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帝王切開の費用って?気になる費用の平均と費用を抑える4つの方法

帝王切開の費用って?気になる費用の平均と費用を抑える4つの方法

2016年12月22日 公開

自然分娩の費用はだいたい調べたりするけれど、もし帝王切開になったら?費用がどれくらいになるのかあまり意識していないかもしれませんが、出産は千差万別、十人十色。帝王切開の費用についても事前に知っておきたいですよね。そんな帝王切開の費用や費用を抑える方法をご紹介します。

帝王切開とは

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帝王切開とは、ママか赤ちゃんどちらかに問題が起きるなどさまざまな理由から自然分娩ができないと判断されたときにおこなわれる出産の方法で、腹部と子宮を切開して赤ちゃんを取り出す方法のことを言います。

最近では妊婦さんの5人に1人が帝王切開で出産しているそうです。帝王切開での出産が増える傾向にある原因は、高齢出産の増加や赤ちゃんの安全性を重視するような傾向が強くなり、医療技術の進歩でより安全に手術できるようになったことが大きな要因ともいわれています。

自然分娩を望むママも多く、帝王切開で出産したことで心ないことを言われることもあり、帝王切開で出産することをよしとしないママも多いそうです。
どんな場合でも、母子ともに元気であるこが重要だということを忘れないようにしたいですね。

帝王切開となるのはどんなとき?

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では、どんなときに帝王切開になるのか主な症状をいくつかみていきましょう。

緊急帝王切開の場合

【胎児仮死】
分娩時にへその緒が赤ちゃんの首に巻きついたり、へその緒が圧迫されて赤ちゃんに十分に酸素を送ることができずの仮死状態になることがあります。このような場合は帝王切開に切り替えてすぐに出してあげる必要があるそうです。

【常位胎盤早期剥離】
赤ちゃんを出産してしまう前に胎盤がはがれ、大量に出血してしまうようなとき。この場合母子ともに危険なため帝王切開ですぐに出してあげる必要があります。

【妊娠高血圧症候群】
妊娠20週以降、産後12週の間に血圧が高く(最高血圧140mmHg以上/最低血圧90mmHg以上)、尿にたんぱくが出てしまうことが伴うとき。

【微弱陣痛】
陣痛が強くならず、微弱なまま長時間となり、ママの体力が激しく危険なとき。陣痛促進剤をしてもダメな場合は帝王切開となるそうです。

【遷延分娩】【軟産道強靭】
子宮口や産道が硬く開かない状態が長時間続き、ママや赤ちゃんが危険と判断されたときは帝王切開となるそうです。
これを書いているわたしは、次男の出産の際、微弱陣痛と軟産道強靭で緊急帝王切開でした。長男のときも子宮口が全開まで31時間かかったのでそういう体質なのかもしれません。

【回旋異常】
赤ちゃんは産道を通るとき回りながら通ってきます。そのときうまく回れないなどの異常が起こり出てくることができないときには帝王切開となるそうです。
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予定帝王切開の場合

【逆子(骨盤位)】
赤ちゃんは頭位といって頭が下の状態でおなかの中にいますが、頭の位置が上の状態の赤ちゃんがいます。それが逆子(骨盤位)です。
この状態のまま出産となると足から先に出ることになり、頭が最後となってしまいへその緒が頭と産道にはさまってしまい、赤ちゃんに酸素が届かなくなってしまう可能性があるので帝王切開となることが多いようです。

【前回の出産が帝王切開】
前回の出産で帝王切開をしている場合、子宮の傷が伸びて薄くなり破裂の危険が大きいそうです。そのため、前回と同じ帝王切開が選ばれることが多いようです。
前回が帝王切開でも自然分娩したいと希望する場合、VBACという方法があるそうです。しかし、危険なことには変わりないので、主治医としっかり相談することが必要です。

【多胎妊娠】
双子以上の赤ちゃんの場合、切迫早産や妊娠高血圧症候群が多い傾向にあるそうで、ママと赤ちゃんたちの負担が大きくなるため帝王切開が選ばれるのだそうです。

【児頭骨盤不均衡】
ママの骨盤が赤ちゃんの頭よりも小さく、赤ちゃんが産道を通れないことが予想される場合は自然分娩が難しくなるので帝王切開が選ばれるそうです。

【前置胎盤】
胎盤の位置が子宮口近くで、赤ちゃんの出口がふさがっている場合は帝王切開となります。
          

帝王切開の費用の平均

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自然分娩を前提に費用について調べていることが多いかもしれませんが、出産にはなにが起こるかわからないので帝王切開の費用も把握しておきたいところですよね。

