学ぼう!「こどもの救急対応」焦らずに対処するための知識とは

こどもは考えている以上に判断に困る症状が出てきてしまうものです。救急の時にどう対処したら良いのか、どこに電話するべきなのかなどで焦ってしまう事がありますよね。こどもの救急対応をしっかりと知っておくことで焦らず対応できるので知識をつけておきましょう。

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2016/12/26 公開 | 351 view

学ぼう!「こどもの救急対応」焦らずに対処するための知識とは

こどもの「ケガ」「病気」はいつ起こるか分からない

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こどものケガや病気はいつ引き起こされるものなのか予測がついていたら救急という状態にはなりませんよね。特にちいさい頃というのは真夜中や病院の休日といった日に救急という事があるのです。
そういった場合はまずは慌てずにしっかりと対処するのが先決です。
しかし、どうしたら良いのか悩む人も多いですよね。今回はどうすれば焦らず対処できるのか、症状に合わせた対処法をご紹介していきます。

もしも高い熱が出たとき

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こどもは良く発熱を引き起こすので毎回どのように対処したら良いのかわからないママも多いと思います。
特に大事な日の付近で発熱が引き起こされると対処に困りますよね。まず、高い熱とは何度からかを確認していきましょう。

こどもが発熱した場合に、体温の高さが気になると思いますが平熱は知っていますか?

①平熱が37度前後のこどもが38度の発熱をした場合
②平熱が36度前後のこどもが38度の発熱をした場合

上記の二つの条件を比べると大きな違いが出てくる事になります。①の場合だとやや熱が出てきた程度の初期と考えられます。しかし、②の場合はかなり熱が高い状態とわかりますよね。平熱の違いで熱の程度が変わるので注意が必要です。
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平熱を知らないといつもと比べて少し熱が高いのか、もしくはいつもよりかなり熱が高いのかなどがわからないので、普段からチェックをしておくことが大事です。

【37.5℃以上の発熱】大人だと一般的に発熱といわれる体温です
一般的に大人の発熱と言われるものは37.5度からと言われています。平熱より高く、37.5度以下の場合は微熱と考えられます。
もしも、38度以上の発熱があった場合には受診しましょう。
38度の場合は何かの原因があると考えられます。38度以下の場合だと知恵熱等で済む事もありますが、38度を超えてくるとインフルエンザやウイルス感染症の疑いも出てくるため、早期の受診をお勧めします。
昼間の場合は受診がベストですが、夜間の場合では慌てて受診しないで翌日でも問題ない場合が多いです。

ただし、乳幼児の場合は早期に受診してください。水分補給ができていない、眠れないなどがある場合は特に受信するようにしましょう。

「ゼコゼコ」「ヒューヒュー」と変な呼吸音がする

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「ゼコゼコ」「ヒューヒュー」と言った呼吸器の異常は気管支喘息(ぜんそく)が考えられます。
気管支喘息はひどくなってしまうと息を吐くのが苦しくなり、肋骨の間やのどがベコベコとへこむような陥没(かんぼつ)呼吸を引き起こしてしまいます。このような状態が続くと呼吸困難に陥ってしまうので注意が必要です。
家族や兄弟に喘息を持っている人がいると、発症する確率が高くなります。両親に喘息などがあるお子さんはリスクが3~5倍になります。
アトピー性皮膚炎を合併するこどもにも喘息の発症頻度が高くなるというデータもあるそうです。
生活環境に存在するアレルゲンが原因となっているケースも考えられます。
室内ではダニ・ほこり・カビ・動物などがアレルゲンとなります。屋外の場合だと、花粉・昆虫などがアレルゲンとなります。
普段の生活では問題ないものの、免疫力の低下などによって発症する事もあるので注意しておきましょう。
発作時には症状をやわらげる治療を行い、無症状の時にも、良い状態を続ける治療を行います。後者の方が重要です。喘息の原因となるものをなくす「環境整備」と「薬(抗炎症作用のある内服・吸入)」による治療と予防を行います。
まずは、受診をしましょう。喘息の疑いがあるならば環境整備をしていく切っ掛けになります。
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