ikumama

Top
発熱したらいつ受診する?受診の見分け方のポイント

発熱したらいつ受診する?受診の見分け方のポイント

2017年1月4日 公開

子供は、大人に比べ免疫力が低いため、すぐに咳や鼻水、発熱します。小さな子どもは特に、言葉で症状を伝えることができないため、保護者が受診を見分けなければいけません。子供が病気になったときに、とても心配なのが発熱ではないでしょうか。高熱は特に心配してしまう保護者も多いのでは。しかし、高熱を出しているにも関わらず、元気に遊ぶ子っていますよね。大人としては、心配ですぐに受診させたいですが、必ずしも受診をしなければいけないとは限りません。今回は、子供の発熱と、受診のポイントについて解説します。

なぜ熱が出る?

Free photo: Boy, Cranky, Sad, Laying Down - Free Image on Pixabay - 694763 (15031)

とても基本的なことですが、なぜ風邪などひいたときに熱が出るかご存知ですか?ウイルスや病原菌から体を守るために、人間は熱を出すと言われています。つまり発熱は、生体防御反応の1つです。だから、ウイルスに感染しているときに、発熱した場合は正常な反応なんです。無理に熱を下げてしまうと、免疫反応が低下してしまったり、症状が長引いたりすることがあるそうです。

発熱はウイルスと戦っている証

Free photo: Sleeping, Child, Napping, Girl, Kid - Free Image on Pixabay - 1311784 (15033)

体内に入ったウイルスは、37~38度ほどで活動力が低下するそうです。そしてウイルスの増殖が弱くなってきて、体温が38.5度以上になったとき死滅し始めるそうです。また、人間の平均的な体温である35~36度台は、ウイルスが最も活発に動く温度でもあるようで、ウイルスの数も増えていきます。
ウイルスが体に入ってきたときは、血液中の免疫(白血球)が、ウイルスを食べてしまいますが、それが追い付かなくなると、脳に体温を高くするようにお願いします。結果、体温が上昇し、発熱となります。大人の場合は、免疫力が子供よりあるため、発熱しずに完治していたということがあります。しかし、子供は免疫力、抗体が少ないだけではなく、中枢神経などが未発達なため発熱しやすいです。

発熱の基準とは?

Free photo: Back Thermometer, Bake, Thermometer - Free Image on Pixabay - 949223 (15034)

実は発熱の基準は、子供によってさまざまです。なぜなら発熱とは、「平熱から1度高い状態」を指しているからです。例えば、平熱が37度前後の子供は、38度以上で発熱、36度前後の子供は37度以上で発熱となります。しかし、疑問が出てきませんか?「37.5度以上で発熱じゃないの?」って思いませんか?これはあくまで一般的な基準なんです。予防接種を受けるとき、必ず体温を測りますよね。そのときに混乱が生じないように、「37.5度以上」は受けさせないというように決められているようです。だから、必ずしも37,5度以上が発熱とは限りません。まずは、子供の平熱を知ることが大切です。

発熱=受診ではない

Free photo: Medical, Appointment, Doctor - Free Image on Pixabay - 563427 (15035)

発熱、特に高熱がですと、何かの病気ではないかと思ってしまうこともありますよね。小さな子供は特に自分の症状を伝えることが難しいので、保護者が判断しないといけません。子供の病気は数多くありますが、発熱以外の症状を観察することを忘れないでください。確かにがんなどの病原菌によって発熱することもありますが、約9割がウイルスが原因の発熱だそうなので、安心してください。高熱=病気と思わずに、熱以外の咳や鼻水などの症状がないか観察しましょう。熱が出ているということは、ウイルスと戦っているという状態なので、熱が上がりきれば、一安心です。

受診のタイミング

Free photo: Girl, Think, Woman, Female, Fashion - Free Image on Pixabay - 1721424 (15036)

高熱が3日以上続けて出ている場合は、合併症を引き起こしていることがあるので、受診して適切な処置を受けたほうが良いでしょう。熱が38度以上あっても、元気で遊んでいたり、水分がしっかりと採れている、食欲がある場合は、受診せず様子を見ても大丈夫でしょう。逆に、元気がなくぐったりしている、水分が採れていない食欲がないという場合は、受診をしたほうが良いでしょう。他にも熱以外の症状がある場合や、咳や鼻水などの症状があり、夜も寝付けず、睡眠が充分に取れていないときも受診をしましょう。

解熱剤は使うべき?

Free photo: Thermometer, Headache, Pain, Pills - Free Image on Pixabay - 1539191 (15037)

発熱したときに、受診すると解熱剤を処方されることがあると思います。高熱が続いていると、解熱剤を使って、熱を下げてあげたいと思ってしまいますが、すぐに解熱剤を使用しないようにしましょう。熱はウイルスや細菌を消滅させるために、発熱しているので子供が遊べるほど元気だったりするときは使用を控えましょう。使用するかの見極めですが、夜も熱にうなされていて十分な睡眠がとれていないときに使用します。

薬の飲ませ方

Free photo: Doll, Clown, Sad, Colorful, Sweet - Free Image on Pixabay - 1636128 (15041)

粉薬を処方されたときに、飲ませるのを苦労しているママも多いのではないでしょうか。水でねってあげたり、水で溶かしてスポイトなどであげたりと、大変苦労していると思います。子供の味覚は、大人よりも苦みを強く感じるようで、薬の苦みは子供は嫌いです。水やぬるま湯で粉薬を飲ませることが理想ですが、どうしても飲んでくれないときは、子供の好きな食べ物に混ぜてみましょう。ただ、苦みが強い薬を混ぜた場合、子供がその食べ物を食べなくなってしまう可能性があるので、注意しましょう。

おすすめの食べ物

Free photo: Ice, Shaved Ice, Ice Cream - Free Image on Pixabay - 1716100 (15042)

粉薬を飲ませるときにお勧めなのが、牛乳やアイスクリームです。牛乳は口の中で膜を張ってくれるので、苦みが感じにくくなります。アイスクリームですが、味が濃いもの(高級アイスなど)だと、薬の存在がわかりにくくなります。オレンジジュースやヨーグルトは、薬の種類によって苦みを強くしてしまうことがあるので、気を付けましょう。

慌てずまずは観察

Free photo: Motherhood, Boy, Newborn - Free Image on Pixabay - 1178618 (15045)

小さな子供ほど言葉で症状を伝えることができないため、周りの大人は慌ててしまうことがあります。発熱したからと言って、すぐに病院に駆け込むのではなく、様子を見ましょう。病院に行かなくても症状が治まることもあります。しかし、発熱以外に異変を感じた場合は受診を考えましょう。ママの勘は、当たることもただあるようです。子供の病気で慌てないためにも、日頃から子供と接して些細な変化も見逃さないようにしたいですね。