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子供のしつけにおける永遠のテーマ「叱る」と「怒る」の違いは?叱る時に気をつけたい6つのこと

子供のしつけにおける永遠のテーマ「叱る」と「怒る」の違いは?叱る時に気をつけたい6つのこと

2017年7月5日 公開

子供のしつけにおける、「怒る」「叱る」という行為。似ているようで、実は子供の受け取り方は全然違うんです!効率よく、子供のしつけをしたいなら、怒るより叱る方が良いって知っていましたか?今回は、「怒る」と「叱る」の違いから、叱る時に気をつけたいポイントについてご紹介します。子供のしつけに悩むママさん、必見です!

子供のしつけにおける悩みNo.1「怒り方」「叱り方」

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子供のしつけに関するお悩みと言えば、やはり「叱り方」「怒り方」ですよね。子育てにおける永遠のテーマと言っても良いほど、多くのママが悩んでいる問題です。

子供のしつけには、切っても切れない「怒る」「叱る」といった行為。しかし、使い方を間違えると、今後の子供の成長に大きな影響を与えてしまう恐れもあるんです。今回は、そんな「怒る」「叱る」をテーマに、子供のしつけ方を考えていきましょう。

子供を「怒る」「叱る」の違いは?

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では、そもそも、子供を「怒る」ことと、「叱る」ことは何が違うのでしょうか?一見、同じように見えるものでも、実は子育てにおいては大きな違いがあるんです。詳しく見ていきましょう。

◆「怒る」は大人の都合

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「怒る」とは、子供がなかなか言うことを聞いてくれず、イライラするなどの感情をぶつけて、うっぷんを晴らす行為。つまり、『自分のための行為』であります。

思わず、ワガママを言う我が子に対して怒鳴りつけたり、恐怖心を与えるようなことはしていませんか?これは、「しつけ」ではなく、単なる『怒り』で、ママのイライラを発散しているだけに過ぎません。

いくら怒っても、子供にとっては「ママが怒鳴ってる」としか伝わらず、怒られている理由が分かりにくいことが多いので、また同じことを繰り返してしまうことがあります。

◆「叱る」は子供のため

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「叱る」は、ママが理性を保ちながら、「言い聞かせる」という行為。子供のために「何がいけなかったのか?」「何故叱られているのか?」を明確に、順を追って説明してあげるのです。

そのため、子供も、冷静に事態を受け止めることが出来、「考える力」も育っていきます。何故やってはいけなかったのか?を理解することで、同じ失敗を繰り返さなくなります。

【動画で解説】しつけ方の違いで子供の育ち方も変わる!

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こちらの動画を見ると、「怒る」と「叱る」の違いがとても分かりやすいですよね。壁に落書きしてしまった男の子に対し、お父さんが怒鳴りつけますが、男の子は、それと同じことを、友達にしてしまいます。

怒られている理由よりも、「怒鳴られた」ことの方が印象強くなり、人に注意するときは、こんなふうに怒鳴るものだと思ってしまうのです。一方、壁に絵を描いたらいけないんだよという事を説明してあげ、「何故そうしたかったのか?」と、子供の意見を聞き出す叱り方をした場合は、子供自身も冷静に事態を捉えることが出来、問題を解決する方法を身につけるようになります。すると、友達に対しても、そのように接することが出来るようになるのです。

気をつけたい!子供に恐怖心を与える怒り方

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何度注意しても同じことを繰り返したり、言うことを聞かず、ワガママ放題の子供に、ついイライラして怒鳴りつけてしまうことってありますよね。ママだって人間ですから、感情を抑えきれない時もあるでしょう。

しかし、怒鳴りつけて「怒る」ことをしても、子供には「怖い」「ママが怒鳴ってる」「怒ってる」という事しか伝わらず、本当に伝えたいことが、一切伝わっていないことが多いんです。恐怖心だけが先走ってしまうと、今度は、ママに怒られないよう顔色を伺うようになったり、ママに見つからないようにイタズラをするようになります。

また、怒られていることが怖いからと、理由も分からず「ごめんなさい」と言うだけの子供に育ってしまいます。こうなると、ママはしつけをしているつもりでも、大事なことが伝わっていない為、同じことの繰り返しになり、ますますママがイライラしてしまうというわけです。

「叱らない育児」と無関心は違う!

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最近は「叱らない育児」を推奨する人が多くなり、本も多数出版されていることから、子育て中のママなら、1度は聞いたことのあるフレーズですよね。

しかし、この「叱らない育児」を勘違いしている人がいる為、「叱らない育児」=甘やかしている・子供に無関心などと誤解を受けてしまうこともあるようです。「叱らない育児」とは、決して、子供を甘やかしたり、親の都合で放置する育児ではありません。

「叱らない育児」=「怒らない育児」のことなのです!頭ごなしに怒鳴りつけることではなく、子供の想いを受け止めつつ、やってはいけない理由を冷静に教えることを言います。「無関心」や「奔放育児」とは異なりますので、勘違いしないようにしましょう。

叱る時に気をつけたい6つのこと

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では、どのようにすれば、上手に子供を叱ることが出来るのでしょうか?ここでは、上手に叱る為に、気をつけたいポイントを6つご紹介します。

①本当に叱るべき事なのか?

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ついつい感情に任せて怒ってしまいがちではありますが、そもそも、そんなに怒る必要があることなのでしょうか?

