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やっぱりパラベンフリーがいいの?いまさら聞けないホントのところを徹底調査しました!

やっぱりパラベンフリーがいいの?いまさら聞けないホントのところを徹底調査しました!

2017年10月3日 公開

化粧品やおしりふきなど【パラベンフリー】とうたっている商品を多く見かけます。でも、ホントにパラベンフリーの方がいいのかな?どうなんだろう?と思ったことはないでしょうか。いまさら聞けないパラベンについて調査してみましたのでご紹介します。

パラベンフリーってどういうこと?

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パラベンフリーっていう言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
化粧品やおしりふきなど、パッケージデザインに大きく書かれていることも多く、パラベンフリーをアピールしているように思えますよね。

パラベンフリーとは、パラベンという物質を添加していない(入っていない)ということを意味しています。

漠然とパラベンって肌によくないものという印象は持っている方も多いかもしれませんが、本当のところどうなのか詳しくは知らないというのも実際のところかもしれませんね。

これを書きはじめるにあたって、わたしもパラベンについて調べてみました。
実際、わたしも敏感肌なためパラベンフリーをチョイスすることも多いので徹底調査してみます!

パラベンってなに?

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まずは【パラベン】というものがどんなものなのか、というところからです。

パラベンは、正式には【パラオキシ安息香酸エステル】という成分のことを言います。抗菌性が高い成分といわれていて、防腐剤としての役割をしています。

広い範囲の菌に対する抗菌性が高いとされ、毒性が低いので安全性が高いものといわれています。

化粧品などによく使われている理由としては、パラベンの特徴である抗菌性が少量で期待できるということ、その効果は長期間期待できるという点が大きいかもしれません。また、皮膚への刺激も少ないといわれていることがあげられます。

化粧品などへは全量の1%が上限と国に定められていて、一般的には0.15%が入っているといわれています。敏感肌な場合、0.25%以上で刺激を感じてしまうともいわれていますね。

パラベンフリーが求められる理由

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かつて、国が【表示指定成分】として化粧品に含まれる皮膚に障害を及ぼす可能性がある成分に指定したことがきっかけなのかもしれません。
当時、指定された成分は103種類あったそうですが、パラベンがそのひとつにあげられていました。

だからといって、使われなくなったかといったらそうではなく、先ほども触れたとおり全量の1%であれば許可されているのです。
食品(パンや清涼飲料水など)にも使われている、一般的には1%未満なら安全といわれるのがパラベンですね。

ただ、皮膚が弱いなど敏感な状態のお肌には刺激になってしまう可能性もあるため、パラベンフリーが選ばれ、パラベンフリーをうたって商品販売をすることになっているのではないでしょうか。

パラベンフリーだからいい!とは限らない!?

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少しでも心配な成分は避けたい!と思えばパラベンフリーを選ぶというのは、当然のことかもしれません。
ただ、化粧品など長期間保存し使用するものには、どうしても防腐剤としての役割をするものが必要になりますよね。

パラベンと同様に、化粧品などの商品を長期間にわたって防腐・抗菌していくれる成分を添加することになるもの理解できる話ですよね。

『防腐剤を使用していないため、開封後は冷蔵保存し、早めに使い切ってください』というような商品もありますが、大半はパラベン以外の防腐・抗菌効果のある成分が添加されています。

パラベンのかわりに添加された物質は、肌などへの刺激は大丈夫なのか心配ですよね。

では、パラベンのかわりに使われることが多い成分についても調べてみましょう。

パラベンの代わりに使われる代表成分

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【フェノキシエタノール】というのは耳にすることの多い成分かもしれません。パラベンフリーをうたっている商品の成分表で見かけることが多いですよね。
【フェノキシエタノール】がパラベンのかわりに使われる成分の代表的なものといえます。

【フェノキシエタノール】は緑茶などに含まれる成分のひとつで『天然由来の防腐剤』とアピールしている商品もあるようですね。

しかし、このフェノキシエタノールはパラベンよりも抗菌性が低いとされているんです。パラベンと比較して肌への刺激も同じくらいといわれています。
抗菌性が低いということは、パラベンの量よりも多くの量を配合することになります。パラベンと同等の抗菌性をフェノキシエタノールに求めるとすると、パラベンの3倍の量を配合することになるそうです。
ということは、パラベンよりも肌への負担は大きくなるとも考えられますよね。

フェノキシエタノール以外にも、ヒノキチオール(ヒノキの樹脂から抽出されるそう)やローズマリーエキス、銀やエタノール、セージ油など防腐剤として添加されていることがありますね。

