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「乳児脂漏性湿疹」赤ちゃんの頭皮が乾燥でカサカサ!かさぶたになる原因は?正しいケアとは

「乳児脂漏性湿疹」赤ちゃんの頭皮が乾燥でカサカサ!かさぶたになる原因は?正しいケアとは

2017年3月14日 公開

乳児脂漏性湿疹が原因で、生後しばらくすると赤ちゃんの頭皮にかさぶたやうろこのようなものが付くことがあります。この乳児脂漏性湿疹は、多くの赤ちゃんが経験すると言われています。一過性のものと言われていますが、実際にかさぶたやうろこ、時に赤みが出るとママはどう対処していいのか分からず不安になってしまいますよね。今回は乳児脂漏性湿疹の原因と、かさぶたやうろこが出来た時の対処法をまとめました。

乳児脂漏性湿疹とは?

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生後間もなく~3、4ヶ月頃までの赤ちゃんに多い「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」。
新生児の湿疹で発症率がとても高く、初めてのママだと我が子の湿疹の様子を見て驚いてしまいますよね。

産まれたての赤ちゃんは、お母さんの体内のホルモンに影響されていて、更に新陳代謝も盛んなため、皮脂の分泌が多くなっています。
その為、耳の周辺や頭皮など、洗い方が不十分だと厚くて黄色っぽいかさぶたが出来ます。
赤ちゃんは毛穴の発達が未熟なため、皮脂がつまりやすく湿疹が出来やすいのです。

この乳児脂漏性湿疹は、湿疹と言っても痒みはなく、成長と共に皮脂の分泌が治まってくると湿疹も落ち着くことが多いようです。

乳児脂漏性湿疹の症状と原因

Free photo: Baby, Newborn, Tears, Sad, Cry - Free Image on Pixabay - 408262 (48531)

赤ちゃんに出来る湿疹を総称して「乳児湿疹」と呼びますが、中でも特に多いのが脂漏性湿疹です。
その特徴は、身体に湿疹は出ずに首より上に出るということです。
頭皮が黄色いかさぶたのようなもので覆われたり、うろこのようになる場合もあります。

眉毛や額、ほっぺなどが白い粉を吹いたようにカサカサになり、赤い湿疹として現れる場合もあります。
これら湿疹に痒みはありません。
生後間もない赤ちゃんは、ママのホルモンバランスの影響と新陳代謝の活発さもあり、肌は皮脂が溜まって汚れやすい状態になっています。
さらに皮脂の出口の毛穴が未発達で詰まりやすく、脂漏性湿疹を起こしてしまうのです。

乳児脂漏性湿疹から赤ちゃんの頭皮を守るために

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乳児脂漏性湿疹は、皮脂の分泌が多いことが原因で起きるのですが、皮脂そのものを止めることは出来ないため、皮脂汚れをしっかり落とし赤ちゃんの清潔を保つことが一番のケアとなります。
そこで、重要なのが毎日の入浴でしっかり皮脂や、かさぶた上の脂を落とすことです。

シャンプーの見直し

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赤ちゃんの皮膚は薄くて、とてもデリケートです。
頭皮に出来た湿疹やかさぶたを悪化させないためには、シャンプー選びも重要なポイントとなります。
シャンプーは赤ちゃん用の低刺激のベビー用シャンプーを使うようにしましょう。

シャンプーは、泡をしっかりたてて優しく洗ってあげてください。
指の腹を使って、くるくると回すように洗うのがポイントです。
シャンプー後のすすぎと乾燥もしっかりと行いましょう。

お風呂上がりには保湿を

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お風呂上がりのシャンプー後の肌には、赤ちゃんの頭皮の保湿がとても大切です。
お風呂上がりは、肌も頭皮も乾燥するので素早く保湿してあげましょう。

ちなみに我が家では、小児科で処方されたヒルドイドという保湿効果のある低刺激な軟膏を使って保湿しています。
もちろん市販の保湿剤でも大丈夫ですよ。
どれが赤ちゃんに合うのか分からないという場合は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してみてください。

乳児脂漏性湿疹の家で出来る対処法

オイルを使ってマッサージ

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頭皮に頑固な脂の塊がある場合は、入浴前にベビーオイルやワセリン、オリーブオイルなどをつけておくと柔らかくなってとれやすくなります。
塗ったら指の腹で優しくマッサージしてあげましょう。
塊にオイルが染みこみ、柔らかい状態にしてくれますよ。

