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ご当地鍋の種類を完全制覇!お家で出来る日本全国の美味しい鍋巡り♡

ご当地鍋の種類を完全制覇!お家で出来る日本全国の美味しい鍋巡り♡

2017年1月25日 公開

冬といえば鍋!寄せ鍋、チゲ鍋、豆乳鍋など…様々なバリエーションがあり、ボリュームも満点。具材を切って煮込むだけと準備も簡単なので、忙しいママには救世主的な存在ですよね♪今回はそんなママたちの鍋料理のレパートリーを増やすために、地域ごとに有名なご当地鍋を大特集!是非様々な鍋のレシピをマスターして家族を喜ばせちゃいましょう♪

鍋の歴史は意外と浅い!?

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日本の「鍋料理」が食べられるようになったのは江戸時代!

寒い冬に欠かせない料理、「鍋」。人気の鍋料理である「すき焼き」が、海外では「SUKIYAKI」と呼ばれるなど、鍋は世界的にも日本の伝統的なメニューとして定着している料理です。あなたはそんな鍋料理の歴史を知っていますか?

実はみんなで1つの鍋をつつく、いわゆる現在の鍋料理が食べられるようになったのは、今から約200年前と比較的最近の出来事なんだそうです。それ以前に入れ物としての鍋が使われ始めたのは縄文時代のこと。鍋料理が普通に食べられるようになるまでには非常に多くの時間がかかったんですね。稲作が盛んになってきた西暦700年頃の日本では米の豊作を願うという理由で肉食禁止令が出され、のちに肉食は穢れと言われるようになっていきました。しかし格差のあった日本では全員が満足にお米を食べられるわけもなく、庶民の間ではイノシシ肉や鹿肉が普通に食べられていたと言います。この時に食べていたシシ汁や鹿汁といった汁物が、現在の鍋料理の大元と考えられています。今でも鍋料理と言われるものの中に「◯◯汁」といった名前を残しているものがあるのはこの名残からなんですね。この時鍋は調理に欠かせない神聖な炊事用具として大切に扱われていました。そのため、鍋に直接箸を入れてみんなでつついて食べることは鍋を汚すとして上流階級ではタブーとされ、今の鍋料理としての食べ方は浸透していなかったようです。 江戸時代初期になるとやっと文献に「鍋焼」という言葉が出てきます。(鍋焼は魚や野菜を一緒に味噌煮にする煮込み料理です。)更に江戸中期には座敷に七輪や鍋を持ってきて食べる「小鍋立て(小鍋膳立て)」という方法がだんだんと広まっていきます。すすや煙の出る囲炉裏で食事をする文化も少しずつ廃れ、木炭を用いるコンロへと変化していきました。
そして明治時代。それまで肉食が禁止されてきた日本の鎖国政策が廃止となり、富国強兵のために肉を食べることが奨励されました。仮名垣魯文による『安愚楽鍋』では、「牛鍋喰わぬは開化せぬ奴」(牛鍋を食べない奴は流行遅れだというような意味)という言葉が流行して、一般的にも牛鍋が食べられるようになったそうです。
それから徐々に鍋の具材や味付けにも地域の特産物や特色が反映され、鍋の種類がどんどん増えていったんですね。

世界の鍋文化の起源は…??

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世界では古代エジプト文明やメソポタミア文明の時代から金属製の鍋が使われていたことがわかっているそうです。今でも伝統的なワンポッド料理として食べられているシチューやポトフなどは暖炉や薪ストーブを使いながら鍋を一緒に火にかけて調理するという工夫から生まれたものだと言います。
つまり鍋料理は、ただ単純に色々な特産物や食材を煮込んで作った「ごった煮」ではなかったんです!日本でも世界でも、それぞれの気候や文化、生活の知恵など色々な背景から生まれた奥の深い料理だったんですね。

鍋料理の頻度ってどのくらい?

あなたが大好きな鍋料理は?|毎週アンケート|ハピ研 青山ハッピー研究所|アサヒグループホールディングス (23737)

上のグラフはアサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所が運営するウェブサイト『青山ハッピー研究所』が2016年1月に行ったアンケートの結果です。全国の20歳以上の男女、約600人を対象に「この冬に鍋をする頻度」を聞いたところ、週に1回以上鍋料理を食べるという方が過半数を占めました。200年前までは一般的ではなかった鍋料理が、今では冬の欠かせないメニューとして生活に馴染んでいることが分かります。

みんなが好きな鍋の種類は??

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鍋は大きく分けて3つの種類に分けられます。

●水煮タイプ
湯豆腐、しゃぶしゃぶ、水炊きなどがこの分類に分けられます。お皿に取り分けてから薬味やポン酢などで味をつけるタイプです。素材そのものの味が分かりやすく、自分の好みに味付け出来るのが魅力です。

●薄味タイプ

おでんや寄せ鍋など、薄味で仕立てられたお鍋は薄味タイプに分類されます。出汁と素材からの旨味が溶け合ってスープもゴクゴクと飲めてしまう美味しいお鍋です。〆には出汁をたっぷりと吸い込む雑炊がオススメです。

●濃味タイプ

すき焼きや味噌の土手鍋などがこちらのタイプです。味が濃いため、ご飯がどんどん進みます。〆はうどんなど、汁を吸わないものが適しています。
大好きな鍋料理VSよく食べる鍋料理