ただし、どれもパラベンよりも抗菌性は低いため、他のものと組み合わせて配合されていたりすることもあるのでしっかり確認する必要がありますね。

ブチレングリコール(BGと書かれている)やペンチレングリコールなどの多価アルコール類は体表グリセリンと呼ばれていて、保湿剤として処方されることもある成分なのだそうです。
静菌作用があり保湿効果があるため、防腐剤無添加をうたっているものに複数配合されているものだそうです。
ただ、パラベンのように少量で長期間(3年程度)の保存が可能となると、たくさんの量を使わざるを得ないとされます。量が増えれば刺激となる可能性も出てきますから、注意したほうがいいかもしれませんね。

パラベンフリー◇天然由来成分も注意が必要

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フェノキシエタノールや、ヒノキチオール(ヒノキの樹脂から抽出されるそう)、ローズマリーエキス、セージ油など防腐剤として添加されていることがあると、先ほどご紹介しました。
これらは名前から見てもわかるものもある通り、天然由来の成分です。天然由来と聞くと安心感があるようにも感じますね。
ただ、この天然由来の成分にも一定の注意をする必要があるのです。

例えばヒノキチオール。ヒノキの樹脂から抽出された油に含まれる成分とのことですが、ヒノキに対するアレルギーをお持ちの方にとっては危険な成分ですよね。
アレルギーを発症していなかった人でも、この成分が引き金になるなんてこともあり得るのではないでしょうか。

ローズマリーエキスも、アレルギーをはじめ光過敏症などの症状に繋がることもある成分といわれています。

その他の成分も同じように、注意をしておく必要はあるのです。『天然由来だから安心!』と思ってしまいがちですが、天然由来だからこそ起こることもあるので、そのこともしっかりと頭に入れておく必要があるでしょう。
神経質になる必要はありませんが『そういうこともあるのね』と覚えておくといいのではないでしょうか。

パラベンフリー◇選び方のポイント

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自分の肌が敏感だということを自覚している方も多いですよね。これを書いているわたしも、敏感肌で特に化粧品の類は気をつけて使わないとすぐに肌が赤くなり痒くなってしまうタイプの肌質です。

パラベンフリーはやはり手に取る理由のひとつになります。ただ、それだけでは安心して使えるものとは言い切れない部分があるのは、ここまでお伝えした通りです。
化粧品は、パッケージに成分を表示する義務があるので医薬部外品であっても、使用されている全成分が表記されているはずです。

含有量の多い成分、強調したい成分から順に表記されているようですね。パラベンフリーというだけでなく、パラベンが入ってないなら、そのかわりになにを使っているのか、確認してみるといいでしょう。

パラベンフリー◇使うときに注意したいポイント

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パラベンフリーだからいい!ということではないということなので、成分表示をしっかりみてみることは大切なことだとおわかりいただけたのではないでしょうか。

化粧品など肌に直接使うものは、パッチテストしてみることも大切なことになってきます。パラベンが使用されていないから肌に合うとは限らないので、肌に合うかどうかは試してみるしかないのです。

化粧品売り場には、テスターが置いてあることが多いですし、本商品よりも少量でお試しできるスターターキットや試供品などを利用して、肌に合うかどうかテストしてみましょう。

実は簡単パッチテスト

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パッチテストの方法は、実はとっても簡単です。わたしは肌が敏感でどれが合うのか化粧品にはとても苦労しているので、初めて使うものは必ずパッチテストをやります。

*パッチテストの方法*

①二の腕の内側に少量塗ります。(入浴後がベスト)
②24時間の変化を観察し、腫れ・赤み・かゆみが出ていないか確認します。
③24時間で何も起きていなかったら、フェイスラインの目立たないところでも試します。

※腫れや赤み、かゆみがあったときはすぐに中断して洗い流します。症状が治まらないときは、テストした化粧品をもって皮膚科を受診しましょう。


パッチテストをして反応が出てしまった場合は、その化粧品はお肌に合っていないということになります。
パッチテストの間にはなにも出なかったけどしばらく使用していると症状が出てくるということもあるので、症状があればその化粧品の使用を中止しましょう。

パッチテストは、ガーゼや絆創膏などに化粧品をしみ込ませて使用する方法もあります。
シャンプーやせっけん、クレンジングなどは、精製水などで薄めてからパッチテストに使用します。
染髪剤はテスト用の溶剤が入っていることも多いので、添付されている説明に従ってテストしてみましょう。

まとめ

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パラベンフリーのホントのところ、調査してみましたがいかがでしたでしょうか。

わたしたちが住む日本には、厳しい基準があり配合できる成分や量が厳しく決まっています。基本的にはそれほど心配はしなくていいものの、個々の状態によって刺激になったりすることがあるので注意深く使用するというのがいちんばんいいように感じました。

また【結局は試してみないとわからない】というのがホントのところですよね。パラベンフリーだから、大丈夫とも限らないし、他の成分が反応してしまうかもしれないのですから。

神経質になる必要はないのかもしれませんが、肌が荒れてしまうのはとても不快なことなので、とりあえず試供品やスターターなど安価なところを入手してパッチテストして使うのが、やっぱりいいのかなと思います。
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