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元保育士が伝授!軍手で簡単❤親子で手袋人形・手作りおもちゃを作って遊ぼう!

元保育士が伝授!軍手で簡単❤親子で手袋人形・手作りおもちゃを作って遊ぼう!

2017年3月14日 公開

どのご家庭にもあるような軍手一組で簡単に手作りのぬいぐるみが作れることをご存知ですか? 筆者は、20年間公立保育園の保育士として勤務していました。保育園は、保育士が様々な工夫をして廃材やあまり布を使って子どもたちに手作り玩具を作ります。 今日は、そんな手作り玩具の中でも0、1歳児の子どもが喜ぶ手袋人形の作り方を紹介します。

手作り玩具の温かさ

Free photo: Toddler, Building Block, Pull - Free Image on Pixabay - 2009821 (48363)

近年、子供向けの玩具は趣向を凝らした様々なものが発売されています。
それらは今の時代のニーズをしっかりと捉え、子どもも喜ぶ玩具です。
少子化とは言えど、親がわが子のためにと使う費用はかなりの金額になるのではないでしょうか。

でも、
そんな時代だからこそ、ぜひ見直してもらいたいのが手作り玩具の温かさです。

筆者は、保育士経験があり長年保育に関わってきて感じたことは、子どもはどんなものでも遊びに変えることができる天才だということ。
子どもは遊びの天才です。
大人が思いつかないようなものでも遊び始めることができます。

大人と違って柔軟な思考回路の子どもたち。

大人は、長年の経験から物事を柔軟に捉えることが苦手になっている人が多いようです。
四角いものは四角でしかないのです。四角いものを丸いものとして捉えることは難しいでしょう。

でも、子どもたちは自由な発想と想像力で、子どもならではの世界観を広げていきます。
人参1つで遊べます。
お玉1つで遊べます。

私は思うのです。
ハイテクな玩具がすべてではない。
既製品だけが玩具ではないと思うのです。

こんな時代だからこそ、親の手作り玩具の温かさを子どもたちに伝えてみてはいかがでしょうか。

簡単に作れる手袋人形

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筆者は保育士養成校の非常勤講師をしているのですが、乳児保育という授業の中で学生に手作り玩具の作り方を指導しています。
この写真は、授業で学生が作った軍手の手袋人形です。
学生のアイデアが詰まったかわいい人形に思わずほっこりしてしまいます。
今回紹介するのは、簡単に作れる軍手を使った手袋人形です。
どこにでもあるすぐに手に入る軍手を使ったかわいいうさぎの作り方を紹介します。

準備物
軍手、綿、裁縫道具、ボタン、リボンなど

その他、飾り付けに使いたいものを用意してくださいね。

簡単手袋人形の作り方

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それでは作り方を説明しましょう。
①手袋の親指と中指薬指をカットします。
②もう一つの手袋も同じようにカットします。
一つが頭部分に、もう1つが体部分になります。
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③カットした部分を縫い付けます。
ポイントはカットしたところを少し内側に折り返して縫うこと。

そうすることで、カット後の布の切れ端がポロポロすることがなく仕上がりがきれいになります。
子どもさんが、切れ端を口に入れても危険です。
ここの部分は丁寧に内側に折り込んで縫い付けましょう!
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④両方の中指、薬指、親指を全て縫い付けます。
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⑤一つの手袋に綿を詰め、手首の部分を縫い付ける
⑥もう一つの手袋は手首を折り返して使うので、手首のゴムのになる境目の部分を縫い付ける
*ゴムの部分にはわたを詰めないようにしましょう。そこが顔と胴体の接続部分の首になります。
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⑦手としっぽを作ります。先ほど切り取った中指2本(手に使用)と親指1本(しっぽに使用)にわたを詰めて縫い付ける
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⑧手としっぽ を縫い付けて胴体を完成させる
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⑨顔と胴体のパーツを縫い付ける
どんなものを使ってもかまいませんよ。
例えば、顔のパーツは刺繡にしたり、服を作って着させても可愛いですね。
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⑩最後は顔と胴体を取れないように縫い付けます。
縫い付け部分を隠すためにリボンを上から縫い付けてみました。

