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【土用の丑の日】今年はいつ?うなぎを食べるのなぜ?ひとに話したくなる知っトク豆知識☆

【土用の丑の日】今年はいつ?うなぎを食べるのなぜ?ひとに話したくなる知っトク豆知識☆

2017年3月25日 公開

毎年夏になると話題になる土用の丑の日。スーパーにもうなぎのかば焼きが並びますよね。でも、土用の丑の日っていったいなに?と思っている人も少なくないと思います。単にうなぎを食べる日と思っているかもしれませんね。そんな土用の丑の日についてご紹介します。

今更聞けない土用の丑の日

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土用の丑の日ってよく聞きますよね。思い浮かぶのは夏の季節で、うなぎを食べる習慣でしょうか。土曜の丑の日のころになると、テレビなどでも頻繁に話題になりますし、スーパーではうなぎのかば焼きをよく見かけるようになります。
なんとなく、土用の丑の日を感じていても、それが実際どういう日なのか知らずに過ごしている方は少なくないのではないでしょうか。これを書いているわたしもそのひとりです。

そこで今回は、土用の丑の日がどんな日なのか調べてみました。ちゃんと意味を知って土用を過ごすのと、そうでないのではやっぱり違うと思うのでご紹介します。

土用ってなに?

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まずは【土用】とはなんなのか、そこから入りますね。
立春、立夏、立秋、立冬という四立はご存知ですよね。その四立の前の18日~19日前の間のことを指しているのだそうです。わかりやすく、2017年でご説明してみます。カレンダーの通り冬の土用からです。

2017年の土用

冬の土用:1月17日~2月3日
春の土用:4月17日~5月4日
夏の土用:7月19日~8月6日
秋の土用:10月20日~11月6日

土用の丑の日などと土用についてよくいわれるのは、立秋前の夏の土用のことをいっています。1年で最も暑い季節【暑中】と呼ばれ、この時期に暑中見舞いを出すといいでしょう。

2017年の土曜の丑の日は?

Free photo: Book, Calendar, Paper - Free Image on Pixabay - 1750740 (52436)

丑の日ってなんのことかというと、1年の各日を十二支で数え、その中の丑に当たる日が丑の日となります。年で十二支を数えるのと同じように、月や日、方角も十二支でかぞえるのだそうですよ。
2017年の冬、春、夏、秋の土用の間にある丑の日を例に挙げてみます。

●2017年の土用の丑の日●
1月26日・4月20日・5月2日・7月25日・8月6日・10月29日

2017年は夏の土用に丑の日が2日(7月25日・8月6日)あることになりますね。これは【二の丑】というのだそうです。

土用の丑の日といえば夏

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多くの人が土用の丑の日を意識するのは夏ではないでしょうか。テレビでも話題になりますし、スーパーに行けばうなぎのかば焼きがたくさん並ぶようになりますからね。土用の丑の日といわれると夏をイメージしても無理もありません。

立秋の前の一番暑い時期に当たりますよね。江戸時代には夏の土用の丑の日に【丑湯】といって柿の葉などをお風呂に入れたり、お灸をすると夏バテにいいとされていたそうです。

うなぎを食べるのは夏の土用

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土用の丑の日は季節ごとにあるということは、ここまででよくわかったのですが、うなぎを食べるのは夏の土用の丑の日だけなんですね。
それ以外の季節にはあまり【うなぎを食べよう!】ってならないですし、スーパーでも大々的に商品化されている感じはありませんよね。

実は、その他の季節の土用にもそれぞれ食べるといいとされているものがあるそうなんですよ。
冬の土用は未の日に【ひ】のつくものか【赤い食べ物】がいいそうです。春の土用には戌の日に【い】のつくものか【白い食べ物】がいいそうです。
多くの人がご存知の夏の土用は丑の日に【う】のつくものが【黒い食べ物】がいいそうです。秋の土用は辰の日に【た】のつくものか青い食べ物がいいのだそうです。
夏の土用の丑の日にうなぎを食べる理由
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夏の土用の丑の日にうなぎを食べる理由のひとつは、先ほどご紹介した通り、丑の日に【う】がつく食べ物か【黒い食べ物】に当てはまるというのが一番の理由といえそうです。このうなぎを食べる習慣は、江戸時代からなのだそうです。
うなぎを食べる理由は他にも所説あるのですが、そのうちのひとつをご紹介してみますね。

平賀源内説

実は、夏の暑い時期うなぎは旬ではなく、味も濃くてあまり売れなかったのだそうです。そのことをうなぎ屋さんが平賀源内に相談したところ【本日土用の丑の日】と書いた看板をだしたのだそうです。
土用の丑の日のうから始まる食べ物を食べると夏に負けないという風習とあいまって大盛況となったそうです。
そのことを他のうなぎ屋さんもどんどん真似をしはじめて、現在に至るのだそうです。

