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マイホーム検討中ですか?それならば高気密住宅はいかがですか?

マイホーム検討中ですか?それならば高気密住宅はいかがですか?

2017年1月19日 公開

人生の大きな買い物、マイホーム。建ててみたら不満がいっぱい、なんてことになったら悲しいですよね。せっかく家を建てるのなら満足のいくものにしたいものです。そこで高気密住宅はいかがでしょう。どんなに暑い夏でも寒い冬でも家の中は快適な空間を目指せますよ。

高気密住宅って?

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断熱材で家全体をすっぽりと覆って隙間が内容にして建てられている家のことを高気密・高断熱住宅と言います。
空気が逃げやすい窓などを歪みや結露の出やすいアルミサッシから、高気密住宅用に作られている樹脂のサッシにして外から寒い空気が入ってこないように、そして中の温かい空気を外に出さないように設計されています。
寒さが厳しい北海道で始まった工法が、現在全国に広まっているのです。

高気密住宅は、換気が肝心で、24時間換気システムを導入することが必須です。
高気密の家を建てる際には、間取りだけでなく、換気をどうするかについても住宅メーカーや工務店から詳しく説明をしてもらうと安心です。
きちんと気密された家は、換気システムを作動させていないと、ドアや窓が開きにくいというのが特徴です。

高気密住宅のメリット

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できる限り快適な空間で生活したいのが本音ですよね。
高気密住宅には多くのメリットがあります。
メリットについてまとめてみました。

室内の温度差が少ない

建物全体を包んでいるので、室内の温かい空気が建物全体に広がり、それが高い気密性によって玄関や窓を開けない限り外から冷たい風が入ってくることはありません。
1階と2階や、リビングと廊下などの温度差が少なくなります。
そのため、キッチンだけ寒い!や、お風呂に行くのが憂鬱、などといったことが通常の工法の家よりも少なくなっています。
また、気温の差によっておこるシートショックなどのリスクを軽減できます。

省エネ

建物全体を包んでいるので、室内が外気温の影響を受けにくくなっています。
そのため、一旦室内が快適な温度になれば、あとは外気温が高かろうが低かろうが、室内は快適に過ごせます。
高い気密性のある高断熱住宅ですと、エアコンはつけっぱなしにしておくほうが経済的です。
エアコンは電源をオンにしてから設定温度になるまでにかなりの電力を使います。
高気密住宅は一度温まる/涼しくなると、一般の住宅のように外気温の影響を受けにくいため、室温が変化しにくいのが特徴です。そのため、連続してエアコンを運転させ、室温を一定に保つほうが電気代が安くなる場合があります。

結露しにくい

結露の原因は外気と室内の温度差と湿気です。
しかし高断熱住宅では建物の外側を断熱材で覆うため、外気温と室内の温度が少ないので結露ができにくくなっています。
さらに、高気密高断熱住宅には24時間換気システムが導入されているので、室内で発生した湿度は外へ行くため、湿気による結露も起こりにくくなっています。

高気密住宅のデメリット

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メリットがあればデメリットもあります。
高気密住宅のデメリットをまとめてみました。

施工費用がかさむ場合がある

高気密住宅には、専用の窓や玄関ドア、換気扇などがあります。
そのため、一般的な住宅に使われるものが使えないため、建材が高額になってしまう場合があります。
また、高気密にするために施工方法にもこだわりますので、一般的な住宅よりも高くなります。

施工技術が必要

中途半端な高気密高断熱工事は何の意味もありません。
気密性が低いところが1か所でもあると、そこに集中して結露が起こってしまいます。
そうなるとその周囲へと浸透してしまい、カビが生えてしまいます。
施工業者の技術力が問われます。

暖房器具に制約がある

高気密住宅は、石油ファンヒーターや薪ストーブなどの火を使う暖房器具が使用できません。

高気密住宅は、換気システムを導入しなければ空気が動きませんので、酸素を使って火を燃やす暖房器具は使えない場合が多いです。
また灯油やガスが燃焼するとき、水や二酸化炭素の他に、一酸化窒素や二酸化窒素など、有害な物質が出来るため、一般家庭でも良くありませんが、気密性が高い住宅では避けましょう。

高気密住宅で体調に変化も!?

