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1人っ子は性格が悪いってホント?わがままに育てない!親が心がける子育てのポイント8つ

1人っ子は性格が悪いってホント?わがままに育てない!親が心がける子育てのポイント8つ

2018年7月23日 公開

1人っ子の性格と言えば、わがままで自己中心的という性格の悪いイメージが強いですよね。しかし、本当に1人っ子だと性格が悪い子に育ってしまうのでしょうか。少子化で1人っ子家庭が増えている昨今。親が気を付けたい子育てのポイントについてご紹介します。

1人っ子の性格の特徴は?

Girl Child Children · Free photo on Pixabay (122868)

少子化の現代において、1人っ子家庭は非常に増えています。昔から1人っ子は、兄弟のいる子に比べて「わがまま」「甘えん坊」などマイナスのイメージが強く、性格が悪いと思われがちでした。果たして本当に1人っ子は性格が悪いのでしょうか?

まずは、1人っ子の性格の特徴について以下にまとめてみましたのでご覧ください。

◆ポジティブイメージ

一般的に言われている1人っ子の性格の特徴です。まずはポジティブなイメージからご紹介しましょう。必ずしもすべての方に当てはまるわけではありませんのでその点を理解した上でご覧ください。

・おおらかでゆったりとした性格
・家族との絆を大切にする
・自己肯定感が強い
・ひとり遊びが得意
・空想が上手、想像力豊か

1人っ子は、両親の愛情を一身に受けて育つため、自己肯定感が強く、家族との絆も深い傾向にあります。また、競争する相手がいないため、マイペースでおおらかな性格に育つことが多いようです。

幼いころから、大人の中で育ち、1人で遊ぶ時間も多いので、ひとり遊びが上手だったり、空想が上手だったりします。クリエイティブ能力に長けている人が多いのも1人っ子の特徴です。

◆ネガティブイメージ

続いてネガティブイメージをご紹介します。長所と短所は紙一重ですから、以下のようなマイナスな部分も、長所へと変えていくことが出来ればいいですよね。

・わがまま
・自己中心的
・甘えん坊
・金銭感覚がずれている
・競争心がない

1人っ子の場合、親の愛情を独り占めすることが出来ますから、当然わがまま・自己中心的な性格になりやすいと言われています。兄弟がいると、「ちょっと待ってて」が多くなり、我慢することを覚えていきますが、1人っ子の場合はそれがないので我慢強さに欠けていたり、なんでも「やって~」と甘えたがる子も多いようです。

また、兄弟がいないため、金銭的余裕がある家庭が多く、子供1人にかける費用も必然的に増えていきます。常に新しいおもちゃ・新しい洋服を手に出来ますから、そういった意味で金銭感覚がずれる大人に育ってしまうこともあるようですね。

本当に1人っ子は性格が悪いの?

Answer Arranged Arrangement · Free photo on Pixabay (122869)

1人っ子の性格の特徴を見る限り、ネガティブイメージばかりが先行しているように感じられますが、本当に1人っ子は性格が悪いのでしょうか?

これからの時代、1人っ子家庭が増えていくわけですから、性格が悪い子ばかりでは困ってしまいますよね。

実際には、1人っ子=性格が悪いと決めつけることは出来ません。何故なら、必ずしもすべての1人っ子が前述したような性格に当てはまるわけではないからです。
あくまで「1人っ子」という家庭環境に由来することなので、周りが気を付けて育てていれば、変わる可能性だって十分にあり得ます。

逆に言えば、兄弟のいる子でも、甘やかされて育てられれば、同じようにわがまま・自己中心的な性格になってしまうわけですから、1人っ子が悪いというわけではない事を頭に入れておきましょう。

子供の性格はいつ決まる?

Kids Boy Glasses · Free photo on Pixabay (122870)

子供の性格というのは、以下のように大きく分けて2つの要因が関係し、形成されていくと言われています。よく「3つ子の魂100まで」「3歳神話」などと言われますが、幼いころに受けた影響は後々の人格形成に大きな影響を持ち、大人になってからではなかなか変えられないということなのです。

逆に言えば、幼少期だからこそ変えていけるチャンスと言うことですから、今という時間を大切に子供と接していきたいですよね。

◆生まれもった気質(遺伝的要素)が関係している

Brain Electrical Knowledge · Free image on Pixabay (122871)