叱る時に気をつけたいのは、叱るポイント。本当に、厳しく叱らなければならない時は、「相手に危害を加えたとき」「危険なことをしたとき」ですね。この2つは、絶対にしてはならない行為なので、叱っても良い場面です。普段からガミガミ言わず、ここぞという時に厳しく叱ると、効果抜群だったりしますので、やってみてくださいね。

②子供の気持ちもきちんと聞こう

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どんなに小さな子供でも、その行為には子供なりの理由があります。「何故それをしてしまったのか?」「何故そう思ったのか?」など、子供の気持ちを聞いて、認めてあげることが大切です。

すると、子供も「認めてもらえる」「受け止めてもらえる」という安心感が生まれ、ママやパパのことを信頼していき、親子の絆も深まります。頭ごなしに怒るのではなく、相手の気持ちも聞いてあげましょう。必ず、話は最後まで聞いてあげるようにして下さい。

③ダメな理由をしっかり説明する

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先ほどご紹介した動画を思い出してください。壁に落書きした男の子に対し、「コラ!落書きしたらダメ!」と怒鳴ったお父さん。この時、子供はどう思ったでしょうか?

「絵を描いたことがダメなの?」
「壁に描いたことがダメなの?」

単に怒るだけでは、何がダメなのかが子供には分かりませんから、間違った解釈をされてしまうかもしれません。

「壁に描いたら、壁が汚れてしまうから壁には描かないでね。」と説明してあげれば、「壁に描いたことがダメなんだな」と理解してもらいやすいのです。だからこそ、感情に任せて怒るのではなく、理由を明確にして叱ることが大切なのです。
説明する時は、必ず子供の目線と同じ高さで、目を見て話すようにすることも忘れないで下さいね!

④叱ると褒めるのバランスを考える

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毎日毎日、口を開けば怒ってばかり…。すると、子供は「私はダメな子なのかな」「ママは僕のこと嫌いなのかな」と、不安になってしまいます。

もちろんどの親も、子供に幸せになって欲しいから、子供に今より良くなって欲しいから叱るんですよね。叱る時は、「あなたはダメな子ね!」「悪い子ね」などと言った、自尊心を傷つけるような言葉ではなく、「〇〇ちゃんは、とてもいい子よ。でも、さっきのはちょっと違うね。」などと、相手を認めてあげつつ叱ることが大切です。

褒められると嬉しいのは、大人も子供も同じ。どんな時も、褒めると叱るのバランスを保ちながらしつけをすると良いでしょう。

⑤叱る基準は明確に!

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昨日は怒られなかったのに、今日は何故か怒られた…と言うように、親の都合で、叱る基準を日によって変えるのはいけない事です。

親の気分やその時の状況によって、叱る基準をコロコロと変えてしまうと、子供はとても混乱します。一体何が正しくて、何をしてはいけないのか?が不明確になるからです。また、パパとママの間でも、しつけの良し悪しをしっかりと明確にしておかないと、「パパは良いって言ったもん」となり、子供が相手によって態度を変えるようになってしまいます。
子育て観については、夫婦で統一し、日によって変わらないように気をつけましょう。

⑥両親揃って叱らない

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子供も叱られれば、心のよりどころを求めたくなります。パパとママが2人してガミガミ怒ると、子供が追い詰められてしまい、かえって良くありません。
叱る時は、パパとママのうちどちらか一方が叱るようにし、もう1人は、子供のフォローと、叱る側が感情的になっていないかをチェックするようにしましょう。

もし感情的になりそうだったら…

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感情的になるのはダメ!…と分かってはいるけれど、毎日子育てをして、真剣に子供と向き合えば向き合うほど、イライラしてつい怒鳴ってしまうこともありますよね。そんな時は一体どうしたらいいのか…?悩めるママに、ちょっとした対処法をご紹介します。

◆ゆっくりと深呼吸してみる

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もし、怒鳴ってしまいそうになったら、まずはゆっくりと深呼吸をしてみましょう。そして、ゆっくりと1~10までカウントしていくうちに、瞬間的な怒りが静まり、冷静になることが出来ます。息を吐きだすとともに、イラっとした怒りの気持ちも出ていくので、意外とおすすめです。

◆別の場所に避難する

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子供に対して、怒りが爆発してしまいそうになったら、1度別の部屋に避難しましょう。子供と少し離れることで、気持ちを切り替えることができます。私はよく、トイレに逃げ込みます(笑)トイレなら、鍵をかけられますし、狭い静かな空間にいることで、頭を冷やすことが出来ますよ!
子供から離れる場合は、子供の安全を確保してからにしましょう。しばらく頭を冷やしてから、子供にいけなかったことを説明すれば、冷静に話すことが出来るでしょう。

◆大丈夫、大丈夫…と自分に言い聞かせてみる

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イライラしているときは、なるべく自分の頑張りを褒めたり、認めたりすることが大切です。「大丈夫、大丈夫…」と、魔法の呪文を唱え、自分を落ち着かせてもいいですよ!本当に大丈夫なんです。周りに何を言われても、ママは一生懸命頑張っています。そして、誰よりも子供を理解しています。子育てって不安なことが多く、自分を見失ってしまうことが多いのですが、どうか自信を持って子供と向き合ってくださいね。

まとめ

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いかがでしたか?子供のしつけって、何が正しいのか、何が子供にとって良いのか、明確な結果が出ない分、毎日不安でいっぱいですよね。しかも、ママって、どんなに努力しても「子育てして当たり前」「正しいことを教えて当たり前」と捉えられてしまうので、結果、ママも追い込まれてしまうことが多いのです。

しかし、ママだって人間ですから、いつも正しく、笑顔で元気でいるなんて、無理ですよね。時には怒ったり、泣いたり、笑ったり、人間らしい喜怒哀楽を表現したって、私は良いと思います。もちろん、失敗したっていいんです!そんな未熟なママも、全てひっくるめて、きっと子供は「ママが大好き」なはずです。

この記事を書いていて、私自身も、子供に対しての「𠮟り方」「怒り方」を改めなければいけないなと反省しました。さぁ、皆さんも今からでも遅くないので、子供と一緒に成長していきましょう!