ポイントは、胴体のゴムの部分に顔をしっかり入れ込んで固定することです。固定する時にはゴムの折り返しを伸ばしておき、縫い終わってから折り返すと見た目がきれいですよ。

そこまでできたら完成です。

手作り玩具は牛乳パック、余り布で簡単作成

Free photo: Toy Village, Milk Carton Craft - Free Image on Pixabay - 960908 (48367)

保育士が廃材を使って玩具をつくることは日常的に行われています。

なんといっても重宝するのが牛乳パックです。

牛乳パックは工夫次第で色々なものに変身させることができます。
例えば、子どもたちが大好きなままごと遊びの子ども用の椅子やお人形用のベットも簡単に作れますよ。

せっかくなので、どこの家庭にもある牛乳パックを使った簡単手作りおもちゃも紹介しましょう。

材料は
牛乳パック、新聞紙、ガムテープ、カバー用の布、木工用ボンド

①牛乳パックに新聞紙をギュウギュウに詰めてガムテープで口を閉じる
②椅子(またはベット)の形になるようにガムテープでとめる
③形に合わせて布をボンドで貼る

筆者は、出来上がった形に合わせてカバーを作っています。取り外しのできるカバーにすることで汚れたときに洗濯できますよ。

ただ、これは、時間に余裕があったり、ミシン縫いが好きな方にはお勧めしますが、家庭で子どもが遊ぶだけの物であれば、ボンドで布を貼り付けるだけで充分です。

牛乳パックでままごと椅子

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写真の椅子は、牛乳パックを9個使って作っています。
座る部分に6個、背もたれに3個です。
牛乳パックに新聞紙をしっかり詰め込むことで、つぶれにくい椅子になります。
また、ガムテープでしっかり固定することで壊れにくい椅子になりますよ。

保育園では実際にこの椅子を使ってままごと遊びを楽しんだり、保育士が絵本の読み聞かせをする時に、子どもがこの椅子に座って話を聞くなど様々な保育場面で役に立つミラクルナイスなんですよ。
家庭でも、子どもがテレビを見るとき、テレビからの距離を考慮した位置にいすを置くことで、子どもたちに「後ろで見なさい!」なんて大きな声を出すこともなくなることでしょう。

子どもが大好きなキャラクターの布を使うことで、お気に入りの椅子になること間違いなしですよ。

牛乳パックでお人形用ベット

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この写真は、人形用のベットです。
牛乳パックは10個使っています。
これはあくまでも参考までにということで、お子様の遊びやすい大きさにしてくださいね。
布も、わざわざ買う必要はありません。
家にある余り布を継ぎはぎして作っても、結構可愛らしいものが出来上がります。

時間と布に余裕があれば、掛け布団を作ってあげても良いでしょう。
赤ちゃん人形をベットに寝かせて、布団をかけて優しく「とんとん」する愛らしい姿を見ることができるかもしれませんよ。
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筆者は、このようにゴムを通して取り外しができるようにしています。
裏には、木工用ボンドで、使い道のない余り布を貼っています。
表面がかわいい布で仕上げて、裏は見えないので余り布で充分ですね。
参考にしてみてくださいね。

手作りおもちゃの3つの喜び

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親から愛情を受ける喜び


幼児向けの英会話教室やスイミング教室など、様々な幼児教室があります。これらの教室と比べると、お家でおもちゃを手作りすることなんて、只の遊びに過ぎないと思われるかもしれません。

しかし子供としては、見知らぬ先生に何かを教えてもらうよりも、大好きなお母さんと一緒にいる方を好みます。お家でお母さんが先生になり、子供と一緒に作業することで、子供がお母さんの愛情を直に感じる事ができるからだそうです。
物を作り上げる喜び


