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小児アレルギー?花粉症じゃないの?子どものアレルギー性鼻炎と花粉症の違いと対処法とは

小児アレルギー?花粉症じゃないの?子どものアレルギー性鼻炎と花粉症の違いと対処法とは

2017年3月9日 公開

春になると「小児アレルギー?それとも花粉症?」とママを悩ます鼻水や鼻づまり…こどもの辛そうな姿を見るのは親としてもお辛い事だと思います。でも小さいうちから花粉症になる事は果たしてあるのでしょうか?今回は、小児の花粉症とアレルギー性鼻炎について調べてみました☆

社会問題にもなっている「花粉症」とは?

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小児アレルギーとしても問題視されている、時期になるとよく聞く「花粉症」ですが、どうしてこんなにも花粉症に悩まされる人が増えてきたのでしょうか?それは、近年の私たちが住む環境の変化が大きく関わっていたのです。

もちろん花粉は昔から生活する環境の中にあったのですが、今に比べて土が多かった為、花粉が土に吸収されることにより空気中に飛散する量は少なかったそうです。

しかし、近年の急速な都市化によりアスファルト化が進み、土が全体的に減ってきたことで吸収されなくなった花粉が増えてしまったことが、近年の急激な花粉症患者の増加の原因と考えられています。

さらに、車から出る排気ガスや近年の食生活の変化による体質変化なども加わって、花粉症を患う人が増えているようです。

花粉症は「現代病」とも言われており、現代を生きる小さな子供たちにも症状として現れていることは事実です。

花粉症とアレルギー性鼻炎の違いは??

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花粉症と似たような症状で知られている「アレルギー性鼻炎」と花粉症は、どんな違いがあるのでしょうか?

花粉症は花粉が原因の「季節性アレルギー鼻炎」

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花粉症はその名の通り植物の花粉により、ある特定の季節だけに症状を起こす事を指し、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼びます。花粉症はアレルギー性鼻炎の一種でもあり、主に、スギやヒノキ、イネ科などの花粉が原因で、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れることが多いようです。

花粉が原因となるため、その種類の花粉が飛ばない時期や屋内などであれば、症状は出なくなるのが特徴です。しかしながら、近年の大気汚染や食事の変化による体質の変化により、1年を通して様々な花粉に反応してしまう方も増えてきているようです。
関東の主な花粉原因植物の月別飛散グラフ

関東の主な花粉原因植物の月別飛散グラフ

こちらは、関東エリアで1年間どんな種類の花粉が飛んでいるかをグラフにまとめたものです。これを見ると、年間を通して様々な花粉が飛んでいることが分かります。これらの花粉全てに反応してしまうとなると、1年間ずっと花粉症に悩まされている方もいるという事になります。

アレルギー性鼻炎はアレルゲンが原因の「通年性アレルギー性鼻炎」

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花粉症とよく間違えられる症状として有名なのが「通年性アレルギー性鼻炎」です。これは、原因となる物質がハウスダストやカビ、ペットの毛などで、花粉以外の物質が原因とされるものを指します。

これらのアレルゲンは1年を通して存在することから「通年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれるのです。アレルゲンがある限り症状も年中みられます。症状としては様々なようですが、花粉症との違いとしては、花粉症に良く みられる「目のかゆみ」は、通年性アレルギーでも現れる症状ですが花粉症よりも軽いと言われています。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状は?

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アレルギー性鼻炎の主な症状とは、くしゃみや鼻水、鼻づまりや目のかゆみ、皮膚の炎症などが挙げられます。
くしゃみは、風邪の時に出るような1度きりのものとは違い、立て続けに出るのが特徴です。これは、花の中に入ってきた異物を外へ出そうとする働きによるものなので、このようなくしゃみが見られたらアレルギー性鼻炎を疑っても良いと思います。

鼻水は、風邪の時のような粘り気のあるものとは違い、水のようにさらさらとしたものが特徴です。普通にしていても、つーっと鼻水がたれてくるようであれば、アレルギー性鼻炎かもしれません。

鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れてしまう事により空気の通り道を狭めてしまっていることにより起こる症状で、風邪をひいているわけでもないのに鼻がつまるようであれば、アレルギーにより鼻の粘膜が腫れてしまっているのかもしれません。

目のかゆみなどもアレルギーにより起こる症状で有名ですよね。皮膚などに反応が起きるケースもあるようなので、普段と様子が違うようであれば、病院を受診することをおススメします。

幼い子供でもアレルギー性鼻炎になる可能性がある!

