ikumama

Top
個人年金保険とは?老後の資金を貯めたいと思っている人に教える保険のメリット・デメリット

個人年金保険とは?老後の資金を貯めたいと思っている人に教える保険のメリット・デメリット

2017年6月16日 公開

個人年金保険を知っていますか?老後の資金を作るための保険は多数ありますが、その中でも個人年金保険は国から支払われる年金と似たような仕組みをしています。しかし年金を受け取れるといっても、年金の受け取り方で加入すべき保険の種類が変わります。自分にとって最適な保険を探すためにも、個人年金保険を視野に入れて考えてみてはどうでしょうか?

個人年金保険とは

Free photo: Old People, Couple, Together - Free Image on Pixabay - 616718 (72977)

個人年金保険とは、呼んでそのまま「個人で加入する年金」保険のことです。いずれ国から支払われるであろう年金とは別に、将来の生活や収入が心配、老後の資金を作りたいといった思いを持つ人が加入します。個人年金保険は主に老後の資金を作ることを目的としています。

個人年金保険といえど、蓋を開けてみれば年金種類や運用方法が異なるため保険の選び方を間違えると失敗する恐れがあります。何を目的として、誰のために加入するかをまず明確にしなければ、いずれ保険を見直さなければいけない状態になります。老後の資金を着実に作って行くためにも、個人年金保険の加入を考えてみてはどうでしょうか?

個人年金保険はどんな人におすすめ?

Free photo: Family, Holiday, People, Happy - Free Image on Pixabay - 557100 (72978)

個人年金保険はこのままでは将来の生活資金が足りない、年金だけではやっていけない、少しでも老後のためにお金を残しておきたいなどの人に向いています。そして加入している人は自営業や専業主婦など、会社から年金が支給されない人が多く利用しています。

しかしどんな人におすすめで、どんな人が加入していようと、最後に加入の有無を決めるのはあくまでもアナタです。今の貯蓄で老後の生活を補えるのであれば加入は必要ないでしょうし、将来の生活が不安なら、無理のない範囲で加入しておくべきです。国から支払われる年金も年々減少していますから、もし心もとないのであれば、シミュレーションや相談だけでも行うと良いでしょう。

個人年金保険の種類

Free illustration: Insurance, Family, Protection - Free Image on Pixabay - 1991216 (72979)

個人年金保険は年金の受け取り方や運用方法でいくつかの種類に分かれます。自分がどのように年金を受け取りたいのかで、最適な保険を選ぶようにしましょう。

終身年金(保証期間付終身年金)

受給開始から死亡するまでの間、ずっと年金が受け取れます。年金支払いが終身なため早期に死亡しても遺族に残りの年金が支払われることがないのが「終身年金」です。これに対し保証期間を付けたものが「保証期間付終身年金」となり、保証期間中に被保険者が亡くなった場合には遺族に残りの年金が一時金または保証期間内に相当する年金額が支払われます。しかし保証期間を過ぎていると遺族に年金は支払われません。身内ががん家系など病的ではない、長生きする気でいるなら終身年金でも良いでしょうが、病的傾向なら終身年金はおすすめできません。

有期年金(保証期間付有期年金)

受給開始から一定期間の間年金が受け取れる保険です。契約時に決めた期間のみ年金の受給が可能で、保証期間のないものを「有期年金」、保証期間付を「保証期間付有期年金」と呼び、保証期間内に死亡した場合は遺族に一時金または保証期間内に相当する年金が支払われます。しかし保証期間を過ぎている場合には支払いはありません。終身年金に比べ年金受け取り期間が短いので保険料は各種類の中で最も割安です。しかし保証期間を付けなかった場合、早期に死亡すると元本割れを起こすのでよく考えて加入する必要があります。

確定年金

一定期間の間、被保険者の生死に関わらず年金が受け取れます。自分が死んだとしても、遺族にお金を残したい、より安全に年金を受け取りたい場合に向いています。被保険者が期間内に死亡した場合は遺族に一時金または期間内に相当する年金が支払われます。終身年金ほど保険料が高くはありませんが、それでも安いわけではありませんから、加入する場合は無理のない範囲で保険料を設定しましょう。

夫婦年金

商品数は他の種類に比べて少ないですが、夫婦共に死亡するまで年金が受け取れます。保障は一生涯なので終身年金に分類されますが、夫婦のためだけにお金を積立てたいのであればこちらの加入も視野にいれてはどうでしょうか?しかし終身年金の部類なので保険料は割高です。今の生活を苦しめてまで加入する必要性はあまり無いですから、加入を考える場合はよく家計と相談しましょう。

