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もしかして私って育児ノイローゼ?なりやすい人の特徴と対処法を一挙ご紹介!

もしかして私って育児ノイローゼ?なりやすい人の特徴と対処法を一挙ご紹介!

2017年7月25日 公開

誰もが子育て中は、子育てのストレスを感じ、イライラしたり、必要以上に子供を叱ったりするものです。育児ノイローゼと言っても、それがどこまでの症状を指すのか解らない方も多いと思います。自分で気が付かないだけで実はあなたも、育児ノイローゼなのかもしれません!今回はなりやすい人の特徴と対処法についてご紹介します。

育児ノイローゼとは?

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育児ノイローゼとは、育児にかかわるストレスの影響で精神的に不安定になってしまう状態のことを指します。放っておくと、育児放棄や虐待、更には「生きていくのが辛い」など重い症状に発展してしまうので注意が必要なんです。

現代の日本では核家族化が進み、日中はママが1人で子育てをしている家庭がほとんど。日々、不安や孤独感と戦いながら子育てをしています。地域社会や周りとの接触も薄れている為、育児の辛さや悩みを打ち明ける相手もおらず、抱え込んでしまうケースは少なくありません。

子育て経験者の約半数が、「育児ノイローゼかも?」と思ったことがあるという調査結果があるほど、誰にでも起こりうる可能性のあるものなのです。

育児ノイローゼの主な原因は?

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誰にでも起こりやすいと言われている「育児ノイローゼ」。どんなことが原因で育児ノイローゼにかかってしまうのでしょうか?ここでは、育児ノイローゼになり得る原因についていくつかご紹介します。

①孤独な育児環境

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30年くらい前は、おじいちゃんおばあちゃんと同居する2世帯住宅が多かったので、パパやママだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に子供をみることが出来る環境でした。しかし、近年、日本では核家族化が進み、ほとんどの家庭で、日中はママが1人で子育てをしています。

また、昔はご近所間の付き合いが密だった為、近所のおじさん、おばさん、お兄ちゃん、お姉ちゃんに遊んでもらったり、叱ってもらったりするのが普通でした。まさに、アニメ「サザエさん」のような世界です。しかし、今は地域社会との関係性も薄く、むしろ、子供の声を疎ましく思う人も多い為、周りに助けを求めることが出来ないのが現状です。

そんな閉鎖的な環境で、話の通じない小さな子供と毎日一緒にいるだけで、疲れやストレスを感じてしまうのは当たり前のこと。信頼出来るママ友もおらず、家に引きこもってばかりいると、ストレスを溜めやすくなる原因となってしまうのです。

②ホルモンバランスの乱れ

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産後は特にホルモンバランスが乱れた状態が続いています。妊娠に必要だった女性ホルモンの量が急激に変化し、妊娠前の状態に戻ろうとする為です。そんな中、赤ちゃんのお世話で昼夜なく睡眠もろくに取れないママの体は、慢性的な寝不足になり、自律神経は乱れや、睡眠障害を起こしやすくなります。

さらに、ホルモンバランスの乱れにより、肌荒れ、抜け毛、生理不順などの体の不調が現れ始める為、余計に不快な気持ちになってしまいます。その為、精神状態も不安定になり、何でも悲観的に考えてしまったり、イライラしやすく、感情をコントロール出来なくなってしまうのです。

③パパの協力&理解が得られない

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初めてのお子さんの場合によくある話ですが、夫がパパの自覚が芽生えず、育児に協力的でないことが育児ストレスの原因となることもあります。育児も家事も、全てをママに任せっきり。パパは仕事で遅かったり、休みの日も寝てばかりいるなど、子育てに非協力的な場合、次第にママは追い詰められ、育児ノイローゼにかかってしまうのです。

逆に育メンパパでも、ママに子育てのことであれこれと口出しばかりしてしまうと、「私だって頑張ってるのに」と、ママは育児ストレスを溜めてしまいます。子育ては、ママとパパの2人で行い、お互いの「育児観」を統一しておくことが大切です。また、時にはママの大変さを労ってあげて欲しいですね。

④周囲からのプレッシャー

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「まだ歩けないの?」「まだ喋れないの?」「まだオムツをしているの?」など、子育てのことを周りからあれこれ指摘されることは、ママにとってかなりのプレッシャーになります。

