ikumama

Top
幼稚園の役員ってどんな仕事?メリットは?免除はトラブルの元ってホント?リアルなママ事情

幼稚園の役員ってどんな仕事?メリットは?免除はトラブルの元ってホント?リアルなママ事情

2019年2月8日 公開

幼稚園や保育園に子供が入園すると、避けて通れないのが「役員」というお仕事。なんだか大変そう・ママ友トラブルが怖そう…なんてイメージも多いのですが、実際はどうなのでしょうか? 「出来ることならやらないで過ごしたい」なんてママさん、現実はそんなに甘くないかも? 今回は、幼稚園や保育園の役員について徹底解説。 初めてのママでも安心♡ 役員のお仕事内容から役員会の頻度、役員決めの時期などについてまとめました。 意外と「幼稚園の役員をやってみたら楽しかった」「人脈が広がった」なんてメリットも!最後には、実際に私の周りで起きた役員をめぐってのトラブルもご紹介しています。是非参考にしてくださいね。

幼稚園の役員ってなんだか大変そう…

 (140175)

幼稚園や保育園に子供が入園すると、避けて通れないのが「役員」という保護者のお仕事。
役員とは、子供たちが楽しく快適に園で過ごせるよう、各行事の準備から当日のお手伝いまでを担う大切なお仕事です。

小学校でいう「PTA役員」のような存在で、その幼稚園・保育園によって業務内容などに若干違いがあります。現在は、働くママの割合も多いので、「働いているから」という理由だけでは免除にならないこともあるので注意して下さいね。
また、ママ同士で集まる機会も増えるため、トラブルに巻き込まれてしまう…なんてことも。

初めての子供の時は、右も左も分からないので、役員自体のお仕事も大変そうに見えますが、ママ友同士のお付き合いという点においても不安に感じる人は多いようです。

幼稚園の役員決めはいつ?

Cherry Tree Flowering · Free photo on Pixabay (140176)

幼稚園の役員決めの時期は、園によって様々ですが、主に3パータンあるようです。

①入園前(園から直接依頼があるパターン)
②入園式の後
③入園後の初めての保護者会にて


園から事前に打診があり、入園前に決まってしまう場合というのは、多くの場合、兄弟に卒園児や在園児がいるママだそうです。
また、入園式直後に役員決めをする園もあります。遠くの幼稚園に通わせているママにとっては、何度も園に足を運ばなくても良いので気持ち的にも楽かもしれません。

あとは入園後の保護者会にて決めるというパターンもあります。おそらくこれが最も多いケースでしょう。私の娘の園でも、まさに最初の保護者会が役員決めでした。
お互いの顔色をうかがいながら…という雰囲気が辛かったです。

◆役員決めの方法は?

ほとんどの場合は、立候補を募ります。しかし、当然のことながら、立候補者がいないことも考えられますよね。その場合は、話し合いで決めることもありますが、それでも決まらなければ「あみだくじ」や「じゃんけん」という最終手段もあるようです。

年少さんや年中さんでの役員決めは意外とスムーズに行われますが、年長さんになると、暗黙の了解で「役員経験者は免除」という雰囲気になり、『やっていない人がやるべき!』となりますので、かなり雰囲気が悪くなってしまうのだとか…。

役員のようなお仕事に向き、不向きもありますので、くじ引きなどで決まるとちょっと怖いですよね。

◆1クラスあたり役員の人数は?

幼稚園によって違いますが、だいたい1クラスあたり3~4人くらいプラス補助(1人)といったケースが多いようです。また、役員の他にも、運動会委員、バザー委員など大きなイベントごとに係が存在する場合もあります。

基本的にどの園も、子供が在籍している期間中、1回は何かしらの役割にならないといけないという雰囲気です。園がそのように規定を設けている場合もあれば、ママ同士での「暗黙のルール」であったりもします。

そのあたりは、先輩ママたちに確認しながら上手に対応していきましょう。

幼稚園の役員の仕事内容は?

Office Business Colleagues · Free photo on Pixabay (140133)

幼稚園の役員と言うと、なんだか責任重大な気がしますが、基本的には園の先生方と連携を取り合いながら行いますので安心してください。
主な仕事は以下の通りです。

【一般的な業務内容】

・クラスの保護者への連絡係
・バザーや運動会などの準備や当日のお手伝い
・クラスで実施するランチ会などの主催
・年長時は卒園に向けての準備など

大まかに言うと上記のような内容ですが、園によって方針も異なりますので、先輩ママに聞いてみるのがおすすめです。

行事の多い幼稚園だと役員さんの出番も多くなりますので、当然、負担も多くなります。
働くママさんや生まれたばかりの赤ちゃんがいるご家庭は、なにかと大変ですね。

◆理事(執行部)などの職責もある!