性格と言うのは、少なからず生まれ持った気質が関係しています。親が怒りっぽい性格であれば、子供も同じくらい怒りっぽい・短気な気質を持っている傾向があるのです。

特に、怒りっぽい・緊張しやすいなどといった気質は、脳内物質の「セロトニン」という成分が関係していることが分かっています。

セロトニンは、気持ちを落ち着かせる要素がありますので、これが不足してくると怒りっぽくなったり、神経質・緊張しやすくなったりするのです。

これらは、生まれ持った遺伝的要素が関係していると言われています。

◆環境や親の育て方によって左右される

Parenthood Children Girl · Free photo on Pixabay (122872)

生まれ持った気質だけでなく、子供の性格は幼少期の環境や親の育て方・しつけ方によっても変わっていきます。

これらの環境的要因は、生まれ持った気質をプラスに働かせるか、マイナスに働かせるかに影響してくるのです。

例えば、たくさん「褒めて育てる」場合。受ける子供の気質によっては、プレッシャーに感じる子もいれば、素直に嬉しいと感じる子もいます。また、褒められすぎて自信過剰になってしまう子もいます。

どのように育てれば良いのか、しつければ良いのかは、子供の生まれ持った気質によっても変わってくるため、日ごろからよく様子を見て判断するようにしましょう。

1人っ子の子育て①「なるべく多くのお友達と遊ばせる」

Girls Children Kids · Free photo on Pixabay (122873)

子供は、やはり子供の世界で学ぶことがたくさんありますので、なるべく多くのお友達と遊ばせるようにしましょう。たとえば、保育園や幼稚園などの集団生活に入れたり、児童館や子育て支援センターなどでも、他の子供との関わりを増やすなど工夫をすると良いと思います。

もちろん、幼いころはおもちゃや絵本の取り合いなど、喧嘩やトラブルがありますが、それも1つの学びの場でもあります。1人っ子の環境では体験しえない、競争心や協調性を養う良いきっかけとなりますので、多くのお友達と遊ぶチャンスを作ってあげるとよいですね。

私の娘も早くから保育園に通わせたおかげで、1人っ子ではありますが、年下の子の面倒を見ることを自然に覚え、年上の子に優しくしてもらう喜びを覚えました。幼稚園では同年代のお友達と、上手に譲り合いながら遊ぶことを覚えています。

親が教えたくてもなかなか教えられないことですから、実際にそういった環境に身を置いてあげることが大切なのかもしれませんね。

1人っ子の子育て②「愛情をたっぷり注ぐ」

Baby With Mom Mother Kiss · Free photo on Pixabay (122874)

わがままになりそうだから甘やかしすぎは良くないのではないかと思われがちですが、甘やかすと「愛情を注ぐ」はまた別物。

甘やかすとは、子供が常識的に反する行動をしたり、お友達を傷つけてしまったり、故意にモノを壊したりしたときに、黙って見過ごし、注意しないことです。

そうではなく、日ごろから愛情をたっぷり注ぎ、褒めるとき・叱るときのメリハリをしっかりと付けた接し方をすることが大切だということです。

子供は、幼いころにパパやママからの愛情をたっぷり受けて育つと、「自分は愛されている」と実感することが出来ますから、自己肯定感が高い子になり、どんなことにもめげずに頑張れる子供へと育つのです。幼いうちは、言葉だけでなく、ぎゅっと抱きしめてあげるなど、わかりやすい愛情表現をすると良いと思います。

1人っ子の子育て③「自主性を尊重する」

Child Kid Play · Free photo on Pixabay (122875)

1人っ子の子育てにありがちなのが、なんでも親が手を出してしまうこと。お着替えやお片付け、食事の際など、子供が上手く出来ないと、他に手をかける兄弟がいないため、どうしても1人の子にあれこれと手をかけてしまいがちです。

こうして育ってしまうと、甘えん坊・1人じゃ何もできない子になってしまいます。特に男の子は、年齢の割に幼い傾向にあるので、ママが手伝ってあげてしまいますよね。

なるべく自分で出来ることは自分でさせる習慣をつけるようにしましょう。幼稚園や保育園の集団生活が始まると、必然的に自分のことは自分でやらなければならない環境になりますから、日ごろから習慣づけておくとお互い楽ですよね。

ママが手伝ってあげたほうが簡単で早いのですが、そこは自主性を尊重してあげましょう。忙しい朝などは、時間に余裕を持って行動すると良いと思います。

1人っ子の子育て④「生き物とふれあうチャンスをつくる」

Dog Pet Young · Free photo on Pixabay (122876)