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嬉しい体調の変化としては、気密性が高いため室外の空気が玄関や窓を開け閉めする以外に入ってこないため、花粉や外のホコリが室内に入ってきにくくなっています。そのため花粉症などのアレルギー症状が緩和された、という事もあるようです。

また、室内の温度に差がないため、ヒートショックなどが起きにくいとも言われています。
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高気密住宅では、一般のアルミサッシは使わないことが多く、ほとんどは樹脂の複層サッシを用いています。
そのため、結露が起きにくく、カビも発生しにくいためアレルギー症状が緩和されることもあるようです。
しかし、高気密住宅は換気扇以外は密閉されている状態ですので、人によっては息苦しく感じることもあるそうです。
ただし、高気密住宅には24時間換気システムがつけられているので、高気密住宅だから息苦しいというわけではありません。

高気密住宅って高いの?

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高気密住宅は、樹脂フレームの複層サッシや、高気密住宅用の換気扇、玄関の扉など、高気密住宅専用の建具を使う必要があります。
そのため、たくさん出回っている一般住宅用の建具よりも割高です。
また、施工に技術が必要なため、一般の住宅よりは施工費が割高になることが多いようです。

しかし、きちんと気密され断熱された家は、エアコンなどの電気代が安くなる場合が多く、快適に過ごしやすい造りです。
さらに、高気密高断熱で長期優良住宅と認定された場合は、補助金や税制優遇などもあります。

高気密住宅は空調機器が大事!

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高気密住宅は隙間がありません。
という事は、冬は隙間風が入ってこず、夏は温かい空気が入ってこない造りです。
キチンとした高気密住宅は、間取りにもよりますがエアコン1台で家じゅうが快適な温度にすることができることが多いのです。
夏や冬はエアコンをシーズン中つけっぱなしにしておくほうが、エアコンのオンオフを繰り返すよりも電気代が安くなります。
実際に、我が家は高気密高断熱住宅でほぼ1年中エアコンをつけっぱなしにしていますが、以前マンションに住んでいたころよりも光熱費が毎月1万円以上安くなっています。(個人差はあります)

ただ、十分な気密性がない住宅でエアコンのつけっぱなしをすると電気代が恐ろしいことになりかねませんので、施工業者をキチンと選ぶ必要があります。

高気密住宅の効率的な間取り

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高気密住宅は家の中が魔法瓶のようになっていますので、ある程度の大きさのエアコンが1台で家じゅうを賄うことが可能です。
しかし、ドアで区切られた空間は、エアコンで温められた/涼しくされた空気が伝わりにくく、開け放された他の部屋との温度差ができやすくなります。
吹き抜けを作り、できるだけ仕切りを少なくした間取りにすると、家じゅうが快適な温度で過ごすことができます。
ただし、温かい空気は上に行きますので、吹き抜けにシーリングファンを付けると暖房で温められた空気が上に行かずに1階も温かくなります。
しかし、夏は2階は暑くなりやすいです。

実際に我が家は、40坪の総二階建てで、リビングに5.6kwのエアコンを1台つけています。リビングに吹き抜けを作り、1階はお風呂とトイレ以外はドアはありません。
2階は主寝室と子ども部屋が3部屋ありますが、真冬でも家中どこでも快適な温度です。
しかし夏場は2階は屋根から伝わる温度もあり、1階は涼しくても2階は汗が出るほど暑いので、ホールに1台エアコンをつけています。この2台を稼働させると真夏でも快適に過ごすことができます。

まとめ

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家は3回建てると納得するものが建てられると言いますが、人生の中でそう何度も家を建てることはありませんよね。
高気密住宅はメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
自分のライフスタイルに合う建て方で建てた家が快適に過ごす秘訣だと思います。
信頼できるハウスメーカーや工務店を見つけて、満足のいく家づくりができますように。