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流産の症状や兆候は?流産に関する基礎知識と流産しないために今できること

流産の症状や兆候は?流産に関する基礎知識と流産しないために今できること

2018年5月9日 公開

喜ばしい妊娠が分かれば、ふと頭をよぎる流産してしまわないかの不安。赤ちゃんを大切に思えば思うほど、流産してほしくなくて心配になることがありますよね。私自身もそうでした。実際、私は流産を5回経験しました。私の体験談を元に流産の基礎知識と流産しないために気を付けるべきことをまとめました。

流産って何?流産の基礎知識

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流産とは妊娠22週以下の妊婦が、何らかの理由で妊娠を継続できなかったことを指します。
その中でも妊娠12週以下の場合は「早期流産」、妊娠12週から22週の場合を「後期流産」と言います。

流産は珍しいものではなく、妊娠した女性全体の15%は流産を経験しているとの事。
そのうち、約70%は「早期流産」の時期に起こります。
残りの30%が「後期流産」です。

妊娠12週以降の「後期流産」は「死産」として分類されています。
後期流産の場合は、「死産届」を役所に提出する必要があります。

気が付かないうちに流産することもある

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これらの流産の中には、ママが気づかないうちに流産している場合もあります。
本当の初期に流産してしまうと、ママが妊娠に気づかないような時期に起こるので、普通の生理だと勘違いしてしまうことも。

生理周期が安定している方や基礎体温を測っている方は、少し遅れると妊娠を疑いますが、そうでないと分からない可能性もあるのですね。

流産の種類と症状

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流産とひとことで言っても、さまざまな種類や症状があることを知っていましたか?

◆化学流産

「化学流産」とは正式には「流産」とは認められていないもの。

というのもとても早い段階での流産で、生理予定日頃、妊娠検査薬では陽性が出るのに生理がきてしまった、という現象です。
これは受精卵が子宮内に着床しかかったけれども、うまく着床が続かなかったために起こります。

病院では妊娠が確認されていないまま流れてしまうので、医学的には流産に分類はされないとのこと。

◆切迫流産

「切迫流産」とは名前からも分かるように、流産する危険性が高まっている状態のことを指します。
全体で20~30%の妊婦が経験することですが、必ず流産してしまうというわけではありません。

症状としては下腹部痛がある、出血があるなどです。
治療法はとにかく安静にしていること。
ゆっくりと横になって、安静状態を保つことで、改善する可能性が高いです。

◆進行流産/進行性流産

「進行流産」とは、妊娠初期の段階なのに子宮口が開いてしまい、胎児が流れてしまうこと。
この場合はいくら安静にしていても、流れてしまう可能性がほとんどです。

◆完全流産

進行性流産などにより、胎児が完全に外に流れてしまうことを「完全流産」と言います。
陣痛のような強い腹痛と、大量の出血があるとのこと。

完全流産の場合は手術は不要です。
しかし週数によっては子宮が大きくなりかけているので、流産後も元の大きさ戻ろうとする、下腹部の痛みが続くこともあります。
必ず受診して、その後の子宮内の様子を診てもらうことをおすすめします。

◆不全流産/不完全流産

進行流産で流れようとしたものの、一部の内容物がすべて外に出ずに、子宮内にとどまっている状態のことを「不全流産」と言います。
この場合は内容物を全てきれいにするために、全て流れてくるのを待つか、手術が必要です。

手術名としては「子宮内内容除去手術」。
手術自体は5~15分で終わりますが、1日入院することが多いです。

◆稽留流産

子宮内で胎児や受精卵がすでに死亡しているのにも関わらず、子宮内にとどまっていることを「稽留流産」と言います。
特に症状がなく、つわりも続いている場合が多いので、検診に行って成長が止まっていることが分かる場合が多いです。

私自身も5度の流産中、2回がこちらの稽留流産でしたが、本当に症状がなく、検診で気づきました。
この場合も「子宮内内容除去手術」をします。

流産の原因は?

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せっかく宿った命が流れてしまう流産。そんな流産の原因にもさまざまあります。

◆胎児側の問題

流産のほとんどは、胎児の染色体異常や遺伝子病によるものだと言われています。
受精の段階でこれらのことは決まっているので、妊娠した後の行動が原因ではありません。

早期流産(妊娠12週まで。初期流産とも呼ぶ)のほとんどは、胎児側に問題があると言えるとのことです。

◆母親側の問題

反対に、後期流産(妊娠12週〜22週未満)の原因で多いのが母親側の問題です。
母親側の問題と言っても、ほとんどが子宮筋腫や子宮奇形などの子宮自体の異常、子宮口が自然にひらいてきてしまう子宮頸管無力症、その他感染症が主なものです。
この場合は、母親が気を付けているだけでは防げないものがほとんどなので、出血やおりものの変化、お腹が張るなど小さな症状に気づいたら受診をしましょう。

