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産後に痩せないのはどうして?産後、元の体型に戻すためにしたいこと

産後に痩せないのはどうして?産後、元の体型に戻すためにしたいこと

2017年1月11日 公開

産後痩せたくても痩せられないという人にその原因と産後に合ったダイエット法をご紹介します。産後はなにかと痩せにくいですが、その理由を知れば今までとは違うはずです。

出産前と産後で違うこと

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出産前と産後ではお母さんの身体は見た目も中身も違っています。体内ホルモンのバランスはもちろん、体型や筋肉量といったことまで。

自分の身体なのにおかしいなと感じることでしょう。しかし、子供を産むという事はそれだけ自分の身体にとっても負担が大きく、慣れない赤ちゃんとの生活は今までのような生活リズムではなくなります。

そういった理由からも産後は前とは違うと感じやすくなります。今までは効果があったダイエット法でも産後は全く効果が無くなることだってあります。では産後痩せにく身体を元の体型に戻す為にはどうしたら良いのでしょうか?

産後は痩せにくい? その理由とは

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産後痩せにくいとされる理由はいくつかあります。自分の身体のことは自分が良く分かっているつもりでも、実は思ってもみなかった落とし穴があることだって。

ではどんな理由から産後は痩せにくいとされているのでしょう?

ホルモンバランスが乱れている

体内の女性ホルモンが出産を機に一気に減少してしまうとホルモンバランスが乱れてしまい、結果痩せにくい体質になってしまいます。ホルモンバランスが乱れると体調が思わしくなかったり、人によっては更年期のような症状が出てしまうことも。

産後は全く女性ホルモンが分泌されていないわけではありませんが、妊娠中は「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンが多く分泌されていたのに対し、産後は母乳の分泌を促す「プロラクチン」というホルモンが多く分泌されます。

こういったホルモンの入れ替わりによってバランスが保てなくなっているのです。

筋肉量が低下しているため

妊娠中は激しい運動や筋肉トレーニングなどはしてはいけない、と人によっては言われていたと思います。それに加えて大きなお腹をしていると妊娠前みたいには動けなくなっていますよね。

そのため筋肉量が妊娠中からだんだんと減っていき、産後には低下している状態となっているためカロリーを燃やす事が難しくなっています。また妊娠中は赤ちゃんを守るために脂肪がつきやすく、脂肪を蓄積してしまい燃焼がしづらい体になってしまったことも原因です。

筋肉量が少ないと燃焼(代謝)出来るカロリー量も限られるため、ダイエットをしていても筋肉量を増やさないことには痩せないといったことが起きてしまうのです。 

摂取カロリーが消費量を上回っている

筋肉量の低下と関係していますが、体内で消費できるカロリーの数値よりも摂取するカロリーが多いために痩せられないことが考えられます。

母乳育児の場合必要なカロリーは「妊娠前の必要カロリー+350カロリー」となっています。菓子パン一つ食べるだけでこの350カロリーはすぐに摂取出来てしまいます。また運動量に直すと早歩きのウォーキング1時間に相当します。

産後は好きなモノが食べられるとバランスを考えずに食べていると当然痩せにくく、脂肪もつきやすくなります。どうしても痩せたい場合は食事バランスを考えつつ運動を取り入れる必要があります。

骨盤の歪みが原因

出産時に骨盤が大きく開きますが、産後はこの骨盤が開いたままとなっており、1年~2年かけて骨盤は元の位置に戻ろうとします。しかし、骨盤が間違った位置に固定されてしまうと歪んだ状態となり骨盤回りの血行が悪くなります。

また産後は骨盤が広がったままなので内蔵が下に下がりやすくなっています。内臓が下に下がると内蔵機能も弱くなってしまうため身体の筋肉バランスが崩れることになります。また見た目も下っ腹がポッコリと出ているような形になるため太って見えることもあります。

母乳育児とミルク育児では痩せやすさに違いはあるのか?

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母乳育児とミルク育児には痩せやすさに違いが出ることがあります。すべての人が、というわけではありませんが、母乳育児の方がママの栄養を赤ちゃんに渡していることになるのでミルク育児に比べると痩せやすくなっています。

母乳育児の人は母乳をあげるだけで1日約500~700カロリー消費しています。運動量にすると水泳のスクロール約1時間、ランニング約2時間ほどになるので、通常の食生活だとすぐにお腹が減るでしょうし、痩せやすいといえます。

ミルク育児の人は授乳で消費するカロリーがないので、運動で消費したり食事バランスを見直して摂取カロリーを抑えないと痩せにくいでしょう。しかし産後は赤ちゃんのお世話もあるためなかなか運動をすることが難しいですよね。

