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「子育て支援」って何?「知らなきゃ絶対に損」な支援とは?

「子育て支援」って何?「知らなきゃ絶対に損」な支援とは?

2016年12月17日 公開

平成27年4月に「子ども・子育て支援新制度」というものがスタートしたことを知っていますか?子どものいる家庭にとても関係のある制度で、知らなきゃ損の情報もたくさん。この制度を利用し、子育てをもっと楽しみませんか?

子育て支援って何

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子育て支援とは私たちが住んでいる市区町村が中心となり、子育て家庭に多様な支援を呼びかけることです。

「子どもは欲しいけど、仕事との両立が心配。」
「育児にかかる費用が負担となっている。」
「悩みを誰に相談していいか分からない。」

など、子育てに不安や悩みを抱えている方に、保育所や子育てサークルの紹介、保育料の軽減など、家庭の状況やニーズに合わせた支援をしてくれる制度です。
次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援するため、子育てにかかる経済的負担の軽減や安心して子育てができる環境整備のための施策など、総合的な子ども・子育て支援を推進しています。
日本では現在出生率がとても低く、少子化は進む一方です。
その対策として建てられたのがこの法案。
核家族化が進む中、子育ては親だけがするものではなく、地域全体で子育て家庭を支えようという目標の元、作られました。

働くママにオススメの支援

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この子育て支援制度は働くママにとても便利な支援制度なんです。

働くママにとって、今は「待機児童問題」が大きくて深刻な問題ですね。
私の周りでも保育園に落ちた、兄弟のうち1人だけが受かった・・・など待機児童状態になり、働けなくなったママ友がいます。

この制度では、日中保育できない子どもを預かってくれる保育所、小学生には放課後教室を増やそうという取り組みが行われています。
また保育所等自体の質に関しても、保育所職員の処遇や職員配置の改善をすることにより高めていこうとしています。

認定こども園や地域型保育も

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他にも従来の保育園と幼稚園の機能や特長を組み合わせた「認定こども園」や、2歳までの赤ちゃんを少人数で保育する「地域型保育」の制度もスタートしています。

地域型保育とは、6人以上19人以下の小規模保育や5人以下の家庭的保育などのこと。
そちらの施設にも従来なかった「地域型保育給付」をすることにより、少しでも待機児童を減らし、保護者にもさまざまな保育の仕方の選択ができるように、という取り組みもされています。

「働きたい」と思った時に、すぐ子どもを預かってくれるところを見つけられれば、安心しますよね。
子育てのために仕事を諦める女性も、少しは減ることでしょう。

お金の支援はとても助かる!

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子ども一人育てるには、最低でも1000万円はかかると言われています。
そんな子育て費用の負担を少しでも少なくしてくれると助かりますよね。

その支援として、保育料を保護者の所得に応じて決まるというものがあります。
また子どもの数にも応じて、保育料が2人目は半額、3人目以降は無料になるなどの軽減する支援も。

我が家も子どもが2人いますが、2人目の保育料が半額というのはとても助かっています。

少子化が進む中、このような制度は嬉しいですね。

他にも、子育て支援カードで節約するという方法も。子育て支援カードがあれば、買い物やレジャーがお得に利用できるので、使わないともったいないですよ!まだ子育てカードを手に入れてない方は、こちらの記事を参考にして、お得なカードを手に入れてみてくださいね。

母子家庭の子育て支援

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母子家庭などのひとり親家庭は、主に次の4つの柱による支援が受けられます。

1.子育て、生活支援

まずはひとり親になった時に必要なのは生活基盤を整えることですね。
その際、子どもの保育所等へ優先的に入所できるシステムを整えたり、子育てに関しての相談窓口を設けたりしています。

また母子生活支援施設の機能の充実も急がれています。
母子生活支援施設とは、何らかの事情をかかえた母親と子どもが、一緒に入居できる施設です。
同時に施設を利用できるのに、知らなくて利用していない人への認知の呼びかけも必要ですね。

2.就業支援

保護者と子どもの生活安定のための就業を支援する取り組みもされています。

主な支援としては、ハローワーク等と連携を取り仕事を斡旋したり、能力開発などのための給付金の支給がこれに当たります。

3.養育費確保支援

子どもを育てるために、養育費を確保することや、離婚後の面会交流などの支援も市区町村で相談できます。

ひとり親家庭でも、子どもが健やかに育つには必要な養育費。
その養育費の確保など、子どもが心身共に健康に育てるようにと、社会で支えるシステムです。

4.経済的支援

養育費だけでなく、直接的な経済的支援も受けられます。
児童扶養手当、母子父子寡婦福祉資金の貸付などがこれに当たります。
また保育料も1人目から半額、2人目以降は無料などといった軽減もされています。
(ただし所得に応じます。)

