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色の力でもっとおいしく!親子のお食事タイムを楽しくする方法

色の力でもっとおいしく!親子のお食事タイムを楽しくする方法

2017年1月31日 公開

中々食べ始めなかったり、食べ進まなかったり、おいしくないと言われたり…子どもとのお食事タイムをもっと楽しくおいしく過ごしたい!そんなママは多いのでは?色彩効果を生かして、いつもの料理や食卓を、より一層おいしそうに、食べたくなるように、おいしく感じるように演出する方法をご紹介いたします。

色と食欲の関係

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一般的に、赤・オレンジ・黄色などの暖色系、それらに次いで桃色・褐色・黄緑は食欲をそそる色と言われています。
飲食店の看板を思い浮かべてみると、赤やオレンジ、黄色をメインカラーに使った店舗はとても多いです。
色彩心理といって、私たちには無意識レベルで共通して持っている色のイメージがあります。
「赤」と聞くと、血や肉の色、果実が熟した色、太陽や火の色を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
それらは食と結びつきます。
そういった関係から、赤やそれに近いオレンジや黄色は、食欲を増進させる色と言われています。
また色彩効果的にも、赤は前に飛び出して見える進出色であり、気持ちを高揚させる興奮色でもあります。
つまり目を引き人の心を動かし行動させる色としても、飲食店の看板として有効であると考えられます。
日本人に関しては、「白」も食における好ましい色です。
白米や豆腐、根菜など日本人は白い食べ物をよく食べるからとされています。
これは日本人ならではの感覚であり、世界的には珍しいそうです。
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食欲を増進させるカラーテクニック

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メインとなる食材の反対色や補色を同時に使う効果はよく知られています。
補色とは、色相環において正反対に位置する二色、混ぜ合わせると灰色になる二色のことを言います。
つまり全く色みに共通性のない2色のことです。
補色同士を並べると鮮やかさが増して見える現象が起こります。
例えば、マグロの赤身にシソを添えたり、グリーンサラダに真っ赤なミニトマトをプラスすると、それぞれの鮮やかさが増して、より新鮮においしそうに見えるからです。
また、自然の食材に多い色は、自然と食欲を増進させる色であるともいえます。
生鮮食品のコーナーでは赤や黄色、オレンジ、黄緑、緑が多いですね。
緑は、赤と一緒に取りたい色ですし、リラックス効果・若返り効果があると言われていますので、そういった効果も求めて体が欲するのかもしれません。

青は本当にダイエットに効果的なのか?

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反対に食欲を減退させる色は青~青紫と言われています。
自然界に青い食べ物はありません。
そしてカビが生えたものは青っぽい色をしています。
人間は遺伝子レベルで青い食べ物は腐っている!危険!と判別しているそうです。
ですから、青は食欲を抑えダイエットに効果的な色と言われるのです。
実際にテレビ番組で、青い色眼鏡をして食事をするというダイエット企画がありました。
その色眼鏡は一般販売もされています。

Amazon.co.jp: 7234 青色ダイエットめがね: ドラッグストア

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止まらない食欲に!色彩工学から生まれたダイエットめがね。
使用方法
食事前に2~3分ほど青色メガネを装着し、ゆっくりと深呼吸を繰り返します。白い紙や蛍光灯を見ながらおこなうと、さらに落ち着きます。落ち着いたら、青色メガネをはずします。
確かにかけて食べると食欲が落ちます。
それと食べる速度も遅くなります。以前の2倍ぐらい遅い速度になりました。
早食いは太るのでこれは効果があるのでは、と思います。
ずっとかけてると気持ちがやや落ち込んでくるので食事中だけかけるように
しています。
また興奮色である赤の反対で、青は鎮静色と言われます。
つまり気持ちが落ち着き冷静になれる色ということです。
衝動的に食べたい思いに駆られたとき、青い空を見ると衝動を抑えることができると言われます。
食器やテーブルコーディネートに青を用いることでもダイエット効果が期待できそうですね。

視覚と味覚はこんなに密接に関わっている

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青の例のように、実際の味に関わらず、視覚的に腐っている!危険!と感じるものはおいしそうには見えません。
つまり私たちが感じる食べ物としての味や味わい(食味・風味)には視覚の影響が大きく関わっていると考えられます。
み かく [0] 【味覚】
ものの味を認知する感覚。主として舌にある味蕾みらいが唾液に溶けた化学物質を刺激として受容することで生ずる。甘い・塩からい・酸っぱい・苦いの四種の基本感覚がある。食味は味覚のほか,嗅覚や触覚,温度感覚などが関係する。
先日、5歳の娘とカスタードクリームの入った黄色い大福のようなものを食べました。
どんな味がする?と聞いてみたところ、「レモンの味!」と間髪入れず返ってきました。
黄色=レモンというイメージが彼女の中にあり、味に強く影響したのでしょう。
つまり、実際の味覚よりも視覚の方が味に大きく影響することもあるのです。