ママが1番不安で、悩んでいるものです。それを周りから言われてしまうと、まるで自分の育て方が悪いのでは?と、もっと不安になってしまいます。自信満々に育児をしている人なんて、そういるものではないので、そんなママの気持ちを汲んで、温かく見守ってあげてもらいたいですね。

⑤育児ノイローゼになりやすい子供の月齢

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ママが、育児ノイローゼにかかりやすいのは、子供が思うようにコントロール出来ない時期に多いとされています。例えば、夜泣きの酷い0歳児や、魔の2歳と言われるイヤイヤ期の時。更には、自我が芽生えて反抗期が始まる3歳〜5歳くらいまでです。

この時期は特に、癇癪を起こして泣き喚く子供を前に、感情を抑えることが出来ず、イライラして怒鳴ったり、一緒になって泣いてしまうママも多いもの。そんな毎日が続くと、自己嫌悪に陥り、またイライラすると言う、負の無限ループにはまってしまうのです。

育児ノイローゼの注意すべき症状とは?

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もしかして「育児ノイローゼ」かも?そんなふうに感じた方は、是非、下記のような症状がないかチェックして下さい。思いあたる項目が多い場合は、少し子供と離れる時間を作るなど、何らかの対処をしましょう。早めに対処することが肝心ですよ!

◆思考力の低下

育児ノイローゼになると、無気力・脱力の日々が続きます。何もやる気が起きない、何をして良いか分からないと言った状態です。例えば、台所のシンクに洗い物が溜まっている、おもちゃや洋服が部屋中に散乱している、洗濯物がたまっている、使用済みのオムツが転がり、異臭が漂うほど部屋が汚れている…といった具合です。ここまで来ると、さすがにパパが気がつくと思いますが、何もやる気が出ず、ぼーっとすることが多い人は、要注意ですよ!

◆小さなことでもイライラする

育児ノイローゼになると、神経がとても敏感になるので、普段なら気にならい小さな出来事でも、イライラしてしまいます。例えば、お気に入りのアイスが売っていなかった、見たいテレビ番組がないなど、些細な出来事で子供や家族に当たり散らすほどのストレスを感じてしまいます。

また、子供の泣き声に過敏になりますので、イライラして怒鳴って、子供が泣き喚くと、更にイライラして子供を叩いてしまうなど、虐待に繋がるケースもあります。赤ちゃんの泣き声も放置してしまい、サイレントベビーにさせてしまうこともあるそうです。

◆マイナス思考になる

マイナス思考や悲観的になるのも、育児ノイローゼの特徴の1つです。何事も自分が悪いと責めてしまったり、自分ばかりが大変だと思ってしまったりなど様々な症状が現れます。悲観的になっている時に、周りからあれこれと子育てについて口を出されると、余計に自分に自信がなくなり、「もう私はダメな母親なんだ」と思い込んでしまいます。そして、何もないのに、涙が流れて来るようになります。

◆不眠になる

育児ノイローゼの場合、疲れているのに眠れない毎日が続くようになります。夜中になると、突然泣きたくなったり、不安になったり、考え事をしてしまうなど様々です。不眠が続くと、イライラしやすくなり、疲れも取れにくくなりますので、さらなる悪循環を生み出してしまうのです。

◆意欲がなくなる

「次の連休に家族で遊びに行こう!」「セールだから欲しかったあの服を買いたいな」など、何かをする意欲も無くなります。楽しいことに対する「欲」が一切なくなるので、自然とストレス発散の場も失ってしまうのです。

◆引きこもってばかりいる

誰かに会うのが面倒くさい、会話するのが面倒くさい、人に会うためにメイクして身支度することも面倒…など、周りとの接触もシャットアウトしがちになります。赤ちゃんを連れての外出は、確かに面倒です。しかし、日々の食料品や生活雑貨の買い出しすら億劫になって、全く外出しなくなったら育児ノイローゼの兆候が強いと思われます。

育児ノイローゼ状態になると無気力になり、外部との接触をしなくなり、子供と部屋に閉じこもることが多くなる為、余計にストレスが溜まって八つ当たりしてしまう負の連鎖が続いていきます。人に会うのもそれなりにパワーが必要なので、育児ノイローゼのように無気力状態では対応できないのです。

育児ノイローゼになりやすい人の特徴

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育児ノイローゼになりやすい性格の人や環境もあるようです。早速、見て行きましょう。思い当たる節のある方は、注意が必要ですよ!