兄弟がいる子供に比べ、弱い者への接し方・可愛がり方を学ぶ機会が少ない1人っ子。泣いている赤ちゃんや年下の子への接し方に戸惑う子供も多いと聞きます。

そうならないためにも、なるべくいろいろなお友達と遊ぶことが大切ですが、ほかにも動物や昆虫などの生き物とふれあう機会を作ってあげることも大切です。可能であれば、犬や猫、小動物や昆虫などを飼い、お世話をすることを学ばせてあげるといいですね。

命の大切さやお世話をする責任感、弱い者への優しさなどを育むきっかけとなるでしょう。動物や昆虫が無理なら、植物を一緒に育て、花が咲く喜びを感じさせてあげるのもおすすめです。

1人っ子の子育て⑤「モノを大切にする」

Happy Smiling Cuddly Toy · Free photo on Pixabay (122877)

1人っ子の場合、ママとパパだけでなく、祖父母や叔父叔母など、多くの大人の愛情を独占して育つことになりますよね。お誕生日やクリスマス、お正月など、色々な親戚・家族にお祝いをしてもらうという子は多いと思います。

それゆえに、欲しいものを買ってもらえて当然という感覚が知らぬ間に身についてしまい、「壊れたら買ってもらえばいい」「なくしたら買ってもらえばいい」とモノを大切にしない子供になってしまいます。

遊んだものは自分でお片付けする!自分のおもちゃは責任をもって自分で管理する!買ってもらったモノは大切にする!このようなことも、幼いころからしっかりと理解させることが重要ですね。

1人っ子の子育て⑥「祖父母とのふれあいを大切にする」

Grandparents Grandmother People · Free photo on Pixabay (122878)

最近は、核家族世帯が増え、おじいちゃんおばあちゃんと同居する子供が少なくなりましたよね。パパとママと3人の時間ももちろん大切ですが、時々はおじいちゃんおばあちゃんに孫の顔を見せに行ってあげるようにしましょう。

いま、「孫育て」という言葉が注目されているように、祖父母世代と孫世代のふれあいは双方にとってとても良い効果が得られると言われています。ママに叱られたときの心のよりどころとして、おじいちゃんおばあちゃんの存在があることは良いことです。

時には無条件で甘えさせてもらえるおじいちゃんおばあちゃんとふれあう時間を作ってあげてくださいね。

1人っ子の子育て⑦「絵本を読み聞かせる」

The Little Girl Thing A · Free photo on Pixabay (122879)

幼いころから絵本を読み聞かせることは、子供の情緒を育むうえで、とても大切なことであることはご存知ですよね。絵本の世界に入り込むことで、感情を豊かにしてくれるだけでなく、「やってはいけないこと」など社会ルールも学ぶことができます。

兄弟喧嘩や小さな子への思いやりの気持ちなども、実際には体験できませんが、絵本を通してなら疑似体験をすることが可能です。いろいろなジャンルの絵本を読み聞かせてあげてくださいね。

1人っ子の子育て⑧「お手伝いの習慣をつける」

Baking Cookies Children · Free photo on Pixabay (122883)

兄弟のいる家庭では、上の子が下の子の面倒をみたり、上の子が率先してママのお手伝いをしたりすることがありますよね。

しかし、1人っ子の場合、周りの大人がすべてやってしまうので、「お手伝いをする」という機会があまりありません。そのため、親の苦労を感じるチャンスもなく、「協力して何かを成し遂げる」という感覚も養われることがありません。

このような積み重ねが、将来的に「1人っ子は空気が読めない」「協調性がない」と言われてしまう由縁なのかもしれません。そうならないためにも、小さいころからママのお手伝いをする習慣をつけるようにしましょう。

小さいころからやっていれば、抵抗なく身につきます。最初は簡単なことから始めましょう。食卓にお箸を並べる・洗濯物を一緒に畳むなど何でも構いません。自分で出来る喜び、ママに感謝される喜びを体験できることは子供の成長にとても良い影響を与えてくれます。

まとめ

Affection Beach Parents · Free photo on Pixabay (122880)

いかがでしたか?今回は、1人っ子家庭に焦点を当て、いわゆる「性格の悪い1人っ子」に育たないようなしつけのポイントについてご紹介しました。

確かに、兄弟がいない分、経験できないことも多いのですが、1人っ子だからこそ良い面もたくさんあります。1人っ子のネガティブなイメージばかりが先行していますが、育ち方は人それぞれです!1人っ子だからと言ってあまり不安に思わず、堂々と胸を張って子育てをしてくださいね。