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赤ちゃんのちょっとしたケガでも慌てないためにママが知っておきたい応急処置【まとめ】

赤ちゃんのちょっとしたケガでも慌てないためにママが知っておきたい応急処置【まとめ】

2017年7月6日 公開

赤ちゃんのケガって意外と多いんですよね。外でのケガもそうですが、家の中でもケガや事故が起こることがあります。万が一ケガや事故が起こってしまったときに慌てないためにも応急処置や救急車を呼ぶケースをよく知っておきましょう。大切な赤ちゃんの身を守るためにも、どれだけケガや事故をしやすいのか一度確認しましょう。

赤ちゃんのケガって意外と多い

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初めは寝ているだけしかできなかった赤ちゃんも、気づけばいろんなところにコロコロ、ハイハイで行方不明、立っちで机の上が悲惨に、とできることが増えていきます。実は赤ちゃんがケガをしてしまう危ないものって私たちの身の回りにたくさんあるんです。机の角や机の上の物だけでなく、何でも口にしてしまいそのままごっくん…と本当に見ていないところでどんなケガをしているか分かりません。ママにも家事や仕事などやるべきことがあるため年中無休で赤ちゃんを見ている、なんてことも叶いません。

大切な赤ちゃんがケガをしないために、ケガをしても慌てないためにもまずは家の中にどれだけケガの原因となる場所、物が隠れているか理解しておきましょう。そして万が一ケガをしたときのことを考えて、こんなときはどうしたら良いのかという応急処置も知っておきましょう。応急処置方法を知っているだけでもいざという時に役立ちますよ。

赤ちゃんが成長するとケガの種類が変わる

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赤ちゃんは成長に合わせてケガの種類が刻々と変化していきます。自分の赤ちゃんが今どんな時で、どんなケガの危険があるのか知っておくと良いでしょう。またこれからどんなケガの危険が潜んでいるのか知っておくと今からそれに向けた対策ができますよ。

ねんね期&寝返り期

0ヶ月~6ヶ月の赤ちゃんの行動範囲はあまり少ない、移動しないと思ってはいけません。特に寝返りを始めたら彼らは自分の好き勝手にコロコロ、コロコロと移動します。特に段差のあるところで遊ばせているときは要注意です。この時期に多いケガは「転落」「転倒」「誤飲」です。自分の興味が芽生え始めてくるといろいろなものを口にしようとします。口の中に納まるくらいの小さいものには特に気をつけていないと誤飲してしまい窒息の恐れがあります。また転落、転倒は頭を強打する恐れがあります。他にも寝返りをしたけど戻れなくて窒息する危険も潜んでいます。

お座り&ハイハイ期

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赤ちゃんの行動範囲がグンと上がるこの時期はテーブルの角や段ボールの角など、尖っている部分に頭や体をぶつけるケガが多いです。またお座りしたときに不安定で前後に倒れて頭を強打するケガ、ドアに手足を挟むケガが目立ちます。自分の力でママやパパを追いかけることができるようになったので、ママたちも後ろを気をつけていないとふとした拍子に赤ちゃんをドアに挟むなんてこともあります。この他にもねんね期&寝返り期のケガの要因が継続しているので誤飲などに気をつける必要があります。

掴まり立ち&伝え歩き期

だんだんとママやパパのように立つことを覚えるこの時期はテーブルの上に手が届くようになるので、テーブルクロスを引っ張り落っこちてきたものでケガをしたり、自分で引き寄せてケガをすることが多くなります。また熱い飲み物などがテーブルの上にあると火傷の可能性もあり大変危険です。また掴まり立ち、伝え歩きが上手にできなくて転倒したり、手足を挟むなどのケガも考えられます。

立っち&あんよ期

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自分の力で歩けるようになったこの時期はイスや階段からの転倒や転んで擦り傷を作ったり、頭をぶつけることが多くなります。ママの手を引っ張ることも多くなり、ふとした拍子に後ろに尻もちをつくこともあります。またバランス感覚がまだ十分ではないため、立った拍子にバランスを崩して机の角などに頭を強打することも考えられます。

赤ちゃんがケガをしやすい場所をよく理解しておいて

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赤ちゃんのケガはその赤ちゃんがどんな場所で生活しているのかによって変化します。物が多い部屋で生活していれば、誤飲や頭の強打が多くなりますし、手の届く範囲に本や雑誌が多いとそれを倒してケガをすることもあります。多くの家庭では赤ちゃんの手の届く範囲に危ない物を置かないようにしていると思うので平気かと思いますが、ふとした一瞬のうちに置いたものでも彼らはそれを逃しません。口に入れてほしくないもの、倒してほしくないものは近くに置かないようにしましょう。

また部屋の中では頭を打ちやすい場所や引き出し、扉などにも注意をしましょう。好奇心旺盛な彼らは自分の行動範囲が増えるとどんなことがあるのか、どんなものが隠れているのかやたらと気にして引き出しを開けたり、扉を好き勝手開閉し始めます。いつの間にか部屋から離れて階段で遊んでいることも想定できます。このようにケガをしやすい場所はどこか、と部屋の中を見渡すとさまざまな危険が潜んでいることがわかります。まずは自分の家の中にどれだけ危険が潜んでいるのか知っておきましょう。知っているのと知らないのでは対策の仕方やケガの回数がだいぶ違いますよ。