◆完璧主義な人

何でも完璧にこなさなければならないと感じる人は育児ノイローゼにかかりやすいと言われています。「〜しなければならない」「〜でなければいけない」など、育児書通りの完璧な育児を求めたり、完璧な母親でないといけないと思うが故に、自分を苦しめてしまいます。

子供は、親の理想通りには育ってくれません。その理想と現実のギャップに、困惑し、苛立ってしまうと、ノイローゼ気味になっていきます。それに輪をかけて、完璧主義な人ほど、周囲の人に助けを求めることができません。そして知らず知らずのうちに、症状が悪化してしまうというわけです。

◆真面目で努力家な人

完璧主義と少し似ていますが、真面目で努力家な人も育児ノイローゼになりやすいです。それこそ、育児書に習った子育てを実践したり、理想に近づけるために必死に努力しようとします。その理想から外れていると、物凄く不安になり、悩んでストレスを溜めてしまいます。

また、「子供を預けて息抜きなんて、子供に申し訳ない…」などと考え、辛いのに一時預かりや、周囲の人の手を借りることはいけない事だと思ってしまうのです。その結果、リフレッシュすることもなく、モヤモヤと子育ての悩みを抱え込んでしまうというわけです。

◆身近に頼れる人がいない

自分の親や仲の良いママ友など、身近に頼れる存在が居ないというのも、大きな要因のひとつ。いざ、子供を預けてリフレッシュしたくても、預け先がないと、なかなか行けないですよね。もちろん、ママの体調が悪い時なども、すぐに助けに来てくれる存在がいるのといないのとでは、精神的負担も大きいでしょう。

預け先がなくとも、ママの愚痴を聞いてくれるような家族や友達も必要ですよね。子育て中、言葉の話せない子供とずっと一緒にいるだけで参ってしまうので、大人と会話出来ることはかなり重要です。そんな「頼れる存在」が居ないと、どんどん孤独に感じてしまい、育児ノイローゼが進行していきます。

◆初めての育児

初めての育児は、不安がつきもの。赤ちゃんがなかなか泣き止まなかったり、病気にかかると、それだけで不安になりますよね。
また、他の子供と比べて、寝返りが出来ない、ハイハイが出来ない、言葉が遅いなど、心配になることはたくさんあります。

過ぎてみれば、大したことない事でも、ママにだって初めての経験。きちんと育てなければという責任の重さやプレッシャーがのしかかってしまいます。育児は、ママだけのものではないことを、日頃からパパと話し合い、協力しながら子育てするようにしましょう。

育児ノイローゼの対処法5つ!

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あれ?もしかして私、育児ノイローゼかも?…そんな風に感じたら、まずは以下のような対処法を試してください。どんどん追い詰められ、育児ノイローゼの症状が悪化してしまう前に、早めに対処することが大切ですよ!

①自分を褒める!

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人は皆、責められるより褒められる方がやる気になるものですよね。たまには、毎日家事や育児に頑張っている自分を褒めてあげましょう!「自分へのご褒美」として好きなスイーツを買ったり、服を買ったりしても良いですよね。

大人になると人から褒められる機会はどんどん減ります。特に育児や家事においては、「やって当たり前」というのが前提としてあるので、子供に何かあった時には、周りから逆に責められてしまうものですよね。
こうしてどんどん、ママは精神的に追い詰められてしまうのです。

でも、「やって当たり前」「出来て当たり前」は違います!どんな時も自分のことより子供のことを常に優先にするママは素晴らしいのです!どうか、そんな自分をいっぱい褒めてあげてください!元気なママは、自分のことを自分で褒めるのが上手な人が多いんですよ。

②信頼できる人と話す

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電話でも何でも良いので、普段から誰かと話をするよう心がけましょう。「話す」ということは、自分の現状や悩みを客観的に受け止めることが出来るため、育児ノイローゼの予防に役に立つそうですよ。