食品パッケージの色と味の関係

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食品パッケージの色からも視覚と味覚の密接な関係が読み取れます。
スーパーに行くと様々な色のパッケージの商品が売られています。
例えば、レトルトのパスタソースのパッケージには様々な色が用いられており、その多くはソースに使われている素材をイメージする色であることが多いです。トマトソースなら赤、カルボナーラなら黄色(卵)や青(牛乳)、バジルなら緑、たらこならピンクやオレンジといった具合です。
次に多いのが、味やソースの特長をイメージする色。
辛いものなら赤、和風なら紫、ヘルシー志向のものなら緑といった具合です。
そして近年増えているのが、ブランドイメージをパッケージカラーで表現する手法です。
日清フーズの青の洞窟シリーズは食品に向かない色としてされていた青をメインカラーにした点でとても画期的です。
大人向け・高級感をイメージする黒のパッケージも増加傾向です。
これらはすべて、色から受けるイメージで味や品質を想像させ、食欲・購買欲に繋げています。
このように、視覚から受けるイメージは食欲や味に強く影響を与えており、食事における色の使い方が、食欲やおいしさ、楽しく食べるということに大きく関わってくると考えられます。
では実際に、家庭での食事において、どのように色の効果を取り入れていけばいいのでしょうか。

料理をおいしそうに見せる方法 ①料理の色

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冒頭でも書いた、食欲を増進させる色や補色を意識的に取り入れることで、料理をおいしく見せることができます。
ハンバーグのイラストを見てください。
ハンバーグは褐色(茶色)です。料理には多い色合いですが、食欲を刺激する力は弱いように感じます。
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そこで茶色を引き立てるフレッシュなグリーンや、より視覚的に食欲を刺激する真っ赤なトマトを加えるともっとおいしそうに見えます。
緑と赤は補色でもあるので、相乗効果でよりおいしく食べたくなるように見せることができます。
また、子どもは鮮やかな色を好むと言われます。
積極的に色鮮やかな食材をいつもの料理に加えてもいいですね。
色だけでなく、野菜をお花や星の形にしたりといった形でも興味を引くと、子どもは楽しくおいしく食べられることがあります。
実際、娘は茶色一色の料理を嫌がる時期がありました。
今でもたまに、「パーティーっぽくして」とリクエストがあり、カラフルでかわいい形に盛り付けると喜びます。

料理をおいしそうに見せる方法 ②器の色

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料理の種類(色・味・形状・温度)によって器の色を選ぶことで、料理をよりおいしく見せることができます。

例① 色
様々な色みの食材を使った料理は、シンプルなデザインの器を選びましょう。料理のトーンと合わせるとカラフルでもまとまり感が出ます。
煮物など茶系の料理はビビッドカラーや暗色の器にすると、重い印象に見えます。淡く穏やかな色など明度差のある色の器がおすすめです。
反対に、色鮮やかな料理は、黒の食器にすると鮮やかさが引き立ちおいしそうに見えたり、高級感(黒のイメージ)を演出することができます。

例② 温度
暖かい状態で食べるとおいしい料理は暖色系の器に盛ると、見た目の温かさが増して、よりおいしそうに見えます。
反対に冷たい状態で食べる料理は、見た目にも涼しく感じる器を。

料理をおいしそうに見せる方法 ③照明の色

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あなたの家のダイニングの照明は何色ですか?
オレンジ色の白熱灯を使われているお宅も多いのではないでしょうか。
実際、白熱灯の下では、食欲増進効果のある赤が鮮やかに見えます。
料理の色は、赤、オレンジ、黄、茶など暖色系の色合いが多いので、食卓において白熱灯は料理をおいしく見せる色と言えそうです。
また、陰影がはっきりし立体感が出ることも、お料理をおいしく見せるために一役買っています。
蛍光灯は、青白い光を発しますので、料理も全体的に青白く平面的に見えてしまいます。
ただ、現在は電球色の蛍光灯や自然光に近い色の蛍光灯もありますので、一概に蛍光灯だと料理がおいしそうに見えないというわけではありません。

料理をおいしそうに見せる方法 ④テーブルコーディネート

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テーブルコーディネートとは、食卓がおいしく楽しくなるように、五感(視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚)を満たす食空間を演出することです。
食卓を囲む人々に見た目の美しさや食べやすさ、楽しさなどを感じさせる、もてなしの心遣いが基本です。
テーブルカラーコーディネートは、食器・リネン・カトラリー・小物などで構成されます。
色使いのポイントとして、食事がおいしそうに見える色を選ぶということが挙げられます。

青紫色のランチョンマットと黄色のランチョンマット、ハンバーグがおいしそうに見えるのはどちらでしょうか?
青紫は食欲を減退させる色です。
ハンバーグもランチョンマットも暗い色だと食卓全体が重い印象に。
鮮やかな黄色は食欲増進色であるとともに、ハンバーグの茶色を引き立て、温かさをプラスしてくれます。
また、食卓全体を華やかで楽しい雰囲気にしてくれます。
他の色使いのポイントとして、子どもが好きな色を取り入れる、季節感などが挙げられます。
いつどこで誰と何を食べる場なのかを考慮してコーディネートしていきましょう。

まとめ

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このように、「味」には味覚だけでなく視覚情報が大きく影響してきます。
視覚情報において色から得る情報はとても多いと言われます。
子どもとの食事は、食べてもらうまでが一苦労であることもよくあります。
口に入れる前から「おいしい」と感じるような料理、食卓を演出することで、子どもとの食事はぐっと楽しいものになるでしょう。
ぜひ色彩効果を最大限に生かして、料理をおいしく見せる、食欲が増す、よりおいしく感じる空間を作ってみてはいかがでしょうか。
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