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子どもにイライラしたときた時、やってはいけない要注意ポイント

子どもにイライラしたときた時、やってはいけない要注意ポイント

2016年11月29日 公開

どんなに子どもがかわいくても、どんなに子どもを大切にしていても、子育て中、イラッとしてしまうことってありますよね。 そんな時、自分の中でイラッと感をどうしたらいいのでしょうか? 今日は、子育て中のイラッと感にどう向き合っていけばよいのかについて考えていきましょう。

イライラするのは仕方がない

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安心してください。
イラッとするのは、あなたが悪いわけではないのです。

イラッとするのは、いわゆる「怒り」が関係して引き起こされる感情です。

「怒り」とは、喜怒哀楽の一つ、つまり人間が持っている感情にすぎないのです。

私たちが日々生活していく中で、自然に沸き起こってくる感情なので、それを押し殺してしまうことはできないのです。

自分の思い通りにならない時には、誰だってイラッとするものなのです。

特に、子育て中のママにおいては、独身時代の自分の生活スタイルと大きく変わり、思い通りにならないことなんて日常茶飯事。

こうなってくると、イライラするな!という方が無理なのではないかと思うのです。

しかし、そんなイライラも、付き合い方を間違えてしまうと子どもとの関係を壊してしまうことになってしまうかもしれません。

イライラの感情と上手に付き合い、自分にとっても、子どもにとっても、お互いにいい関係性を築きながら子育てするためには、どういうことに注意していけばよいのでしょうか?

イライラを感じているのは私だけ?と不安に思っている方は、こちらの記事もご覧ください。子育てのイライラで悩んでるのはあなただけではありませんよ。イライラの解決法を参考にしてみてくださいね。

イライラをヒートアップさせないために、反射的に行動しない!

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イラッとした時、絶対にしてはいけないのが「反射」です。

反射的に「言い返す」「やりかえす」というような、売り言葉に買い言葉的な行動をしないでください。

イラッとした時に、あなたが次に行動を起こすのは「6秒後」です。

6秒間は、何もしてはいけません。

思考回路をストップしましょう。

深い息をして、目を閉じて、1から6までゆっくり数を数えてください。

数を数えることだけに集中し、心に落ち着きを取り戻すのです。

ここで、なぜ6秒なのかを説明しておきましょう。

実は、腹の立つ出来事が目の前で起こったとき、怒りの感情がピークに達するまでに長くて6秒といわれています。この6秒間をなんとかやり過ごすことができれば、私たちは冷静に物事を判断できるようになるのです。

ちょっと待った~!
6秒なんかで怒りはおさまらない!と突っ込みを入れたくなったあなた。

そんなあなたがやりがちなのは、6秒たっても「腹の立つ出来事」をいつまでたってもリピートし続ける、ということ、そして、意識が過去や未来を行ったり来たりしているのです。

「あの時、あの子がこうやった!」「きっと、また同じことをするに決まってる」「もし、今度同じことをしたら、絶対に許さない!」

こんな風に、「腹の立つ出来事」「イラッとする出来事」に固執してしまうといつまでたってもイライラはおさまってくれません。

おさまるどころか、どんどんヒートアップしてしまうことでしょう。

そんな最悪の事態を免れるために6秒間、反射をせずにやり過ごすための方法をお伝えしましょう。

イライラの温度をつける

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あなたは明日の天気が見えますか?
「明日の遠足、晴れるかな」「明日は、洗濯物を外に干しても大丈夫かな」

こんな時、私なら明日の天気予報を見るでしょう。
明日の天気は降水確率を見ることで、確認できますよね。

私たちは、目に見えないものでも尺度をつけることによって、理解しやすくなるのです。

同じように、目に見えない「イライラ」「怒り」感情にも尺度をつけることで視覚化できるようになります。

毎回、「怒り」を感じた時に数値化することで、自分がどんなことにイラッとしやすく、どんなことに腹が立ちやすいのか整理できるようになるのです。

そして、整理ができるようになれば、自分がイラッとしやすいシーンでの予防線が張れるようになりますよね。
子どもたちにも、「お母さんは、〇〇は絶対に許せないよ」と、怒りのボーダーラインを伝えられるようになります。

子どもたちも、あなたのボーダーラインが見えるようになれば、きっと今よりあなたのイラッとする地雷を踏む回数は減ってくるはずですよ。

では、実際にどうやって尺度をつけたらよいのかについて紹介しましょう。

イライラのレベルを「スケールテクニック」で表してみよう

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筆者は、日本アンガーマネジメント協会のファシリテーターとして、アンガーマネジメントの知識や子育てにおけるアンガーマネジメントの活用方法などをお伝えする講演活動などをしているのですが、あなたは、この「アンガーマネジメント」をご存知ですか?

アンガーマネジメントとは、怒りの感情に特化した感情理解教育で、自分の怒り感情と上手に付き合い後悔しない怒り方をするための心理トレーニングです。

そのアンガーマネジメントの中に「スケールテクニック」というものがあります。
これこそが、怒りに尺度をつけ、自分の怒り感情を整理するというテクニックになるのです。

温度計をイメージしてください。
メモリは、0~10。

0が穏やかな状態で10が人生最大の怒り。
穏やかな時は温度計の数値は低く、怒りがヒートアップしてくるとメモリがどんどん上がっていくイメージです。

0:穏やかな状態
1~3:「まあいっか」と受け流せる程度の状態
4~6:なんとか平静を装うことができるが、かなりモヤモヤした状態
7~9:憤りを感じるような強い怒り
10:「絶対に許せない」人生最大の怒り

というような基準で、これから毎日自分が「怒り」を感じた時にイラッと温度をつけてみてください。
このスケールテクニックのメリットは、自分の怒りを客観視できるということです。

反射をする前に、自分の怒りを客観視できるようになることで、感情を上手に扱えるようになってきます。

すぐには整理できないかもしれませんが、アンガーマネジメントはトレーニングと思って少しずつでもチャレンジしてみてくださいね。

さらにアンガーマネジメントについて知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。上手に感情をコントロールする術を学んでみては?

まとめ

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子どもにイラッときたとき、絶対にしてはいけないことは「反射」です。

子どもとのより良い関係を築いていくために、思春期に苦労しないために、ママ自身の怒りの感情コントロールは大切なのです。

子どもたちは、ママの感情表現方法を真似します。
あなたの怒り方が、あなたのイライラした状態が、子どもにそのまま映し出されます。

生活の中にアンガーマネジメントのテクニックを取り入れて、上手にイライラを扱っていきましょう。

イライラしたり、怒りを感じたりすることはOK。

その感情を上手に扱い、表現できるママを目指していきましょう。