また、誰かに辛い気持ちを吐き出すだけでもストレスは軽減されますよね。先輩ママや周りのママ友など、信頼出来る友人に、育児の悩みなどを共有すると、「実はうちの子も…」なんて話が聞けたりします。すると、「なーんだ、皆こんなもんなのか。」と、少し気持ちも楽になるかもしれません。

もし、周りにママ友など気軽に話せる人がいないのであれば、各自治体がやっている「母子教室」や「子育てサロン」などに参加してみると良いかもしれません。パパ以外の、同じ様な月齢の子供を育てている人の話は、とても参考になります。他にも、無料電話相談などもありますので、積極的に利用しましょう。

③積極的に子供と離れる時間を作る

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自分のワガママで子供を人に預けるなんて母親失格だわ…なんて思わず、どんどん子供と離れる時間を作りましょう。パパだって、仕事が休みの日があるように、ママも育児や家事を休む日があっても良いのです。

パパに子供を預けたり、一時預かりの保育園などを利用して、気分転換にショッピングへ行ったり、友達とランチをしたり、美容院へ行ってみましょう。決して悪いことではありません。むしろ、子供とべったりすることで、ストレスを感じ、子供に辛く当たってしまう方が双方にとって良くない事だと思います。たった1〜2時間でも離れると、不思議と我が子が恋しくなりますよ!

④失敗しても大丈夫と思う

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人間ですから、誰にでも失敗はあります。ましてや初めての育児だとなおさらです。育児はパパとママの共同作業。失敗してもママだけが悪いのではありません。そもそも、その子育てが成功なのか失敗なのかは、恐らく今の段階では分からないので、細かいことを気にすることは無いのです。

失敗しないように育てるのではなく、「失敗した時に、どのように立ち上がれるか?」を子供に教えてあげることが大切です。失敗があるから成功があるもの。そんな風に捉えて子育てしてみると、楽になりますよ!

⑤いい加減が「良い加減」

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完璧主義な人ほど、100点の育児を求めてしまいます。しかし、100点の育児なんてあり得ないのです。合格ラインは60点。少しくらい失敗したって、手を抜いたって問題ありません。

「いい加減が、良い加減」

私が、出産した時、助産師さんに言われた言葉です。ママの人間らしい育児は、きっと子供に伝わります。子供の手本になろうと、完璧な母親を目指すのではなく、子供と一緒になって学んで行くくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

育児ノイローゼで病院へ行くのもあり?

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誰にでも起こりうる可能性のある育児ノイローゼ。だからと言って放っておくと、本人や子供に危害を加えてしまう恐れも出てきます。そんな時は迷わず心療内科を受診しましょう。

育児ノイローゼは初期段階で対応を行うことで治りが早くなると言われています。もしかして、「育児ノイローゼかもしれない」と思ったら心療内科へ行く勇気を持つことが大切です。カウンセリングをしていく中で、抗うつ剤や精神安定剤を処方されると思います。まずは、心の健康を取り戻していくことが先決なので、自覚がある時こそ、受診をおすすめします。

症状が悪化し、自分のことを正確に話せなくなる時は、家族に付き添ってもらって行くようにしましょう。

まとめ

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いかがでしたか?私も、実家が遠く、頼れる友人も家族も不在。夫は毎日仕事で帰りが遅いため、ほとんどの家事や育児は自分だけでこなしています。子供が極度の人見知りなため、外出もなかなか出来ず、引きこもり育児をしていました。

子供の泣き喚く声に耳を塞いだり、必要以上に怒鳴り散らし、自己嫌悪…。そんな日々に悩み、思い切って保育園に子供を預ける決心をしました!最初は罪悪感しかなく、慣れない保育園に、1日中泣いて声が枯れる娘に、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

しかし、子供と離れる時間を作ることで、子育てのイライラから解放され、子供を心から愛せるようになったんです。更に、復帰した職場には、ママさんが多いため、育児の悩みを愚痴れる仲間も増えました。結果的に、閉鎖的だった私の子育ては、開放的な子育てへと変わり、母子ともにストレスを上手くコントロール出来るようになったんです!

子供への愛情は、一緒に過ごす時間だけではありません。「量より質」。イライラしてばかりいるよりも、ニコニコ笑顔のママの方が子供も幸せです。どうか、100点ではなく60点の育児を目指す!そんな気持ちで子供と接してみてくださいね。