普段は捨ててしまうようなお菓子の空き箱や紙きれ、ペットボトル等を使いおもちゃを作ります。おもちゃを完成させるために、それらを切ったり、貼ったり、組み合わせたりしていきます。おもちゃの完成までに、いくつもの作業をこなしていかなくてはなりません。

大抵の作業は大人にとって簡単なことばかりでしょう。しかし、子供にとっては難しいことの方が多いのです。例えば、ハサミで紙を2つに切り離す作業にしても、子供にとっては大変なことです。

作業中は紙とハサミから一瞬たりとも目を離さずに、真剣な表情で作業します。でも紙を切り終わった瞬間、パッと笑顔になり喜ぶことでしょう。ハサミで紙を切った経験が、達成感へとつながるからです。それと同時に、子供は使用した道具の知識も得ます。

そして、ハサミを使えたという達成感と道具の知識により、「もっといろんなものにハサミを入れてみたい」という好奇心が、子供の中に芽生えます。ハサミで紙を切るだけでも、子供はこんなに心を動かされるのです。

しかし気をつけてもらいたい事が1つあります。おもちゃ作りは月に1回までとしてください。何個もおもちゃを作れば飽きることもなく、壊れても気にしません。

1つしか作らないことで、色や形を変える工夫や、修理する楽しみができます。月に1回しかおもちゃを作らないとした方が、子供の成長をより促すそうです。
新しいおもちゃを手にする喜び


手作りのおもちゃには、市販のおもちゃのような派手さはありません。しかし市販のおもちゃとは違う、手作りならではの良さがあります。ゴミとして扱われるものが、自身の努力とお母さんの協力によって、ペットボトルの船や、空き箱で出来た車、割りばしのゴム鉄砲などのおもちゃに変わることです。

新しく手に入れた手作りおもちゃには、おもちゃとしての価値だけでなく、出来上がるまでの過程や思い全てが含まれているのです。新しいおもちゃに喜ばない子供はいないと思います。手作りおもちゃは、その喜びをいつもとは違った形で、子供達にもたらしてくれることでしょう。
親子でおもちゃを作ることを、子どもとの共同作業にできると良いですね。
一緒に作ったという経験は、子どもたちの満足度を高めてくれるでしょう。

手袋人形を作る時の綿を一緒に詰めてみる。
牛乳パックに新聞紙を詰めてもらう手伝いを頼む。
など、子どもたちにもできる作業を上手く作って、親子タイムを楽しんでみませんか。

まとめ

Free photo: Gift, Made, Package, Loop - Free Image on Pixabay - 553139 (48416)

子どもは遊びの天才です。

どんなものでも、遊びに変えることができるのです。

現代社会では、知育玩具やハイテクな玩具、テレビゲームにタブレットなど遊びが多様化しています。
忙しい親も多く、そのような遊び道具に子育てを任せている家庭も多いのではないでしょうか。
これも仕方のないことなのかもしれませんが、「だって、仕方がないじゃない」と諦めてしまってもいいのでしょうか。

コミュニケーションが希薄になっている現代社会で、子どもの一人遊びが増えている今だからこそ、我が子のことを思い手作りでおもちゃを作る時間をとってほしいと思うのです。

我が子の喜ぶ顔、その玩具を使って遊んでいる姿を思い描きながら作ることは、自分の心に余裕を生み、心がほっこりするものです。

全てが映像化されている日常の中で、手作りおもちゃを使って遊ぶことは子どもたちの発想力や想像力を豊かにしていきます。
そして、親も一緒に遊ぶことで、子どもはコミュニケーションをとることの楽しさを経験するでしょう。
話しかけると、相手が頷いてくれたり、答えを返してくることが日常的に行われている中で育つことは、将来的に人とのかかわりを広げ、豊かな人生を送るための基礎になると思うのです。
一方通行的なテレビゲームの世界だけでなく、人間同士の関わり合いを大切にするためにも、愛情のこもった手作りおもちゃで一緒に遊ぶことを大切にしていきましょう。
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