近年問題となっている、「子どもの貧困」。
どの家庭の子どもにも温かい支援が行き届くよう、経済的自立を支えようとする取り組みです。

子供との閉鎖的環境に不安になったら

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核家族化が進み、ママやパパだけが子育てしている家庭も増えてきました。
我が家もそうですが、周りに頼れる親戚や知り合いがいない中で子育てするのは、とても大変なこと。

時に閉鎖的な環境に不安になり、落ち込んだりすることもあるでしょう。

そんな保護者のために、

・気軽に子どものことを相談できる「子育て相談」
・子どもの成長を見守れる「検診」
・同じくらいの子どもを持つ親同士の「交流会」

等の支援を市区町村が中心となって行っているところもあります。
1人で子育てのすべてをしなければいけないと思わず、積極的にそういう場へ参加してみましょう。

私自身参加してみて、子育て中の息抜きにもなりましたし、心が楽になった経験があります。

子育て支援の1つである、「子育て支援センター」。子育ての相談ができたり、子どもと一緒に参加できるイベントがあったりなど、子育てに関するさまざまなサポートを受けられる施設です。子育て支援センターがあるのは知っているけど、どのような施設がわからない方は、こちらの記事を参考に、一度利用してみてくださいね。

地域によって支援は違うの?

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これらの支援は、どこの自治体でも実施はされているのですが、内容が少し異なることがあります。

例えば医療費の助成など、制度を利用できる年齢の上限や、所得制限などは違う場合が多いです。
私自身も主人の転勤で引っ越した際、隣の市であっても違うということがあったので戸惑ったことがあります。

子育て支援についてはお住いの市区町村のホームページで確認したり、直接窓口で確認するようにしましょう。

支援を受けられる期間は?

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子育て支援は妊娠中のママから子育てにおいて支援を必要とする年齢の子どもがいる家庭が受けられます。
期間に制限などはないですが、中心となるのは保育園や幼稚園に通う世代、小学生のいる家庭です。

医療費の助成や、ひとり親家庭などの生活支援はそれ以上の年齢の子どもがいる家庭でも受けることが可能。
こちらも地域により異なりますので、確認をお願いします。

子育て支援の手続きは「どこ」で「何」をするのか

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子育て支援を受けるには、まず「保育認定」や「教育標準時間認定」といった認定を受けなければいけません。

3つの認定区分と保育時間

支援の対象となる子どもは次の3つの認定区分のどれかに当てはまります。

・1号・・・満3歳以上で教育を希望する場合
・2号・・・満3歳以上で、保育の必要な場合
・3号・・・満3歳未満で、保育の必要な場合

1号は従来の幼稚園や認定子ども園への入園、2号3号は保育園やこども園、地域型保育を利用できます。
また、2号3号は保護者の就労時間によっても2つに分けられます。

・保育標準時間・・・1カ月120時間程度以上の就労をしている場合
・保育短時間・・・1カ月120時間程度未満の就労をしている場合

保育標準時間の場合は1日最大11時間、保育短時間の場合は1日最大8時間の保育が受けられます。

申し込み方法は、1号の場合は直接幼稚園に申し込み、2,3号は市町村での認定を受けてから保育所などへ利用申し込みをします。

「子育て支援について」分からないことがあれば動画も参考に

更に子育て支援についてのことを詳しく知りたい方は、文部科学省の作成している動画も参考にしてみてくださいね。

子ども•子育て支援新制度の解説 ①制度概要 その1:文部科学省

こちらでは支援制度の概要が説明されています。
ご紹介したほかにもどのような取り組みがされているのか、詳しく知ることができます。

子ども•子育て支援新制度の解説 ②利用者負担 その1:文部科学省

こちらは幼稚園や認定こども園の利用を考える、1号認定の人に向けた方への説明です。

子ども・子育て支援新制度 説明動画その3「保育所や幼稚園などの利用手続きはどうなるの?」

千葉市作成の、保育所や幼稚園の利用手続き制度を詳しく説明している動画です。
分かりやすいのでおすすめです。
内閣府により発行されている、「なるほどBOOK」も絵や図入りで分かりやすいので、チェックしてみてくださいね。

まとめ

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さまざまな子育て支援が、市区町村を中心にされていること、分かっていただけたでしょうか。
私自身、なんとなく知っていたけれど、「ここまでしてくれていたの?」「こんな相談窓口があったなんて知らなかった!」という部分もありました。

子育ては一人では絶対にできません。
困ったこと、悩んでいることがあれば、支えになってくれる支援が見つかるはずです。
大切な我が子の子育てですから、支援してもらえる部分は支援してもらい、社会と一緒に育てていきませんか。