うなぎの栄養効果

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うなぎは、古くから滋養強壮にいいとされてきました。暑い夏を乗り切るにはぴったりの食材といえるかもしれません。そんなうなぎですが、具体的にどんな栄養があるのか調べてみました。

豊富なたんぱく質に加え、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が主な脂質でこちらも多く含まれます。ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEと多くのビタミンも含まれているのだそうです。
そして、鉄分やカルシウムも多く、本当にたくさんの栄養が含まれている食材といえます。

夏バテや疲労回復といった効果だけでなく、皮膚の健康を保ち美肌にも役立つのだそうです。また、生活習慣病の予防にも効果が期待でいそうです。
特に多いビタミンAは100gのうなぎを食べるだけで、1日に必要なビタミンAを余裕で接種できるだけの量が含まれているのだそうです。

これだけ見ても、うなぎっておいしいだけじゃないなんですね。

夏の土用の丑の日、うなぎ以外にいい食べ物

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夏の土用の丑の日に食べるのはうなぎじゃないとダメなの?と思ってしまいますが、そんなことはないようです。うなぎがあまり好きでない人には朗報ですね。

【う】のつく食べ物としては、暑い夏にのど越しのいい【うどん】や疲労回復が期待できるクエン酸がたくさん含まれていて、汗で失いがちな塩分補給もできる【梅干し】もいいです。
【瓜】もいいです。カラダを冷やす効果のあるきゅうりやすいかは暑い夏のカラダの火照りを冷ますのにピッタリですよね。

続いては、土用とつけて食べる食べ物についてもご紹介してみます

土用餅

餅を餡で包んだいわゆる【あんころ餅】ですね。小豆には厄除けの意味があるのだそうで、土用に食べるといいのだそうです。
また、小豆に含まれるビタミンB1が夏バテを予防したり疲労回復させたりといった効果が期待できるのだそうで夏の土用にはぴったりかもしれません。

土用しじみ

貝のしじみには、旬が年に2回あり夏と冬が旬ですね。ちょうど夏の土用の時期にはしじみは旬のものです。旬のものはカラダにいいものとされています。
良質なたんぱく質、ビタミンが豊富で肝機能の向上や免疫力を上げてくれる効果が期待できるのだそうです。

土用卵

昔、にわとりが卵(有精卵)を産むのが夏の時期だったのだそうです。有精卵ですから、ひよこの成長に必要な栄養がとても豊富な状態の卵ということになりますよね。
このことから夏の土用の丑の日は卵をといわれていたそうです。

普段買うことができる卵無精卵ですがたんぱく質、必須アミノ酸、ビタミン、鉄分、カルシウムが豊富で、バランス栄養食ともいわれますよね。
他の食材とともに、卵をメニューに加えるといいかもしれません。

夏の土用にやっておきたいこと

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まずは【土用干し】ですね。夏の土用の時期に、衣類(和服など)や書物、掛け軸などを陰干しすることで、カビや虫から守ることを虫干しといいます。梅干しの天日干しもこの時期にしますよね。

これを書いているわたしは、きものが好きで実家にたくさん持っていますが、夏の土用の時期は持っている着物や帯など全部引っ張り出して和室に広げて陰干ししていました。
そして、わたしの母は梅干し作りが上手で、この時期には土用干ししていました。土用といえば梅の香りとわたしの中では印 象的です。

この時期の畑には水をはらず、干上がった状態にしておくのだそうで、雑菌が繁殖しないようにしたり根がしっかりはるという効果があるのだそうです。


土用のこの時期は暑中見舞いを送る季節でもありますから、お世話になった方やお友達など季節のご挨拶にはがきをお送りするのもいいかもしれませんね。

土用に避けたいこと

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土用の間は、土を掘り起こしてはいけないとされているそうです。畑を耕すことや家を建てるときの土を掘っての基礎工事はしないことが多いようです。
また、土用の時期は季節の変わり目で体調を崩しやすい季節ですから、無理に農作業をしてカラダを壊さないようにという戒めの意味もあるようです。

この、土用の季節にも作業ができる日があるのだそうで、それが【間日・まび】というそうです。この日は、土の神様が天井へ行かれ地上には不在とされ作業ができるのだそうです。

●2017年の間日●

冬の土用の間日:1月18日・27日・28日・30日(寅・卯・巳の日)
春の土用の間日:4月24日・25日・28日(巳・午・酉の日)
夏の土用の間日:7月20日・27日・28日、8月1日(卯・辰・申の日)
秋の土用の間日:10月23日・25日・27日、11月4日・6日(未・酉・亥の日)

まとめ

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土用の丑の日についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。夏になるとよく聞く土用の話題ですが、本当のところはよくわからないという方も多いと思います。

事実、この記事を書くまでよくわかっていませんでした。なるほど土用の丑の日ってそんな日なのねとわかったらちょっと誰かに話したくなる感じがしますね。

この夏の土用の丑の日は、うなぎをはじめ、暑い夏を乗り切る食材を献立に加えたりして過ごせるといいですね!
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