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学資保険で足りない時はどうする?教育ローンなど教育費を補う方法

学資保険で足りない時はどうする?教育ローンなど教育費を補う方法

2017年6月23日 公開

子供が生まれると将来、子供に苦労させたくない!子供が希望した進路に進ませてあげたい!と親であれば誰もが思いますよね。その為には親は頑張って子供の将来の為に教育費を貯蓄していかないといけません。でも、教育費がどうしても足らない場合はどうすればいいの?貯めていても急な出費で足らない事も出てくるかもしれません。そうなった時どんなローンがあるかご紹介していきたいと思います。

教育費を用意する方法

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そもそも教育費はどれくらい必要なのか知る必要があります。
子供をどの段階で公立に入れて私立に入れるかによって目標とする貯蓄額を設定する必要があります。
大学までに必要な教育費の平均額は以下になっています。
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いかがでしょうか?養育費のみで1000万ほど1人あたり掛かるのが現状です。
では、教育費を用意する方法にはどんな方法があるのかを説明します。

1.財形貯蓄

貯金があると使ってしまう…というわりと浪費家の方にオススメです。
パパ(もしくは共働きならママも)の会社に利用を申請して給与天引きで積み立てる仕組みです。
その変わり簡単には解約できません。
利息に対するメリットはあまり感じられませんが、毎月必ず天引きされるので積立貯金が出来ます。

2.自動積立・定期預金

毎月一定の金額を定期預金として預けていくものです。
普通預金から自動的に天引きされるので毎月一定額を貯めたい方にオススメです。
こちらも財形貯蓄と同じく自分で毎月、貯めるのが苦手な方に良いと思われます。
解約もそう難しくありません。

3.学資保険

主に一番お金のかかる大学の入学時を満期として保険料を支払います。
受け取り時期は、保険会社によって様々ですので検討している保険会社を詳しく調べてみましょう。
学資保険のメリットは、毎月一定額の引き落としなので確実に貯蓄できる、定期預金よりも利率が良い、万が一保護者が死亡したり、病気で収入が止まった場合は保険料免除になり満期金も受け取れることが大きいです。
デメリットとしては、途中解約すると元本割れすることが多いです。

4.低解約返戻金型の終身保険

生命保険(死亡保険)の事の一種です。
保険を解約した場合に解約返戻金がある保険です。
保険料の払込期間中の解約返戻金を少なくする代わりに、保険料が割安に設定されている
ことが大きな特徴です。
メリットとしては、返戻率が学資保険より少し高い、受取が自由、万が一保護者が死亡した場合の保険金は学資保険よりが大きいことです。
ただし、デメリットとしては解約する場合のペナルティが重いです。



他にも、投資などで運用して貯蓄する方法もありますが、今回は一般的なものをあげました。
どの方法で教育費を用意するかは、家庭状況や自分の性格に向いた貯蓄方法で選ばれることをオススメします。

足りない教育費を補う方法は教育ローンや奨学金など

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とはいえ、家庭の事情によっては教育費の捻出は深刻なものです。
そんな時に役立つのが「教育ローン」や「奨学金」です。
そもそも、そんなものを利用出来ることも知らないって方もいるかもしれません。
私自身、奨学金はよく聞くけど、教育ローンって何?と思っていました。

知ってると知らないでは大違い。知らなくて損はありません!
そもそも、教育ローンと奨学金の違いとは何でしょうか?
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いかがですか?この2つには、かなり大きな違いがありますね。
ただし奨学金の支給は入学後になるので、合格発表の後から入学式までに必要になってくる資金は奨学金では、まかなえないので注意です!
教育ローンと組み合わせて利用されている方が多いと思われます。

奨学金の特徴

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奨学金とは、上記の説明にもしましたが「子供名義で教育費を借り、子供が卒業後に返金する」ものの事です。
奨学金とは、国の制度です。
元々、経済的な問題で進学を諦めることが無いように設けられたものです。
なので、所得、子供の成績を元に審査が行われます。
奨学金の種類は「第一種奨学金」「第二種奨学金」があります。

◆第一種奨学金とは…

大きな特徴は以下の通りです。

●返済時に無利子である
●成績基準がしっかりある
●貸与される金額が限定される

入学前、入学後のどちらでも借りる事が可能です。
ただし、成績基準が、高校の成績が3.5以上や、在籍する学部の上位1/3名以内といったように明確な基準があります。
家庭の所得の目安もあり国立、私立で金額が分かれます。その他、自宅通いかどうかで金額も変わります。

勿論、無利息なのでこちらの奨学金を受けたいところですが、実際は難しく4人に1人ぐらいの割合です。

◆第二種奨学金とは…

大きな特徴は以下の通りです。

●返済時に利息がつく(年利3%上限)
●成績基準がわりと緩やかである
●貸与される金額は選択できる

利息が付きます。しかし、成績基準が緩やかで高校では平均以上、大学では終了の見込みがある学生なども条件に含まれます。
こちらも、家庭の所得の目安もあり国立、私立で金額が分かれます。その他、自宅通いかどうかで金額も変わります。
ただし、毎月の貸出額は選択できます。