こんなときはどうしたら良い?赤ちゃんのケガの応急処置

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しかしどんなに対策したとしてもなぜかケガをしてくれるのが彼らです。では考えられるケガをしたときの応急処置をご紹介します。ケガをしても慌てずにケガの処置や対処をするためにも、ある程度の応急処置法は頭の中に入れておくといざという時に助かりますよ。

頭を打ってしまった

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寝返りをしたとき、転倒したとき、バランスを崩して倒れたときなど、赤ちゃんが頭を打つ危険はたくさん潜んでいます。万が一頭を打ってしまったときには、まずは赤ちゃんが泣いているか出血はないかなどを確認しましょう。意識があり、出血もなくその後元気に過ごしている場合はすぐに病院に駆け込む必要はありませんが、念のため48時間は良く様子を観察しておきましょう。途中嘔吐をする、痛がっている、耳や鼻から水のようなものが出ている場合にはその時点で病院へ行きましょう。頭を強打した、打ってから意識がない、痙攣や引きつけ、嘔吐をしている場合にはすぐに救急車を呼びましょう。頭を打ったときは頭を強く揺さぶらないようにし、頭を高くして横にしてあげましょう。

転んで擦りむいた、出血している

擦りむいて出血しているときは外遊びでのケガが多いでしょう。外遊びをしている場合には砂や泥がついている可能性があるのできちんと洗ってから消毒します。傷口に砂や泥が入り込んでいる場合には綿棒などを使って取ってあげましょう。傷口を乾かしてから清潔なガーゼを使って消毒し絆創膏を貼ります。ある程度傷が落ち着いたら絆創膏を剥がし、自然に治るのを待ちましょう。傷口が大きく出血がなかなか止まらない、傷口の砂や泥が取れない場合には受診して処置をしてもらいましょう。

誤飲した

誤飲による応急処置

電池やペンのふた、ごみなど細かいもの、小さいものを誤飲する危険性もいろいろなところに隠れています。もし誤飲した場合にはどんなものを飲み込んだかによって処置が変わります。固形物の場合はのどに詰まっているのが見える場合にはつまみ取り出しますが、尖っているものは食道や喉を傷つけてしまうので体を横にしてすぐに病院へ行きましょう。吐き出させるときは体を逆さに抱えて背中を叩きます。取り出せない場合にはすぐに受診を。は液体やタバコの入っている水を飲んでしまった場合にはすぐに病院へ。呼吸困難を引き起こしている場合にはすぐに救急車を呼びましょう。もしその場で判断ができない場合には意識の有無を確認し、病院に行くか救急車を呼びましょう。

火傷をしたとき

コップに入っている熱い飲み物をこぼした、頭からかぶってしまった、ストーブに触ってしまったなど赤ちゃんにも火傷の恐れがあります。万が一火傷した場合にはすぐに冷やすようにしましょう。服の上から火傷した場合には無理に服を脱がせずに上から冷やします。火傷の状態がひどい場合には何もつけずに患部を冷やしたまま病院で受診を。もし体の10%以上の火傷やショック症状を引き起こしている、皮膚が変色している場合にはすぐに救急車を呼びましょう。火傷は症状が酷いと命に関わります。注意しましょう。

溺れたとき

乳児に対する心肺蘇生のやり方

お風呂で誤って溺れてしまったなど赤ちゃんは10㎝程度の水でも溺れてしまいます。もし溺れてしまった場合は意識の有無を確認しましょう。意識があり大泣きしていても、数時間はよく様子を観察し、異変が見られたときは病院へ。意識が無い、呼吸をしていない時にはすぐに救急車を呼び人工呼吸や飲んでしまった水を吐き出させましょう。水を吐き出させるときは体を逆さに抱えて背中を叩きます。人工呼吸法は覚えておくと大変役に立ちます。動画に心肺蘇生法や人工呼吸法が載っていますので確認しましょう。

こんな状態の時はすぐに救急車を

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意識が無い、息をしていない、ケガの範囲が大きい、大量に出血しているなどの場合にはすぐに救急車を呼びましょう。救急車を呼ぶか迷ったら、市区町村の救急ダイヤルや♯8000などに電話して指示を仰ぎましょう。ママが慌ててしまうとできる応急処置もできなくなる可能性があります。動揺してしまう気持ちも当然ですし、慌てるなという方が酷ですが、まずは赤ちゃんの様子をよく確認し、自分たちで病院へ行ける状態なのか救急車を一刻も早く呼ぶべきなのかだけでも判断しましょう。

判断が遅れるほど赤ちゃんの命も危険に脅かされます。ママの判断が命を左右させるときもあるので、赤ちゃんがケガをしやすい場所や事故を起こしやすい場所には近づかせないように工夫しましょう。目を離す場合には近くに危ない物がないことを確認し、安全を確保したうえで離れましょう。

まとめ

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転んでケガをするだけならまだ安心はできますが、これが頭を強打した、火傷した、誤飲した、溺れたとなると命に関わります。安全だと思っている場所にも、実は多くのケガや事故の原因が隠れていることをどうか忘れないでください。大切な赤ちゃんの成長を見守るためにも、ずっといっしょに成長していくためにも、赤ちゃんが安全に暮らしていける工夫をしていきましょう。