多くの幼稚園ではクラス役員が決まると、その役員同士で集まって「役員会」が開かれます。

その中で、さらに園行事を取り仕切る「理事会」や「執行部」と呼ばれる職責があることを覚えておきましょう。(呼び名はその園によって異なります)

この「理事会」や「執行部」などと呼ばれるものは、クラス役員の中から数名選出され、クラス役員とはまた異なる役割があります。

理事会(執行部)の中から、さらに会長、副会長、経理や書記など細かく分けられ、様々なイベントを行う際の中心となって動きます。
学生時代で言うと「生徒会」のような存在です。

会長や副会長にもなると、毎回大きな園行事の際に、壇上に立って挨拶をしなければなりませんので、単なるクラス役員とはかなり業務が異なります。

◆年長さんは「卒園対策委員」などもある

「卒園対策委員」いわゆる「卒対」と呼ばれる役員もあります。これは年長さんのみのお仕事です。
通常の役員とは違って、卒園に向けての準備が主なお仕事となります。
たとえば、卒園アルバムの作成、先生方への感謝の品の準備、謝恩会の準備および司会進行、卒園児へのプレゼントの準備などです。

一見、楽しそうに見えますが、意外と苦労が多いという話も聞きますので、園生活最後の思い出と割り切ってお仕事するのも1つですね。

役員会の招集頻度は?

Organizer Calendar Schedule · Free photo on Pixabay (140132)

役員会は、一般的に月1〜2回程度という園が多いようですが、大きな行事が近い場合は、その準備のために毎週集まるということもあるかもしれません。

基本的に事前に知らせてくれるので、働くママもなるべく仕事を調整しながら参加するようにしましょう。

集まる時間帯は、子供が幼稚園に通っている時間になるので、チラッと子供の様子を見られることもあるでしょう。

役員になるメリットは?

 (140177)

「大変そう」「面倒くさそう」と言ったイメージがある役員ですが、実際にやってみると「楽しかった」「やって良かった」というママも意外と多いようです。

どんな所がメリットと感じられるのかについてご紹介します。

①ママ友の輪が広がった

役員になる最大のメリットはママ友がたくさんできること。特に入園したばかりだと、知り合いも少なく、親しく話せるママがいないと心細いものですが、役員になると自然と関係性が密になっていきますので、ママ友が作りやすいという利点があります。

また、自分のクラス以外のママたちと話す機会も増えますから、どんどん輪が広がっていくでしょう。ママ友の輪が広がると、色々な情報をget出来ますので、園生活が快適になるはずです。
先輩ママたちと仲良くなるチャンスでもあるので、役員になるのも悪いことばかりではないですね。

②子供が喜んでくれる

役員会の出席などで、園に行く機会が他のママたちよりも多くなります。ママが園に来ているのを見かけた子供は大喜び♪

また、様々な行事で一生懸命働くママの姿を目の当たりにして見ることが出来るので、子供にとっても良い影響があると思います。「頑張っているママはカッコイイ!」なんて思ってもらえたら「大変だけどやってよかったな」と思えますね。

③幼稚園の先生と仲良くなれた

幼稚園の場合、子供に特に大きな問題がなければ、先生と密に連絡を取ることがないので、クラス担任であっても、なかなか親しくなれないまま1年を終えてしまうというケースもありますよね。

しかし、やはり役員になると、先生方と話す機会も増えますので、それなりに親しくなれます。普段の子供の様子なども気軽に聞けるかもしれませんね。
また、クラス担任以外の先生とも関わることもあるので、顔と名前を覚えてもらえるチャンスでもあります。

3年保育または2年保育をする間に、担任の先生が毎年変わる園もあるでしょうから、色々な先生と知り合いになっておくのは大きなメリットだと思います。

④幼稚園のことを色々知ることが出来た

役員になると、幼稚園生活の1年の流れが手に取るように分かりますので、非常に勉強になります。また、運営サイドとしての活動が増えるため、お祭りやバザーの買い出しの場所や、ランチ会などで使用するお店の情報などにやたら詳しくなれます。

いずれ子供が小学校に上がると、学校でもPTA役員などが待っていますので、その前段階として色々なことを知れるのは良い経験となるでしょう。

役員になるデメリットは?