クシを使って髪をとかす

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オイルが染みて、頭皮から皮脂汚れが浮いてきたらクシを使って取ってあげましょう。
細かくパラパラとしているものもあれば、皮脂汚れが繋がって大きいものもあります。
無理に剥がそうとせず、優しくマッサージする感覚で皮脂汚れを落としてあげてください。

赤ちゃんの爪は短くしておく

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人間の皮膚には、癜風菌(でんぷうきん)という弱い菌が常在しています。
体力が低下したときや皮脂が多湿で脂っぽい場合にこの癜風菌が悪さすることがあります。

赤ちゃんの爪にこの癜風菌が入り込み、赤ちゃんが自分で身体の他の部位引っかいた際に移ることがないように、爪は常に短く切ってあげましょう。

毎日使う寝具は清潔に

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入浴して綺麗になっても、寝具が汚れていたのでは意味がありません。
デリケートな赤ちゃんの肌を守るためには、寝具を毎日清潔にしてあげることも大切です。

しかし、育児に家事に追われるママにとって、毎日シーツを洗って布団を干すことは負担になります。
そこで、バスタオルを1枚敷いてあげるようにすれば、毎日布団を干さなくてもバスタオルを洗うだけで清潔を保てます。
また、布団掃除機があるご家庭は、赤ちゃんの寝具にこまめにかけてあげるようにしましょう。

赤ちゃんとの外出の時は必ず紫外線対策を!

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湿疹が出ている頭皮に紫外線が当たると、湿疹がひどくなる場合があります。
湿疹が出ている出ていないに限らず、赤ちゃんに紫外線はあまり当てたくありませんよね。
赤ちゃんとお散歩に出かける際は、必ず紫外線対策をしっかり行いましょう。

紫外線対策で赤ちゃんに帽子をかぶせる場合、頭が蒸れて湿疹が悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
そのような時は、ベビーカーの日除けや、抱っこ紐にも頭を覆うものがついているので、そちらで対策をしましょう。

乳児脂漏性湿疹が改善されなければ病院へ

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乳児脂漏性湿疹は、基本的には一過性のもので成長と共に良くなっていくことが多いようです。
まずは毎日の自宅で出来るケアで赤ちゃんの様子を観察してください。

毎日ケアをしていても一向に良くならず、頭皮の湿疹が重症な場合は、ケア方法が赤ちゃんに合っていない可能性も考え られます。
そんな時は、早めに皮膚科や小児科を受診して、医師の指示に従ってくださいね。

子供によく見られる皮膚や肌の病気の症状をまとめたリンクを載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

乳児脂漏性湿疹とアトピー性皮膚炎の違い

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乳児脂漏性湿疹と見分けがつきにくいもので、アトピー性皮膚炎があります。
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能の低下によって起こる皮膚の炎症のことです。

乳児脂漏性湿疹との大きな違いは、痒みを伴うことです。
乳児脂漏性湿疹は首から上の部分に湿疹が出来るのが特徴ですが、アトピー性皮膚炎は顔以外にも、耳の裏や関節部分、脇など外からの刺激を受けやすいところにも湿疹が現れます。
また、乳児脂漏性湿疹が一過性であるのに対し、アトピー性皮膚炎は慢性的な湿疹で、治ってもまた再発して悪化したりを繰り返すという違いがあります。

痒みが出ていたらアトピー性皮膚炎を疑いましょう。
かかりつけの医師に相談して薬を処方してもらうようにしてください。

乳児脂漏性湿疹は毎日のケアが大切

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脂漏性湿疹は赤ちゃんの成長過程で起こる一時的な現象です。
成長と共に自然と治まっていくものなので、あまり心配しすぎないでくださいね。
頭皮などにかさぶたやうろこのようなものが出来て、痒くて辛そうに見えますが、毎日のケアで必ず改善していきます。

乳児脂漏性湿疹はどんなに注意をしていても、多くの赤ちゃんがかかってしまうもの。
湿疹が見受けられたら、赤ちゃんとのスキンシップを兼ねて、オイルマッサージや軟膏などでの保湿を心がけてくださいね。
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