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もうすぐ離乳食!始める目安と離乳食の進め方は?気になるアレルギー対処法

もうすぐ離乳食!始める目安と離乳食の進め方は?気になるアレルギー対処法

2016年12月15日 公開

赤ちゃんが5~6ヶ月になってくると、そろそろ考えなければならないのが離乳食ですよね。どのように進めたらいいのか、アレルギーにならないか不安や疑問がたくさん出てくると思います。今回は月齢ごとの離乳食の進め方やアレルギーが出た場合の対処法をご紹介します。

離乳食を始める目安

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赤ちゃんが5~6ヶ月になった頃を目安に離乳食を始める準備をしましょう。

主に次のようなことが出来れば、もう離乳食を始めても大丈夫というサインになります。
・首のすわりがしっかりしている
・支えてあげるとすわれる
・食べものに興味を示す
・スプーンなどを入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
「周りの赤ちゃんはもう離乳食に入ったのに、うちの子は遅いのかな?」と心配になってしまうこともあるかもしれませんが、赤ちゃんもひとりひとり個人差があります。

赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を始めていってください。

離乳食を食べさせるのは受診ができる時間に

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離乳食を開始する上でとても大切なことは、赤ちゃんに離乳食を与える時間帯です。

赤ちゃんはこの世に誕生して、初めて様々な食材を口にすることになります。
そのため、もしかしたらアレルギーを起こしてしまうこともあるかもしれません。

初期の頃は、アレルギーを起こしやすい食べ物は与えないことが大前提ですが、万が一食べている時に発疹が出たり、口周りが赤くただれてきたら、アレルギー反応が出ている可能性があります。

このような場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。

何時に与えるのがベストなの?

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離乳食をあげるのに一番ベストな時間帯は、お母さんもある程度家事もひと段落していて、赤ちゃんが活発に活動している午前10時ころです。

離乳食を始めてしばらくは1日1回食です。
食事もリズムが大切ですので、あげる時間も大体でいいので、毎日決まった時間帯に与えるようにしましょう。

このようにして、ある程度生活リズムを整えてあげると夜ふかしや夜泣きの防止に繋がります。

離乳食初期の進め方(5,6カ月頃)

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離乳食初期の頃は「ゴックン期」と呼ばれ、食べ物の味や舌を使う練習がメインになります。
そのため食材のかたさは、すり潰したなめらかなペースト状が基本です。

最初に食べさせてあげたいものは、消化のしやすいものです。
米1:水10の割合で炊いたものをすり潰した、10倍粥なんかがおすすめです。

また素材だけの味でも十分に食べてくれるので、味付けの必要はありません。

この時期に様々な食材の味を知ることで、好き嫌いが少ない子になります。

どのくらいの量を食べさせたらいいの?

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最初はどんな食材も1さじからです。
様子を見ながら与えて、アレルギー症状等が出ないようなら、少しずつ増やしていきましょう。

お粥に慣れてきたら、野菜やタンパク質などの他の食材も与えてみましょう。
ただし、先程も説明しましたが、初めての食材は全て1さじからです。

離乳食を通して、赤ちゃんに食事の楽しさを教えてあげられたらいいですね。

お母さんも楽しく離乳食を進めていきましょう

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赤ちゃんはまだ大人と同じものは食べられないため、毎日赤ちゃん用に違う食材を作るのは少し大変ですよね。
しかし、コツさえ掴んでしまえば楽しく離乳食を進めることができますよ。


◎お粥に混ぜて食べさせてみる
赤ちゃんがお粥以外をなかなか食べてくれないときは、思い切ってお粥に混ぜてみましょう。
赤ちゃんにとってみれば、食材は全て未知のものなので、食べない時もあって当然です。
そんなときは、いつも食べ慣れているお粥に混ぜてしまうことで、赤ちゃんも食べてくれます。

◎離乳食をフリージング
離乳食は多めに作ってしまった場合や、赤ちゃんが残してしまった場合は、冷凍キューブやフリージングパックに入れて冷凍保存しましょう。
例えばカボチャのペーストを冷凍した場合、1週間近く持ち、解凍もレンジを使えば簡単なので、5分ほどあれば離乳食が出来てしまいます。

5~6ヶ月おすすめレシピ

離乳食中期の進め方(7,8カ月頃)

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この頃の赤ちゃんは「モグモグ期」と言い、「もっと食べたい」とアピールしてくる子も増えてきます。
離乳食が順調に進んでいるようなら、1日2回食にしていきましょう。

こちらも初期同様で、離乳食を与える時間は病院を受診出来る時間帯の、10時と15時頃にするといいでしょう。


また、この月齢の赤ちゃんは舌と顎で食べ物を潰して飲み込むようになるため、食材のかたさは豆腐くらいを目安に作っていきましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれないときは?

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離乳食がかたすぎたり、大きすぎたりしていませんか?
喉ごしが悪くなると、食べるのを嫌がる赤ちゃんも出てきます。

赤ちゃんの喉は非常に細く、食べ物も詰まりやすいため、離乳食のかたさや大きさには十分注意することが大切です。

また、この時期の赤ちゃんはまだミルクを飲んでいます。
ミルクを飲ませてから4時間程度間隔をあけないと、離乳食を食べないので注意しましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくても、無理に食べさせようとはせず、「食事は楽しいものなんだよ」と教えることを第一に考えて、離乳食を進めていきましょう。

7~8ヶ月おすすめレシピ

離乳食後期の進め方(9,10,11カ月頃)

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離乳食後期は「カミカミ期」と呼ばれ、この頃の赤ちゃんは食べたい欲求も高くなり、手づかみで食べるようになります。
カミカミ期の名の通り、歯茎でつぶせるくらいのものが食べられるようになります。

この頃から食事は3回となり、徐々に食事のリズムが出来上がってくる時期と言えるでしょう。

いろいろな食材が食べられるようになる時期なので、初期と中期同様に、初めて食べる食材は午前中の受診可能な時間帯にしましょう。

大人と同じものは食べてもいいの?

