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流産の兆候と受診の目安は?流産を予防するためにできることも

流産の兆候と受診の目安は?流産を予防するためにできることも

2017年1月16日 公開

妊娠すると、嬉しさと同時に、無事に生まれてきてくれるかという不安をかんじるものですよね。特に、10カ月という長い妊婦生活を送る中で、「流産」という言葉に不安を感じるママも少なくないと思います。そこで今回は、2度の流産経験者の私から、流産の兆候や、流産の予防などについてご紹介したいと思います。

流産にはさまざまな種類がある?

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一言で”流産”と言っても、流産には様々な種類があるのをご存知ですか?母体の様子や、胎児の状態などで流産の種類は分かれます。

・切迫流産
こちらの名前をよく耳にする方は多いと思います。切迫流産とは、他事は子宮の中で生きているが、子宮が収縮するため、下腹部の痛みや出血がある状態のことを言います。処置を受ければ流産を食い止める事もできる流産です。

・稽留流産
こちらは、胎児がお腹の中で突然死んでしまったり、胎嚢や胎児の成長が止まってしまい、心拍の確認もできない状態のことを言います。
ちなみに私は、2回ともこの稽留流産と診断されました。

・進行流産
こちらは、子宮口が開いて流産が始まっている状態のことを言います。同時に、下腹部痛や出血がある事もあるようです。

・不全流産
胎児や胎盤などが一部残っている状態のことを言います。出血や腹痛が続きます。

・完全流産
胎児や胎盤などの付属物も完全に子宮の外へ出てしまった状態のことを言います。

・科学的流産
生理が遅れたり、尿検査を使った検査で陽性反応が出ているにも関わらず、胎嚢が確認できず、そのうち出血や腹痛が起こり、生理が着てしまう事を言います。妊娠していることに気が付かずに、痛みの強い生理と勘違いしてしまうケースもあるようです。

流産の進行状況

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流産は、12週までに起きてしまうと「初期流産」とされています。その頃までには心拍を確認できて、流産の可能性はぐっと減ります。しかし、流産は22週までに胎児が出てしまう事をいうので、無事に産まれてくるまでは安心できません。

流産は切迫流産は、早めに気が付いて処置を受ければ、流産を食い止める事が出来ますが、それ以外の流産は、食い止める事が難しい流産です。

母体に症状が現れる流産であれば、出血や下腹部痛が始まると流産が進行している可能性があります。

しかしながら、自覚症状がなく健診にいったら赤ちゃんが亡くなっていたという場合もあります。

流産が起こる原因は?

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流産が起こる原因としては様々な説がありますが、今回は妊娠初期に起こる流産の原因と、妊娠中期に起こる流産の原因を、それぞれご紹介したいと思います。

まず、初期に起こる流産の原因として考えられることは、正直原因が分かっていません。私が流産をした際に説明されたことは、胎児の染色体異常により、育つことが難しかったのであろうと言われました。初期に起こる流産の原因は、主に胎児に原因があるとされています。

中期に起こる流産の原因は、主に母体側に原因がある場合が多いようです。具体的には、転倒やぶつけたりするなどの外部からの刺激、あとは子宮頸管無力症や子宮筋腫などがあります。又、風疹やトキソプラズマ症、ビタミン不足、栄養不足、甲状腺機能低下症、糖尿病など、母体が病気にかかると流産する危険性が高くなることも考えられます。

流産の兆候と症状

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流産の兆候としては、人それぞれです。しかし、流産経験者の方が多く感じたこととしては、卵巣の痛みや下腹部の痛み、腰痛、基礎体温の急激な低下、つわりが突然なくなるなどといったものです。
又、胎嚢の成長が遅かったという方も多く、その後流産という結果になってしまったというケースも多くあるようです。


症状としては、出血や痛み、異物感などがあります。
出血は、流産の一番最初に現れる症状で、痛みを伴う場合が多いです。出血の色は鮮やかではなく、暗褐色やチョコレートのような色です。

中期の流産に多いのは、異物感の感覚がある症状です。この頃には胎動を感じられるようにもなっているため、その胎動が感じられなくなり、お腹にひんやりとした異物感を感じるようです。

こんな兆候が見られたらすぐに受診を

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上記でもお話しした通り、出血や下腹部の痛みがひどい場合は、流産がかなり進んでしまっている可能性があります。少しの出血やチクチクとした痛みが続くようであればすぐに受診することをおススメします。

又、普段の体調に比べて変化が感じられたら、すぐにでも受診すると気持ちの面でも安心できるかと思います。

兆候がない場合もあるの?

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出血や下腹部痛などの流産の兆候がなくても、気づかないうちに流産してしまっているケースもあるのです。

ちなみに私は、何の兆候もなく、健診に行ったときに赤ちゃんの心拍が止まっていました。私の場合、「稽留流産」という診断を受けましたが、この稽留流産は明らかに分かる兆候や症状がなく、気が付かないうちに赤ちゃんが亡くなっていたというケースが多いようです。

流産を予防するためにできること

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せっかく授かった命を大切に守るためには、母体であるママの心掛けが大切です。最も大切なのは、妊娠に早く気が付くことです。初期の14週~15週くらいが最も流産の危険がある時期ですので、早めに気が付いて無理をしない事が大切です。
その他にも、これからご紹介することに気を付けて、辛い思いをしないためにもママが出来る事をしていきましょう。

・十分な休息を取り、無理をしない。
・薬が飲めなくなるので、風邪などには十分注意する。
・長時間立つことを避ける。
・重いものを持たない。
・激しい性生活は避ける。
・体を冷やさない。
・葉酸を飲む。

もし流産してしまったら?

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もし家や外出先などで流産してしまったら、すぐに病院に連絡します。そして、病院にいき子宮内を見てもらい、子宮内の内容物を確認してもらいます。

又、私のように健診で流産が分かった場合は、自然と子宮の内容物が出てくるのを待つか、内容物を取り出す手術をするかの選択をさせられます。この場合は、手術の方が内容物を完全に取り出せることから手術を進められることが多いようです。

どちらにしても、後日に再度健診をし、子宮内の内容物が完全に取り除かれているか、子宮に異常がないかを確認することになります。

その後の妊娠に影響は?

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流産してしまったからと言って、次が妊娠しづらくなるといった影響はありません。ただ、私が医者に言われたこととしては、流産直後は体のホルモンバランスが乱れていたり、子宮が完全に戻っていなかったりするので、最低でも生理が1回来てから子作りを再開するように言われました。

ただ、精神的に不安定な時期や、子宮が完全にクリーンな状態になるまでには3回ほどの生理が来てからの方が良いとも言われました。

母体が完全に戻ってからの方が、体調面でも精神面でもよいのかと思います。

まとめ

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流産について、ご紹介していきました。
妊娠は、病気ではありません。過度に行動を制限したり、生活をまるで変えるような必要はありませんが、安静にする必要がある時期は、無理をせずに、規則正しい生活をすることが大切です。
妊娠中は、体調の変化が出やすい時期でもあるので、少しでもおかしいと感じたら、そのままにせずすぐに受診したり、病院に相談すると良いでしょう。

胎児のちょっとした変化に気づいてあげられるのは、他の誰でもないママなのです。もしかしたら、胎児からのSOSかもしれません。そのSOSを見逃さないであげることで、流産を防ぐことが出来るかもしれません。

ママのリラックスが、赤ちゃんの一番の栄養です。どうか、人生に何度もないマタニティライフを楽しんでほしいと思います。