おたふく風邪は大人も要注意!知っておきたい症状と予防接種について

おたふく風邪は子供がかかるものと思われているかもしれませんが、実は大人も要注意なんです。予防接種も任意接種で受けるか受けないか悩んでいるかたもいるかもしれません。予防接種と症状、合併症などもあわせて抑えておきましょう。

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2016/12/17 公開 | 370 view

おたふく風邪は大人も要注意!知っておきたい症状と予防接種について

おたふく風邪とは

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おたふく風邪とは、流行性耳下腺炎のことです。ムンプスウイルスというウィルスが引き起こす病気で、風邪の症状に似た症状がみられるようです。そして耳の下のところが腫れることから、おたふく風邪と呼ばれているそうです。

感染してもすぐには発症せず、2~3週間の潜伏期間がるのだそうです。有効な治療法や治療薬はないようですが、1~2週間で回復できるようです。

子供のおたふく風邪は軽く済むことが多いようですが、大人は重篤な症状の合併症を併発してしまうことがあるのだそうです。骨髄炎、骨髄脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などがあり、片側の難聴が残ってしまうケースもあるそうです。

おたふく風邪の症状

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代表的な症状といえば、耳の下の腫れですよね。唾液腺のひとつ、耳下腺が腫れ状態のことです。多くは、片方の耳下腺が腫れるそうですが、まれに両方の耳下腺が腫れてしまう場合もあるそうです。

難聴(ムンプス難聴)となる場合もあります。難治性の難聴となるため完治は難しいそうです。近年、報告が多くなっているそうで、多くは片耳に起こるそうです。これを書いているわたしの友人もおたふく風邪で片耳の聴力を失っています。

ほかの症状は、風邪の症状に似ています。発熱(39℃~40℃と高熱)、悪寒、頭痛、のどの痛み、全身の倦怠感、食欲の低下がみられることもあるそうです。

症状の多くは、感染から14日~24日でみられるようになり、その後12時間から24時間で耳下腺が腫れてきます。そして、耳下腺の腫れは、2日目がいちばん強いとされています。
発熱は3日~5日で下がるそうですが、5日過ぎても下がらない場合は合併症を併発している可能性があるので注意が必要です。

大人のおたふく風邪は重症化しやすい

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子供のおたふく風邪は、軽く済むことが多いので、それほど心配はいらないかもしれません。でも、大人は違います。とても感染力が強いので、子供のおたふく風邪が大人にうつることも少なくありません。
思春期以降におたふく風邪になった場合は、合併症を併発すると重症化しやすいと言われています。

合併症として多いとされているのが、無菌性髄膜炎で、耳の下が腫れてから3日~10日ほどで発症するそうです。高熱や頭痛、嘔吐、けいれんがあるときは無菌性髄膜炎の疑いがあるかもしれません。

ご存知の方も多いかもしれませんが、おたふく風邪を発症した思春期以降の男性の10%~30%に精巣、睾丸が炎症を起こし激痛とともに腫れる精巣炎、睾丸炎があります。これは耳の下の腫れから4日~10日くらいが多いようです。
多くの場合、片方の精巣、睾丸に起きるそうで、男性不妊となる可能性はそれほど高くはないようです。
女性の場合は、卵巣が炎症を起こしてしまう卵巣炎があげられます。主な症状は下腹部の痛みを訴える方が多いようです。

そのほかには、脳炎・脊髄炎や膵臓炎、心筋炎を併発することがあるようです。

おたふく風邪の治療法

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おたふく風邪には、治療法がないそうです。あらわれている症状や合併症ごとに治療がされるそう。対症療法で経過をみることになるようです。
耳下腺が腫れているときは、唾液がでるのがとても痛いそうです。食事をとるとき唾液の分泌が盛んになるすっぱいものなどはさける方がいいかもしれません。
合併症などで、症状が重篤な場合は入院治療が必要な場合もあるようです。

おたふく風邪の予防接種は受けるべき?

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おたふく風邪の予防接種は、任意接種となっています。公費で受けられる定期接種ではないため、受けない方も多いかもしれません。
しかし、難聴の可能性や合併症の併発のことを考えると、親の選択で子供に後遺症を残してしまうのはさけたいですし、受けておくことをおすすめしたいです。

また、大人になってからの予防接種も受けて損はないと思います。小さいときにかかって抗体があるかもしれないと思われるかもしれませんが、抗体は時間とともに弱くなるそうです。
抗体があっての予防接種も問題ないようですし、小さいお子さんがいて感染する可能性があるなら重症化をさけるためにも受けておいた方がいいかもしれません。
予防接種を受ける前に、抗体があるかの検査もできるようなので、その検査だけでも受けておいてもいいかもしれませんね。
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