他にも、過度のストレスや激しい運動による原因もたまにあるので、妊娠が分かり次第、慎重に行動することが大切です。
また、喫煙や飲酒などが原因となることもあるので、妊娠が分かったら止めるようにしましょう。

一般的に安定期といわれる妊娠期間の流産です。
安定期に入ったからといって、非妊娠時の体とは違うということを意識してください。

流産の兆候と受診の目安

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流産の傾向については私自身は全く分からないことが多かったです。
まだ胎動も感じられない時期ですから、お腹の中のことは分かりません。

しかし、次の症状があったり、心配なことがあれば受診するのをおすすめします。
・出血
・腹痛
・胸の張りがなくなった
・つわりが急に止まった
・お腹に衝撃を与えてしまった

その他にも何か心配なことがあれば、受診して赤ちゃんを確認すれば安心はできます。
心配しすぎてストレスを貯めるのも、あまり母体の状態としてはあまりよくありません。
迷わず受診しましょう。

赤ちゃんの心音を聞くことができる心音計

胎児超音波心音計 エンジェルサウンズ Angelsounds JPD-100S mini (ピンク)

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妊婦さんの不安にお応えする胎児超音波心音計ができました。
仕事の都合で、検診に立ち会えない方はご自宅で赤ちゃんの心音が聞けます。
ご家庭で、帰省先で、定期検診以外の場所で心音を聞くことができます。
最初のうちは検診から検診までの間が長く、胎動もないため、心配なことが多いですよね。私もその一人でした。そのため、こちらのエンジェルサウンズを購入し、赤ちゃんの心音をチェックしていました。
妊娠9週目ごろから聞くことができ、心音が聞こえると安心しましたよ!

流産を防ぐためにできることは?

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流産を避けるためにできることは何でしょうか。

5度の流産を経験した私もはっきりと言えることですが、その答えは「ありません」。
胎児側の原因がほとんどなので、避けられない原因のものが多いからです。

私自身、流産しないようできる限り安静を心がけたり、ストレスを貯めないようにしていましたが、それでもダメなときはダメでした。

しかしあえて言うなら、「子宮の環境をよくしておくこと」でしょうか。
普段からお腹を冷やさない、冷える食べ物を食べない、タバコやアルコールを妊娠前から控えるなど、できることはいくつかあります。

もちろんお医者さんから安静を言われている場合は安静にしておくのが一番でしょう。
それ以外の場合は赤ちゃんを信じて、ゆったりとした気持ちで過ごすのがいいですね。

流産の処置と流産後のケア

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私は5度の流産のうち、3回は手術をしました。

流産の処置は局部麻酔か全身麻酔で行われることが多いです。
時間は先ほど述べたように5分~10分程度で、日帰り入院もできますが1日入院する人もいます。

費用は保険適用で約2万~10万であることが多いようです。

術後は出血が続きますが、1~2週間で落ち着きます。
そのくらいまでは安静にしておくのがいいでしょう。

病院によっては、術後検診に来てくださいと言われることがあります。
他にも心配なことがあれば、病院に相談すると安心です。

流産しないために手術をすることもある

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手術をするのは、「流産した後」だけではありません。
流産しないようにするための予防としての手術もあります。

しかし、これは誰でもできるのではなく、「子宮頚管無力症」と診断された人が、流産しないように子宮口を縛る手術。
その可能性は大体、妊娠15週頃の検診で分かり、手術をするかどうか決めます。
前回の妊娠で診断された方は、妊娠12週くらいから手術をする方もいます。
手術した後も、子宮頚管の状態を観察していくことで、妊娠は継続していくことが可能です。

出産予定日が近づけば抜糸をし、出産を促します。

次の妊娠への影響は?

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次の妊娠は次回の生理が来たらOKという先生と、半年は空けた方がよいという先生とさまざまです。
私自身は次の生理が来たら、妊活を再開してもいいと言われました。

しかし、流産後は気持ちが整理つかない場合もありますし、体調が十分整ってから次へ向かうのが一番です。
ゆっくりと夫婦で話し合い、再開するのはいつがよいか決めましょう。

まとめ

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流産するということはとても悲しいことです。
私も赤ちゃんが来てくれて喜んでいたのに、いきなり真っ暗などん底へ落とされたような気分になりました。
でも、落ち込んでばかりはいられませんし、少しずつ少しずつ前を向いたおかげで、2人の子宝に恵まれました。

今現在、流産をして落ち込んでいる方、流産しないか心配な方、少しずつでもいいので前を向いて明るく過ごしてみてください。
自分を責める必要は絶対にありません。
今できることを何か一つでも見つけて、前向きな気持ちで過ごしてくださいね。

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