 (140178)

当然ですが、役員になるメリットがあればデメリットもあります。考え方次第でもありますが、多くのママたちが実際に役員をやってみて感じたデメリットをご紹介します。

①気の合わないママとのトラブル

幼稚園「あるある」ですが、役員になるママ全員と気が合うというわけではありません。なかには面倒なことを押し付けてきたり、文句ばかり言って意見を言わなかったりするママもいます。また、働くママと専業主婦のママとで、やり方やモチベーションに違いを感じたりして、トラブルになるケースもあるようです。

②拘束時間が長い・忙しい

役員になると、役員会に参加したり、行事が近くなると準備で忙しくなったりと、なにかと拘束時間が長くなってしまいがち。そのたびに働くママは仕事を休んだり、早退したりしなければなりませんから大変ですよね。

また、運動会やバザーなど大きな行事の当日も、専門の実行役員さんと一緒に運営側としてのお仕事をすることが多くなるため、ゆっくり子供の姿を撮影したり、お買い物を楽しんだりすることが出来ません。

時には、準備が間に合わないと自宅で作業するということもあるようです。働くママや、下の子がまだ赤ちゃんで預け先がないというママは大変ですよね。

【実録】役員関連でのママ友トラブル!

 (140179)

最後にご紹介するのは、実際に私の周りであった幼稚園の役員をめぐってのママ友トラブルです。すべての園に当てはまるわけではありませんが、以下の事例を見て、トラブル回避の参考にしていただきたいと思います。

ケース①「くじ引きでハズレて会長になってしまった」

年長児のママA子さん。とてもおとなしい性格で、人前に出て話すどころか、普段から他のママとの交流もあまりないタイプのママでした。そんな彼女がくじ引きでハズレを引き、1年間会長を務めることになったそうです。

しかし、行事の開会式などの挨拶も、常に手が震え、笑顔もなく、開会の言葉が書いてある紙をただひたすら下を向いて棒読み・・・という状態だったそうで、周りの保護者からも「大丈夫?」と心配されるレベルだったとか。

もう見ていられないくらいで、今にも泣きそうだったそうです。
「適材適所」という言葉あるように、会長職も向き不向きがありますよね。
「会長」というハズレくじを引きたくないのなら、なるべく年長までに役員を1度終えておくことをおすすめします。

ケース②「働いているから」は免除理由にならない

フルタイムパートをしているBさんは、保育園に入れずやむなく幼稚園に入園。
なんとか1年目の役員はやらずに済んだのですが、2年目の役員決めの際に指名を受けてしまったそうです。
しかし、ただでさえ幼稚園行事で仕事を休むことが多く、これ以上は無理だと思ったBさんは、「フルタイムで働いているので役員のお仕事は難しいです」とハッキリ断りました。

すると、周りの空気が一変し、ピリピリしたムードに!
「今はみんな働いていますから、そんなことは理由にならない!」と多くのママからバッシングを受けたのだとか。

今のご時世、働いているというのは理由にはならないのでくれぐれもこの発言には気を付けましょう。
免除になるケースは園でも異なりますが、「妊娠中」「家族に要介護者がいる」などの場合はやむなく免除されるようです。

ケース③「年長クラスの役員決めは地獄絵図」

年少の時は、園生活自体に慣れていないママばかりなので、意外と皆おとなしめ。和気あいあいとした雰囲気が多いものですが、年中・年長とクラスが上がっていくにつれ、どんどん役員決めもシビアなものへ変化していきます。

在園中、なにか1つは仕事に就かなければならないという暗黙のルールがある園では、年中の役員決めが高倍率になります。何故なら皆、年長で会長や副会長になるリスクを避けたいからです。

時には
「○○さん、仕事忙しいって言ってなかった?来年の方がいいんじゃない?」
「卒対委員とか楽しいらしいよ。○○さんはきっとそっちの方が向いているよ!」などと言って年中でのライバルを蹴落とす作戦に出るママもいるのだとか。

また、年長の役員決めは、スムーズに決まることはかなり少ないようで、下を向いて「シーン…」としているか、「○○さん、役員まだ1度もやっていないよね?」と言い合いになるか、どちらかだとも言います。

年長クラスの恐ろしい役員決めの対象にならないようにするには、年少もしくは年中で役員を終えておくのが安心ですよ♪

まとめ

Cherry Blossoms Landscape Spring · Free photo on Pixabay (140180)

いかがでしたか?
私の娘の通う幼稚園は、行事ごとの委員や係がないため、クラス役員が1年通して子供たちのために必死で頑張ります。クラス単位での公園遊びなどでも、スマホ片手に常にシャッターチャンスを狙っていたり、お菓子を配り歩いたりと気が抜けない様子です。

その幼稚園によっても、役員さんの役割や仕事の比重というのは差がありますが、子供が楽しく通うためであると割り切って役員になってみると、意外と新たな発見があって楽しいかもしれません。

色々な言い訳をして「役員免除」をgetして、周りから白い目で見られるか…
それとも立派に職務をこなして、たくさんのママ友と仲良くなるかは、皆さん次第!

入園を控えている新米ママさんは是非、役員という仕事について事前に理解を深めておきましょうね。