奨学金は、子供が返済する場合数百万という借金を背負わす事になります。
勿論、実際名義は子供で親が払っているケースもあるでしょう。
しかし、子供本人が返済しているケースがほとんどです。
子供が将来家庭を持つことになるとかなり負荷が掛かり、もしかしたら子供が結婚したパートナーにも迷惑が掛かる事があるかもしれません。
奨学金で賄おうと思っている場合は、しっかり家族で話して計画して子供自身にも月々いくら返済する必要がある、何年掛かるなどの返済プランを話しておくことが大事だと思います。

教育ローンの特徴

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教育ローンとは、上記の説明にもしましたが「保護者が教育費を借り、保護者が返金する」ローンの事です。
教育ローンには、大きく分けると「国の教育ローン」と銀行などの「民間の教育ローン」の2種類があります

ちなみに、国の教育ローンと民間の教育ローンの違いは、審査基準が異なります。
基本的な所は変わりませんがよって、提出書類も異なります。

また、教育ローンの申請時期には注意があります。
受験シーズンになると申込が殺到して審査に時間がかかります。
受験料を支払った時点~合格発表前から「予約型教育ローン」を行っているので先にローンの予約を申し込みをしておきましょう。

国の教育ローンもある

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国の教育ローンとは100%政府出資の「日本政策金融金庫(日本公庫)」が取り扱う教育ローンの事です。
教育一般貸付は国の最も代表的な制度です。

大きな特徴としては以下の通りです。
●固定金利
金利が変わらないので計画して返済しやすいと思われます。
●長期返済
原則として最長15年、家庭環境によって3年延長される特例等があります。
●無担保
担保は不要です。ただし、融資保証は必要です。

国の教育ローンを利用できる条件

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利用できる条件は以下の通りになっています。
1.子供の人数に応じて、幅広い世帯年収の方に対応
世帯年収によって上限が決められています。
ただし、世帯の年収が200万以下の場合などには優遇制度があります。

子供が1人の場合…世帯の年間収入790万円以内(所得590万円)
子供が2人の場合…世帯の年間収入890万円以内(所得680万円)
子供が3人の場合…世帯の年間収入990万円以内(所得770万円)
子供が4人の場合…世帯の年間収入1090万円以内(所得870万円)
子供が5人の場合…世帯の年間収入1190万円以内(所得970万円)

その他、上記を満たさない場合でも世帯年収(所得)が990万(770万)以内であれば特例要件があります。

2.幅広い学校・多様な使い道に対応
修業年限が原則6か月以上、中学卒業以上の方を対象とする教育施設が対象となります。
大学(院)、短期大学、専門学校、予備校、等

3.奨学金との併用もOK

国の教育ローンを申し込む方法

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国の教育ローンは、申し込み期間が決まっているわけではありません。
365日必要な時に1年中いつでも申し込み出来ます。
申し込みは、日本政策金融金庫のHPから申し込みが可能で郵送でも可能です。
ローンの申し込みからお金が振り込まれるまでに約20日かかります。
年末などはやはり混雑するので余裕を持って、2~3か月前に申し込む事がオススメです。

どこの教育ローンを選べばいい?

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国の教育ローンの説明に上記で説明しましたが、民間の教育ローンもあるのでどこを選ぶべきが悩みますよね。

気になるのが国の教育ローンと民間の教育ローンの違いです。
違いは以下のようになっています。
●審査結果が異なる
●申し込み条件の違いがあり年収の上限が基本的にはない(勿論、返済可能な収入である事は前提)
●金利の違い
●融資金額の上限が異なる

などです。
詳しくは、各金融機関で調べて一番、家庭にとって負担にならないところを選びましょう。

結局のところ民間ローンと国の教育ローンとどちらに申し込んだらいいか?
審査基準が各異なるので片方が通ったが片方は通らなかった事があるので、民間は1社に絞って、国の教育ローンと2つ申し込みをしておきましょう。
理由は基本的には、ほとんどの教育ローンはキャンセルできるからです。

その為には、しっかりとした見極めをする時間が必要だと思うので早めに金融機関を検討しておきましょう。

教育費を用意する方法を選ぶ基準

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教育費を用意する方法を選ぶ基準は、家庭状況によると思います。
もちろん、ローンを組まないように貯蓄できている状態が一番理想だとは思います。
しかし、急な出費がある可能性はあると思います。
その時のために、子供が小さいうちにいくら毎月貯蓄などをして、最低限必要な資金を用意をしておくことは大切だと思います。
それをした上で、残りの不足分を奨学金や教育ローンなどで補うようにしましょう。

まとめ

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子供の進路によって大きく作用される教育費の捻出問題。
子供が巣立つまでの大事な親の役割になると思います。
しかし、親が「全部、公立で大学までいかせるぞ!」と思っていても、住んでいる環境などで思ったようには行きません。
それに子供に自分の思い描いてたとおりの人生を歩ますのも少々疑問を感じます。

子育ては思っているようにならないです。
自分がこうして欲しいと思っていても、子供にも意志があります。
なので、「子供がやりたい事をやらしてあげたい!」と思う親御さんが多いのではないでしょうか?

その時の為に「備えあれば憂いなし」!
子供が小さいうちに、しっかり計画を立てて、いざという時にお金が足りるようにしておきましょう。