定額年金

こちらは運用方法の違いとなりますが、より安全に年金を受け取りたい人に向いています。しかしインフレに対応できないため、将来物価が変わったとしてもなんの利益も受けられないというデメリットがあります。しかしハイリスクが無いため安全といえば安全です。高望みはしないけど確実に年金を受け取りたい人向けです。

変額年金

定額年金と変わり、その時々のインフレ・デフレに影響される運用法です。リスクが大きいかわりに、成功すれば大きなリターン(利益)を得ることができます。しかし少なからず知識が必要となるので、面白半分でこの運用法を選ぶのはおすすめできません。より安全に年金積立をしたいのであれば定額年金をおすすめします。

個人年金保険のメリット

Free illustration: Like, Thumb, Heart, Love, Affection - Free Image on Pixabay - 1638749 (72980)

個人年金保険にはいくつかのメリットがあります。このメリットとデメリットを比較して、自分にとって最適な保険かどうか判断するのも良いでしょう。他にも老後の資金を作るための保険は多々ありますから、何が自分にとって最適かを判断して加入しましょう。

老後の資金を着実に貯められる

保険の支払いは振り込みではないため、強制的に口座またはクレジットカードから引かれていきます。そのため銀行に預けるだけでは使ってしまうなど、固い意志を持って貯められない人に向いている保険です。強制力があるので、解約しない限り目標額まで貯めることができます。

税金で控除が受けられる

全ての個人年金保険とはいきませんが、個人年金保険料税制適格特約を付加した場合に通常の生命保険控除以外で税金の控除を受けることができます。大きな額ではありませんが、最低でも4800円~18000円程の控除が受けられる可能性があります。余裕があれば特約を付加して控除を受けましょう。

解約返戻金がある保険が多い

個人年金保険の多くは掛け捨てタイプではないため、加入して数年、数十年経ったあとに解約しても解約返戻金が発生する場合があります。そのため解約したとしても戻ってくるお金があるのは幾分か安心に繋がります。しかし早期解約をすると元本割れどころか全く戻ってこない事態になるので、解約返戻金があると驕るのは止めた方が良いでしょう。

個人年金保険のデメリット

Free photo: Blindfolded, Blind, Hair, Girl - Free Image on Pixabay - 1732522 (72982)

保険にはメリットがあればデメリットも存在します。個人年金保険は目標に向かって貯めやすいというメリットがあるのに対し、種類がたくさんあるため最適な保険を選択するまでに時間が掛かります。まずはどんなメリット・デメリットがあるか知り、その中で選択していきましょう。

種類によっては早期に死亡すると元本割れを起こす

主に保証を付けない終身年金と有期年金に限りますが、これらは早期に被保険者が死亡した場合には年金の受け取りがストップするため元本割れを起こします。そのため保証を付けないのであればそれなりのリスクがあることを知ったうえで加入する必要があります。

控除を受けるには特約付加と条件クリアー

税金控除を受ける場合には特約を付加しただけでは控除対象にならないので注意しましょう。特約付加+条件クリアーとなるため、よく条件などを理解しておく必要があります。一番陥りやすいのが被保険者と受取人の不一致です。控除を受けるには被保険者=年金受取人または配偶者となります。詳しい条件は各保険会社に問い合わせて確認しましょう。

保険会社の破たんには気をつけて

万が一加入している保険会社が破たんした場合、契約は「生命保険契約者保護機構」へと受け継がれますが、継続条件として保険金の減額や保険料の値上げなどが想定されます。保険会社が破たんすることは滅多にありませんが、そのような場合には損をすることを覚えておきましょう。

個人年金保険に加入する前に確認したいこと

Free photo: Tic Tac Toe, Love, Heart, Play - Free Image on Pixabay - 1777859 (72983)

まず自分が加入しようとしている個人年金保険のデメリットをしっかりと理解しておきましょう。また付加する条件や年金の支払い事例、方法なども確認しておいた方が、思わぬ落とし穴にはまらないための術です。加入する保険のデメリットを知ることは、自分へとリスクを理解することに繋がります。良いことばかりに気を取られていると必ずどこかで失敗します。保険選びは遊びではありませんから、お金で失敗しないためにも慎重に行いましょう。

まとめ

Free photo: Aged Man, Elderly, Man, Old Man - Free Image on Pixabay - 1842327 (72984)

今はまだ育児で手一杯、なんて思っていても、月日は私たちの心とは裏腹にどんどん過ぎ去っていきます。あの時加入していればよかった、何て後悔は先に立ちませんから、今から将来のことを少しずつ考えていきましょう。今を楽しく生きることも大切ですが、将来なんの心配もなく過ごせるよう準備しておくこともとても大切なことですよ。