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上記でもご紹介した花粉症や通年性アレルギー性鼻炎を含むアレルギー性鼻炎を幼いころから患う子供の患者が、近年増えてきています。

1歳未満の子供は、生後半年ま頃までは母乳やミルクなどで育つため、食品などの影響を受けないことやママの免疫などもあり、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎になる事は少ないのですが、離乳も終わり、外へ出て活動する時間が増えるようになると症状が出始める子もいるようです。

花粉症が始まるシーズンは、風邪やインフルエンザなどが流行る時期と重なる部分があるため、風邪と診断をうけるケースも多いようです。ましてや子供なので、長期間鼻水や咳などが続いても「風邪が長引いている」と思われる場合もあるようです。

こうならないためにも、多いあたる症状が見られる場合はアレルギー検査をすることをおススメします☆アレルギー検査は、1歳未満でもうける事が可能なので、子供の辛そうな症状が見られる場合はその原因を知る事も必要だと思います。

しかし、血液検査になるため小さな子には負担がかかるという点も…泣いて嫌がられたりすると上手く採血が出来なかったりもするので、検査をする前にはそこまでして検査をする必要があるかどうかを子供の様子を見て判断すると良いと思います。

子供を病院へ連れていくタイミングは?どこへ行けばいいの?

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まず、受診するタイミングですが、上記でもお話しした通り、アレルギー性鼻炎のような症状が軽くみられる場合は、焦って受診する必要はないと思います。我が家の体験談を話しますと、長男が生後5ヶ月頃に鼻水とくしゃみがひどく、一度病院を受診したところ、「風邪」という診断を受けました。

しかし、処方された薬を飲み切っても一向に良くなる気配がなく、「これはもしかしたら花粉症?」と思い、再度病院へ行き先生に相談しました。パパが酷い花粉症だという事を伝えると、「もしかしたらアレルギーかもしれない」と言われたのですが、すぐに検査する必要はないと言われました。というのも、生後6ヶ月頃まではアレルギー検査をしても、はっきりとした結果が出ないそうなのです。

なので、食物アレルギーのような危険な症状が出るものでなければ、急いで検査をする必要はないそうです。少なくとも生後6ヶ月頃までは、詳しい検査も出来ない為、あまり心配になる必要はないそうです。ただ、あまりにも症状が酷すぎて、鼻づまりで呼吸が苦しそうだったり、目をこすってしまって仕方がないという場合は、検査をして先生の指示を受けることをおススメします☆

受診する病院ですが、花粉症となるとアレルギー科??と思われがちですが、子供の場合は小児科が良いと思います。検査となると血液検査になり、血管が細い子供から採血する事を考えると、慣れている小児科の方がおススメです。採血の際の子供の対応なども、小児科の方が手馴れていると思いますよ☆

又、検査をする必要があるかどうか、検査をした後の結果次第で、その後の生活で服用していく薬なども、子供の体をよく分かっている先生の方が安心だと思います。

花粉症に負けない体づくりにおススメな食材は?

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花粉症に効く薬などはありますが、出来れば薬には頼らずに花粉症対策が出来たら嬉しいですよね。子供ならなおさらです。花粉症に効く主な成分は、ポリフェノール・DHA・乳酸菌などがあります。それらが豊富に含まれる食材を調べてみました☆

ヨーグルト

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ヨーグルトは、花粉症対策で有名な食べ物の一つですよね☆腸内環境を整えて、免疫をあげることで花粉症の症状を緩和する効果が期待できます。

しょうが

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しょうがは、体内に異物が入った際に反応し起こる炎症を抑える効果が期待できます。それだけではなく、気道炎症などにも効果があり、アレルギー性の喘息の症状にも効果が期待できるそうです。

青魚

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魚介類の中でも特に青魚には、花粉症に効果のある成分のDHAが豊富に含まれています。DHAはアレルギー体質を改善してくれる効果が期待でします。サンマやアジなどは子供でも食べやすいと思うので、おススメです。

たまねぎ

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たまねぎは、ポリフェノールの一種であるケルセチンを多く含んでいる食材で、花粉症対策の十分な効果を期待できるものの一つでもあります。

まとめ

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子供の花粉症についてご紹介していきました☆花粉症の症状は人それぞれですが、子供は免疫力もまだまだ弱いため、酷くなる場合もあります。親としても、苦しむ子供を見ているのは辛いですよね。体質改善など、まずはママが出来る事をしてあげてほしいと思います☆
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