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この時期は大人の献立から食材を取り分けることも可能となります。
ただし、その際は塩分量やかたさには十分注意が必要です。

かたさの目安は、バナナくらいです。
カミカミ期だからといって、かたすぎるものを与えるのはダメです。

また、だし汁の他に塩や醤油、味噌、卵アレルギーがなければマヨネーズ等で味付けするのもいいでしょう。
この際は薄味にするよう心がけましょう。

9、10、11ヶ月おすすめレシピ

離乳食完了期の進め方(12カ月から1歳半ごろ)

アレルギーが起きてしまったときの対処法

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たった1さじの食べ物でも突然出るアレルギー。

発疹やじんましん程度であればまだいいのですが、気管支にアレルギーが出てしまった場合は、呼吸がしにくくなったり、アナフィラキシーショックを起こして、命に関わることもあります。

発疹やじんましんなどの症状が出た場合は、どんな食べ物でどんな症状だったのかを詳細に書き残して置くようにしましょう。


しかし、やはりアレルギー反応が出てしまった以上、ここから先は自己判断で食事を進めていくことは、大変危険な行為です。
ですので、先ほど説明したどんなアレルギーが出たのか書いたメモを持参して、すぐに病院を受診しましょう。

アレルギーとの付き合い方

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病院を受診して検査でアレルギーと診断された場合、今後離乳食をどのように進めていくか考えなくてはなりません。

アレルギー対策としては、お医者さんと相談して原因となっている食品を除去することになります。
赤ちゃんの場合、間違った食事療法は、成長の妨げになりますので、お医者さんと相談しながら進めていってください。


また、アレルギーの食品の栄養素(牛乳の場合はカルシウム)は、他の食材できちんと補うようにしましょう。

成長と共にアレルギーは治る?

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赤ちゃんの食物アレルギーの多くは、成長と共に体内で免疫が出来てくるため、徐々にアレルギー反応が出なくなることがほとんどです。

多くのお子さんが2歳や3歳までの間にアレルギーが良くなり、除去食をしなくても済むようになると言われています。

しかし、この月齢もあくまで目安です。
お医者さんの判断なしに、3歳だから大丈夫と自己判断で除去食をやめてしまうのはやめましょう。

分量が少ないもしくは多いけど大丈夫?

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離乳食の食べ方にも個人差があります。
いつもはよく食べていたのに急に食べなくなってしまった、ということもよくあります。

主に考えられる理由をご紹介します。

◎離乳食初期はまだ乳離れ出来ていないため、食べ物に興味を持たない
まだ食べ物よりも母乳やミルクが好きな子もいます。

◎離乳食に飽きてしまった
同じようなメニューが続くと飽きてしまう子もいるので、レパートリーは多い方がいいでしょう。

◎喉越しが悪い
かたさや味がその子の月齢に合っていない可能性があります。

◎スプーンに飽きてしまった
スプーンではなく手掴みで食べたい可能性もあります。

◎椅子に飽きてしまった
椅子に座って食べ物を食べることに抵抗があるのかもしれません。

◎お腹がすいていない
赤ちゃんは生活リズムが整っていないため、決まった時間にお腹がすきません。
気長に待ってみましょう。

逆に食べ過ぎてしまう子は大丈夫?

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離乳食をよく食べる赤ちゃんのお母さんは、こんなに食べて大丈夫なのだろうかと逆に心配になると思います。
基本的に食べさせる食事内容に気をつけていれば問題はありませんが、糖分や塩分、油物には十分注意するようにしましょう。

赤ちゃん用に薄味にしていても、量を食べればそれだけ多くの糖分などが身体に入ることになります。
赤ちゃんがたくさん食べて、満足出来るように離乳食のメニューを工夫しましょう。

◎汁物を出すようにする
薄味の汁物でお腹を満たせば、赤ちゃんもたくさん食べたと満足してくれます。

◎食後のお楽しみを作るようにする
フルーツや無糖のヨーグルトなど、これを食べたら食事はおしまいだよと習慣付けるようにしましょう。

赤ちゃんが食べ過ぎても、味付けや栄養バランスを気をつけていれば、肥満になることはまずありません。

ベビーフードも上手に使って

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ベビーフードは月齢ごとに分かれていて、その種類もかなりのものです。
日本のベビーフードは、「日本ベビーフード協議会」の自主規格によって作られています。

塩分やかたさ、食品添加物、遺伝子組み換え、残留農薬等いろいろなことに対応しており、赤ちゃんにも安心して食べさせることが出来る食品です。


また、ベビーフードには出汁などに多い粉末タイプやフリーズドライタイプ、開けたその場で食べられるレトルトパウチタイプや瓶入りタイプがあります。
用途に応じて使い分けられるのが嬉しいですね。

おすすめのベビーフード

まとめ

離乳食は赤ちゃんに食事の楽しさを知ってもらい、食の意欲を育む大切な時期です。
しかし、これまでに説明してきたように個人差は大きので、その子に合ったペースで進めていくようにしましょう。

赤ちゃんが家族と笑顔で食卓を囲んで、美味しいねと言い合いながら楽しく、食育の経験が出来るといいですね。

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