大好きな鍋料理VSよく食べる鍋料理

アンケートによると大好きな鍋料理は1位からすき焼き、おでん、水炊きと様々なタイプからランクイン。一方よく食べる鍋料理はおでん、水炊き、寄せ鍋という順に続きました。すき焼き、キムチ鍋、牡蠣鍋、モツ鍋、カニすきは「大好きな鍋料理」と答えた方と「よく食べる鍋料理」と答えた方の人数に差がある結果となっています。よく食べる鍋料理の上位に上がっているおでん、水炊き、寄せ鍋は入れる具材に定義がなく、好きな材料・好きな味付けで調理出来る為、冷蔵庫の残り物を整理したいママたちにとって重宝メニューとなっているようです。材料を準備してしまえばあとは1つの鍋だけで済んでしまうのが嬉しいですよね♡好きな鍋やよく食べる鍋のベスト3がそれぞれの鍋タイプから選ばれたことから考えると、皆さんマンネリにならないように様々な種類の鍋を食べていることが分かります。

このように野菜もたくさん摂れて、後片付けも楽チン♪メリットばかりに見える鍋料理ですが、実は大人と子どもで好みが合わなかったり、子どもの気に入った味ばかり続いてしまったりと1品料理ならではの悩みもあるようです。その為最近ではトマト鍋やカルボナーラ鍋など、洋風鍋というジャンルが生まれるほど、新たな鍋メニューの探求が進んでいますね。今度はどんな鍋にしようかなと新しい鍋メニューを探しているあなた!今回は昔からある伝統のご当地鍋に目を向けてみませんか?あなたが食べたことのない鍋の種類はまだまだ沢山隠れているかも知れませんよ♪

ご当地鍋の種類、あなたはいくつ知っていますか?

地理:ご当地鍋マップ 【鍋料理】教室 紀文アカデミー 紀文食品 (23740)

まずは上の図をご覧ください。こちらは紀文食品株式会社が調査した主なご当地鍋の種類を一覧にしたものです。あなたは何種類の鍋を知っていますか?また何種類の鍋を食べたことがありますか?今回はこちらの鍋料理の中から、あまり聞きなれない名前の鍋レシピを集めてみました♡鍋料理にマンネリ気味の方はぜひお試しあれ!

三陸代表!どんこ汁♡

三陸名物★熱々旨い!ドンコ汁 by usabin [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが258万品 (24445)

どんことは冬に1番脂がのるエゾアイナメという白身魚のこと。タラの仲間で味は淡白ですが、ほくほくとした美味しい食感が味わえます。この鍋の決め手は何と言ってもどんこの肝!まったりとして旨味の詰まった肝は味噌と一緒に叩いて鍋に溶かすと絶品です。市場でもオススメの食べ方として紹介されます。鮮度が落ちやすいためなかなかスーパーでは見かけないかもしれませんが、見つけたらぜひ即買いして試したい鍋料理です♡

青森代表!イカワタ鍋♡

いかわた鍋 by まやーとん [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが258万品 (24452)

イカワタの濃厚な味と味噌の風味が絶品のイカワタ鍋。肝の味が結構するのでお酒の肴にもってこいです。子どもには少し苦手な大人の味かもしれません。お刺身にできるような新鮮なイカを使えば臭みも少なく仕上がります。子ども用にイカの味噌仕立て鍋を取り分けたら、大人はイカワタを溶かしてどうぞ♡

奈良代表!飛鳥鍋♡

簡単♪古代人も食べた元祖美容鍋!?飛鳥鍋 by 奈良県明日香村 [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが258万品 (24471)

飛鳥鍋とは実は鳥出汁のミルク鍋のこと!飛鳥時代に唐から来た僧侶がヤギのミルクで鍋を作ったのが始まりだと言われています。すき焼きのように卵を溶いてつけて食べるという方もいるそうです。〆は今風にチーズを入れてカルボナーラ風にどうぞ♡

大阪代表!船場鍋♡

みそ仕立ての船場汁(大阪府)レシピ | 素材力だし® (24476)

大阪の問屋街、船場で生まれた鍋料理。塩鯖と野菜を煮込んで作るこちらは上品な鯖の出汁が本当に美味しいです。本来は身を食べた後の骨やアラを使って作っていたそうですが、ぜひ鍋で食べるなら身もたっぷりと使いましょう♪青魚が嫌いな子も味噌仕立てなら食べやすいかもしれません♡

東京代表!ねぎま鍋♡

ねぎま鍋|レシピ|ニッスイ (24253)

「ねぎま」といってもネギと鳥の鍋ではありません!ねぎまの“ま”は「まぐろ」です。江戸時代にはトロは脂が多いという理由であまり好まれていなかった為、廃棄される存在でした。そのトロを美味しく食べるために生まれたのがこのねぎま鍋。この時は庶民の間で食べられていましたが今では贅沢なトロの食べ方ですね。さっと火を通したトロは文字通りとろけるような食感と甘さ。マグロの旨味を吸ったネギも絶品です♡

まとめ

鍋のイラスト「鍋料理」 | かわいいフリー素材集 いらすとや (23983)

いかがでしたか?とっても奥が深い鍋の世界。ぜひ色々なレシピを試してパパを唸らせてみてはいかがでしょうか。こんなに多くの鍋の種類があれば、飽きることなく存分に鍋を楽しめますね♡