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学童保育も待機児童問題が深刻化?働くママなら知っておきたい現状と対策とは?

学童保育も待機児童問題が深刻化?働くママなら知っておきたい現状と対策とは?

2018年1月28日 公開

共働き家庭が増えた昨今、学童保育に入れない・待機児童問題が深刻化しているのをご存知ですか?もしあなたのお子さんが学童保育に入れなかったらどうしますか?今回は、働くママに是非知っておいて欲しい学童保育の現状と、入れなかった時の対処法についてご紹介します。

学童保育とは?

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学童保育とは、共働き世帯の子供を、放課後や夏休みなどの長期休暇中に預かる施設のことです。子供は遊んだり、宿題をしたり、おやつを食べるなどして過ごします。
2015年3月までは、10歳未満までしか預けることが出来ませんでしたが、2015年4月以降からは、一部改正され、学童保育の対象が「小学生」へと拡大されました。

学童保育には、自治体が運営するもののほか、保護者が設立し運営する「共同保育」、民間企業やNPO団体などが運営する「民間学童保育」があります。預かる対象が「小学生」に拡大されても、基本的には低学年から優先に受け入れるため、結果的に高学年が入りきらないというのが現実です。

学童保育で預かってくれる時間は?

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共働き世帯にとって、学童保育に預けられる時間は重要なポイントですよね。学童保育の利用時間については、施設によって様々で、自治体が運営する公的な施設の場合は、学校終了時~18時までのところが多く、意外にも保育園よりも預かってくれる時間が短いのが特徴です。
民間の施設によっては、20~21時まで預かってくれる場所もあるようですが、料金が高いというデメリットもあります。

また、長期休暇中の預かりについてですが、9時~17時または18時という施設が多く、働くママが家を出る時間に子供を預けられないで困っているという話もよく耳にします。保育園のイメージが強いママにとっては、ちょっと不便さを感じるかもしれませんね。

学童保育の利用料金は?

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学童保育の利用料についてですが、施設によっても多少異なります。自治体が運営している学童保育の場合は、月々約4.000円~6.000円程度。それに対し、民間企業やNPO団体、地域の父母会などが運営している施設の場合は、月々8.000円~10.000円にもなるケースがあるそうです。

公的な施設に入れなかった場合は、やむなく民間の学童保育に入れなければなりませんから、子供の学費や習い事以外にも、学童保育費のことを念頭に置いておいたほうがよさそうですね。ちなみに、生活保護を受けている家庭やひとり親の家庭の場合は、利用料を減免している施設もあります。

学童保育に入れない!待機児童問題が深刻化

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保育園の待機児童問題は、よくニュースで取り上げられていますが、実は学童保育も待機児童問題が深刻化しているんです。その数は、2016年5月の段階で小1~小3で約9.900人、小4~小6で約7.200人と言われており、年々増加傾向にあります。

その要因として考えられているのは、共働き世帯の増加。2014年に比べると、2016年は約50万世帯も増えていますので、学童保育の受け入れが圧倒的に追い付いていないのが現状です。幼児期にやっとの思いで保育園に入れたと思ったら、今度は小学校に上がっても学童保育になかなか入れないということで、働きたくても働けないママが増えているんです。

学童保育の待機児童数 都道府県別ワースト3

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厚生労働省が、2017年5月に実施した調査によると、全国で約17.000人。都道府県別に待機児童数を見てみると、以下のようなランキングとなりました。

ワースト1位:東京都 3.600人
ワースト2位:埼玉県 1.691人
ワースト3位:千葉県 1.177人

やはり首都圏では、働くママが多く人口も多いため、学童保育の待機児童数ワースト3を占める形となっています。東京都内近郊などでは、学童保育の施設を作りたくてもなかなか作れる場所がないというのも要因の1つかもしれませんね。

働くママを悩ます!「小1の壁」

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「子供が小学校に上がったらもっと自由に働けるでしょ」と思われがちなのですが、意外にもそう甘く無いのが現代社会。小学校に上がったら上がったらで、保護者会や授業参観、子供の宿題のチェックなど、なにかと時間を取られてしまうもの。