自然分娩の場合の産後入院期間は4日~5日程度です。しかし、手術で出産する帝王切開の場合は、術後の経過にもよりますが6日~14日と長くなります。
そのため、その分の入院費が高額となること多いため、自然分娩よりも帝王切開のほうが高額となることが多いようです。

妊娠、出産は病気ではないとされ、妊婦健診など助成を受けることは可能ですが、基本は全額自己負担ですよね。ですが、帝王切開は違います。手術ですので健康保険適用となり、3割負担になります。
医療機関によって違いはありますが、平均して約40万円~100万円といったとこです。帝王切開の手術に係わる費用は健康保険が適応されますが、それ以外の分娩に係わる費用は自己負担となります。

帝王切開の手術の費用は、医療機関や地域の差はなく、平成28年診療報酬点数表でみると22万2千円です。32週未満の場合は24万2千円となり、この金額の3割が自己負担分となりますね。

その他、赤ちゃんの新生児管理保育料やお産セットに食事などの入院費用がかかります。赤ちゃんの入院に関しては1日1万円程度は見ておいた方がいいでしょう。

帝王切開の費用を抑える4つの方法

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①出産育児一時金

高額な出産の費用を健康保険から一定額支払われるのが【出産育児一時金】です。こども1人につき42万円支払われます。健康保険に加入してから、もしくは被保険者になってから4か月経過していることが条件となります。
直接支払制度により、出産する病院に健康保険から直接42万円支払われ、窓口では差額を支払うことになることがほとんどです。

②高額療養費制度

自己負担費用が高額となった場合、高額療養費制度で払い戻される場合もあります。帝王切開が予定されているときは限度額適用認定証を提出しておけば窓口負担が少なくて済むので、それについてもしっかりと調べておくことで、窓口負担が軽減されるのではないでしょうか。

③医療保険

自然分娩は病気ではないため、医療保険の適用外です。しかし、帝王切開は手術ですので、手術も入院も医療保険の適用となります。医療保険に加入している場合は、保険会社に確認をして、保険請求することをおすすめします。保険が給付されれば、それだけ負担は軽くなります。

④医療費控除

1月から12月までの1年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告をおこなうことで医療費の控除が受けられることはご存知の方も多いと思います。
帝王切開での出産ももちろん控除の対象ですので、領収書や診療明細書などしっかり保管しておきましょう。
ただし、高額療養費や医療保険などで出産費用を補てんしている場合、補填された金額を差しい引いた額のみが控除となるので注意が必要です。

帝王切開の場合も考えて準備しておきたいこと

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健診などの領収書や診療明細書はしっかり保管しておきましょう。確定申告をして医療費控除を受けることは面倒かもしれませんが、戻ってくるものがあるかもしれないのに放っておくのはもったいないですからね。

それから医療保険の確認です。ご自身がどのような保険に加入しているのか確認しておきましょう。そして、万が一帝王切開となったときに、すぐに保険請求できるように請求方法など確認しておいた方がいいでしょう。また、保険の内容でどの程度の保障が受けられるか確認しておくと安心できることでしょう。

予定帝王切開の場合は限度額適用認定証を病院の窓口に提出しておきましょう。そうすれば、退院時窓口で高額な一時負担をしなくてもすみます。限度額適用認定証は1ヶ月ごとに提出しなければならないので注意が必要です。

どれも面倒かもしれませんが、出産費用の心配をせず、安心して出産に挑むためには必要なこととして準備しておきたいですね。

帝王切開、費用を抑えてその分赤ちゃんに

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出産は本当に千差万別、十人十色でひとつとして同じ出産はありません。自然分娩を希望していたとしても、ママや赤ちゃんの事情で帝王切開を選ばざるを得ないということは、誰にでも起きうることです。
これを書いているわたしも、できるなら長男と同じように次男を産んでやりたかったです。しかし、それが叶わず緊急帝王切開ということになりました。
帝王切開も立派なお産ですから、そのことを悔いてはいませんが、費用の面ではもっと調べておけばよかったと後悔があります。産後のきついときに、いろいろ考えなければならず大変な思いをしました。
これから出産を迎えるママたちには、できる限りの準備をして安心して出産にのぞめるといいでよね。また、費用が抑えられて余裕ができたら、その分をかわいい赤ちゃんの服やおむつ、おもちゃなどにまわしてあげられたら最高ですね!

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