運動が難しいとそれだけ筋肉がつきませんし、痩せにくい身体へと変化していきます。

産後に痩せないときのダイエット法とは

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産後に痩せないときは次のことを試してみましょう。いきなり激しい運動をして体重を落とそうとするよりも、産後の身体に合ったダイエット法をすることで痩せやすくなります。

食事内容を見直してみる

産後といえば妊娠中に禁じられていたモノがやっと食べられるようになります。母乳育児の人は食べるモノに気を付けないといけませんが、混合育児やミルク育児の人はなんでも好きなモノが食べられます。

しかし、我慢してきたからといってなんでも好きに食べてしまうと消費カロリーよりも摂取カロリーが勝ってしまい結果脂肪として蓄積されることになります。また母乳育児の人でもカロリーの高いモノばかり食べていても同じことが言えます。

産後に痩せたいのであれば食事内容を見直し、野菜多めの食事にしてみたり、低カロリー高たんぱく質のモノを積極的に取り入れたりすることが必要です。また食物繊維が豊富に含まれているモノも腹持ちが良く代謝を高めてくれるのでダイエットに向いていますよ。

骨盤体操で骨盤の歪みを正す

骨盤が歪んでいると内蔵が下に下がり、機能が弱くなって脂肪が燃焼されにくくなります。また骨盤が歪むことで脂肪もつきやすくなっています。

この骨盤の歪みを治すには骨盤体操を取り入れるのが効果的です。腰を回したり、骨盤を中心に身体をひねることで歪みを矯正することができます。また骨盤ベルトなどを使うのも良いでしょう。動画を見ながら行うと分かりやすいですし、難しいということもありません。

すべり台のポーズ|妊婦体操・産後の体操(産褥体操)|明治プレママクラブ・ほほえみクラブ

産後の骨盤運動(産褥運動)の動画です。
骨盤運動の他にも産褥運動をしても良いでしょう。産褥運動はダイエット目的ではありませんが、身体をケアする目的があるので血行促進などの効果があります。

【Online GiNA】産後の骨盤引締めストレッチ寝る版(泉栄子先生) #Eiko

産後に開いた骨盤を引き締めるストレッチの動画
骨盤を引き締めることで開いたままの骨盤を矯正します。簡単に出来ますし、寝ながらやるので赤ちゃんが寝ている横で行うことができます。

筋トレを行う

産後は筋肉量が低下しているので、これを取り戻すために筋肉トレーニングを行うと良いでしょう。激しいモノは産後の身体の負担となりますので、負担の少ない筋トレからはじめていき、徐々に回数を増やしたり運動量を増やしたりしていきましょう。

筋肉は脂肪の燃焼に欠かせない役割を持つため、筋肉を付けることが痩せることへの近道となります。生活の中で赤ちゃんを抱っこしながら足を曲げ伸ばししてみたり、赤ちゃんを抱っこしながらウォーキングをしてもいいと思いますが、赤ちゃんを抱っこしている場合には足元や周りに気を配りケガの無いように行いましょう。

思うように痩せられなくても思いつめないで

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女性であれば短期間ですぐにでも痩せたいと思いますが、産後は身体が元に戻ろうとしている期間でもあるためなかなか結果が思うようにはでません。また本来は1年~2年かけて骨盤などが元の位置に戻るため短期間で痩せるというのは難しい話です。

しかし「痩せなきゃ」というプレッシャーばかり背負っていると心も滅入りますし、自分を追い詰めることにもなります。産後は赤ちゃんとの生活を楽しみつつ、ダイエットも無理なく行える範囲で、という気持ちや考えを持ちましょう。

また期間は短期間で設定せずに1年ほどを目安にすることも大切です。無理に体重を絞ろうと食事を抜いたり、過度な運動をしてしまうと身体に支障をきたして赤ちゃんのお世話が出来なくなってしまいます。

体型を戻すことも大切ですが、一番は赤ちゃんとの生活なので、産後のダイエットは身体に負担になることは控えて無理なく出来る範囲で行うようにしましょうね。大切な赤ちゃんとの生活を痩せないからと暗い気持ちで過ごすよりも、来年までには!と前向きに過ごすようにするといいですよ。

まとめ

出産後は痩せる!と思っていたのに、なかなか痩せる兆しがないと落ち込んでしまいますよね。太ったままだとパパや周りの人たちから何を思われているか分からなし…。

しかし、産後はママの体調と赤ちゃんのお世話を優先することを忘れないでください。急激な体重変化は身体を壊してしまうので無理のない範囲で頑張りましょうね。