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話題の「液体ミルク」ってどんなもの?価格は?メリットやデメリット・役立つ場面を徹底紹介!

話題の「液体ミルク」ってどんなもの?価格は?メリットやデメリット・役立つ場面を徹底紹介!

2019年4月12日 公開

液体ミルクをご存じですか?今までの粉やキューブと違い、お湯で溶かしたり冷ましたりする手間がない液体ミルクは平成最後となる今年の春に発売が開始されて話題になりました。ですが液体ミルクは実際に使ったことはないという方もまだ多いのではないでしょうか。この記事ではそんな液体ミルクのメリットやデメリット、気になる価格や役立つ場面についてまとめてご紹介していきます。育児の負担を軽くして、外出や災害時の備蓄にも役立つと期待されているその実力とは?

新登場の「液体ミルク」とは?

Baby Young People - Free photo on Pixabay (145417)

2019年3月11日、東日本大震災から8年後に発売されて話題となった「液体ミルク」。ニュースでは見たけれど、まだ実際に使ったことがないという方も多いと思います。

液体ミルクは、その名の通り「液体」のまま常温保存が可能なミルクのこと。紙パックや缶から消毒済みの哺乳瓶に入れるだけで準備ができるので、調乳の手間が減り、育児の負担軽減につながると期待されています。

これまでになじみのない形態ではありますが、栄養は粉やキューブのミルクをお湯で溶いたときと変わりません。安心して使うことができますね。
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液体ミルクが注目されたきっかけは自然災害

Hurricane Devastation Charley - Free photo on Pixabay (145418)

液体ミルクが注目を集めたきっかけは、自然災害でした。液体ミルクは欧米ではポピュラーに使用されていましたが、日本では食品衛生法に液体ミルクが含まれていないなどの理由で一般的に販売されていませんでした。
けれど、平成28年の熊本地震の際、海外からの救援物資として送られた液体ミルクを利用したママたちから、日本でも手軽に買えるようにしてほしいという声が上がりました。

そうした声を受け、日本でも厚生労働省が平成30年に液体ミルクを解禁することを決めました。国内メーカーとしては、江崎グリコが平成31年3月に国産の液体ミルクを初めて販売。4月には明治乳業も販売を開始するなど、ママたちにとっては選択肢を増やしてくれる嬉しい動きが広がってきています。

液体ミルクの使い方って?

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液体ミルクの使い方はとても簡単。次の2ステップでOKです。

①消毒済みの哺乳瓶を用意する
②紙パックの場合ストローを刺して、缶の場合開けて、哺乳瓶に注ぐ

基本的にはこのステップだけでOK。お湯を準備したり溶かして冷ます手間がかかりません。

また、液体ミルクは常温保存なので温める必要もありません。
とても便利ですが、使うときには以下のような点に注意してください。

水で薄めないこと
飲み残しを与えないこと(雑菌が繁殖する場合があるため)
☆製品に、事前に「振る」などの指示がある場合はその通りにすること

液体ミルクのメリットは?

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液体ミルクのメリットとしては、

・調乳や冷ますステップがいらないので育児の手間が減る
・外出先で水やお湯がなくても飲ませられる(荷物が減る)
・災害時にも役立つ


などの点があります。
お湯をわかして、粉ミルクを溶かして水で冷ますのは思ったより大変。開けて移し替えるだけの液体ミルクなら、台所まで行かず寝室で準備を完了できます。特に新生児期の夜中の授乳には強い味方になってくれそうです。
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液体ミルクのデメリットは?

Coins Banknotes Money - Free photo on Pixabay (145421)

では、液体ミルクのデメリットはどうでしょう。例えば以下のような点が考えられます。

☆価格が高い
粉ミルクは100ml当たり約44円(粉ミルク800g缶のメーカー希望価格を参考に作成)なのに対して、液体ミルクは、グリコのアイクレオの場合100ml当たり約173円、明治のほほえみの場合100ml当たり約97円。液体の方が約2.2~3.9倍高くなる計算になります。

☆飲み残しの細菌繁殖の心配
粉ミルクでも同じ条件ですが、液体ミルクも飲み残してしまったり、開けた缶や紙パックをそのまま保管して再度使ってしまうと細菌が繁殖してしまう場合があります。また、災害時にはそもそも消毒済みの哺乳瓶を用意するのが大変だから、欧米で主流の吸い口を付ければすぐ飲めるタイプが欲しいという声もあるようです。

液体ミルクはどんな時に使えばいいの?

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液体ミルクはさまざまな場面での活躍が期待されています。
たとえば、消費者庁が発表した資料ではこのように紹介されています。
お湯が不要のため、災害時や備蓄に
外出時など調乳が大変なとき
母親が服薬等で授乳できないとき など
消費者庁が液体ミルクについて一般向けに説明するために作成したPDFデータではこのように記載されています。
常温で長期保存が可能という利点を生かして災害時の備蓄にしたり、夜中や外出先でミルクを与える時に、など、使い方次第で育児の負担が軽くなりそうですね。

液体ミルクはどこで買えるの?

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液体ミルクは、全国のドラッグストアなどで購入することができます。まだ流通して間もないので、店舗によっては置いていない場合があるかもしれません。確実に購入したい場合は、赤ちゃん用品の専門店に足を運んでみてください。

また、液体で何本も入っているため、重くてかさばります。特に小さな赤ちゃんがいる場合は、インターネットでの購入も手軽で便利ですよ。

☆紙パック入りで手軽!

アイクレオ 赤ちゃんミルク 125ml×12本入り 常温で飲める液体ミルク 【0ヵ月から】

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常温で保存できる液体ミルク。消毒済みの哺乳瓶があれば、付属のストローを刺して入れるだけで準備完了。お湯の準備や冷ます手間がありません。

☆缶入りでたっぷり飲めます

明治 ほほえみ らくらくミルク 240ml 常温で飲める液体ミルク 【0ヵ月から】×24本

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缶入りの液体ミルクです。240ml入りなので、たくさん飲む赤ちゃんでも大丈夫です。常温で長期間保存が可能。保存料は使っていないので安心です。

※発売は2019年4月26日からです。

まとめ

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便利な液体ミルクですが、日本ではまだなじみが薄いのも現状。平成30年の西日本豪雨の際には救援物資として送られた液体ミルクが利用されずじまいだったということもあったそうです。
少し価格は髙いですが、これぞというときには強い味方になってくれるのも事実。上手に使って、育児の負担を軽くできるといいですね!