さらに、学童保育に入れなかったり、入れたとしても預かる時間が短いことで十分に働くことが出来ないというのが現実です。これをいわゆる「小1の壁」と言い、仕事を辞めてしまうママもいるようです。

私のパート先のパート仲間も、小学生のママは学校行事の為、月に2〜3回お休みすることがあり、「稼げない」「気まずい」「仕事も終わらない」と悩んでいました。理解のある会社でなければ、到底やって行けませんよね。

学童保育に入れなかった場合の対処法

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今や、学童保育の待機児童問題は深刻な状況です。私の住んでいる地域でも、公的な施設は低学年ですらなかなか入所することが出来ません。
もし皆さんも、学童保育に入ることが出来なかったらどうしますか?ここでは、あらゆる対処法をご紹介致します。

①民間の学童保育も検討する

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前述のとおり、学童保育には自治体が設立・運営する公立の施設以外にも、民間企業が提供する学童保育もあります。公立の学童よりも料金が高いというデメリットはあるものの、その分、入りやすい・預かってもらえる時間が長いなどのメリットもあるんです。他にも、充実した学習プログラムを設けていたり、イベントなどを行う施設もあるそうです。自宅近くにある場合は、1度問い合わせてみると良いでしょう。

②児童館の特例制度を利用する

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児童館の特例制度とは、学校帰りにランドセルでそのまま児童館を利用できる制度のことです。学童保育に入れなかった子供や、放課後の安全な居場所を確保したいという子供に適しています。費用はその施設によって異なり、無料の所もありますが、世帯の収入によって実費負担が発生するところもあるようです。

預かる時間は、大体17時または18時まで。長期休みの預かりも実施していないところもあり、運営形態は様々です。気になる方は、自治体の窓口に問い合わせてみると良いでしょう。

③習い事をさせる

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これは小学校高学年くらいからでないと現実味が無いかもしれません。学習塾、スイミング、英会話など習い事を入れて時間を埋めていくというやり方です。これなら、習い事をさせている間は大人の監視下にいますので、1人でお留守番をさせるよりは安心ですよね。

ただし、学校が終わってから子供自身で習い事へ行かなければいけませんので、まだ時間の管理が出来ない低学年には難しいでしょう。私の周りでは小学校4年生くらいからこの方法で乗り切っているママが多かったです。

④ファミリーサポートを利用する

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実家の祖父母が遠く、助けが得られないという家庭におすすめな方法です。ファミリーサポートとは、各自治体で子育てを応援したい人と応援を受けたい人をつなぐサービスのこと。保育施設の送迎やサポーターの自宅での預かりなどを行ってもらえます。ファミリーサポートは、事前に登録さえしておけば、いつでも利用出来ますので、子育ての手が足りない!と言う時に便利ですよ。

子供に留守番をさせる際に気をつけたい事は?

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もし仮に、学童保育にも入れず、家族や親戚、ご近所さんなどが子供を見ることが出来なかった場合、皆さんはどうしますか?
日中の1時間位であれば、小学校低学年の子でもお留守番をさせるという家庭はあるようですが、放課後の夕方の時間にママが仕事から帰って来るまでの数時間を1人でお留守番させるのは、なかなかハードルが高いですよね。

しかし、やむを得ず留守番をさせることがあったとしたら、以下のような事に気をつけておく必要があります。思わぬ事件や事故に巻き込まれないよう、普段から子供への指導も怠らないようにしましょう。

①帰宅後の施錠はしっかりさせる

子供が帰宅したら、必ず玄関の施錠はしっかりとさせるようにしましょう。また、窓などはあまり開けない方が防犯上は安心です。私の友人は、子供に、玄関を開ける際は周りを1度見回してから開けるように指導していました。

玄関ドアを開けた瞬間に、不審者に一緒に入られてしまうケースもあるからだそうです。また、誰も見ていなくても鍵を開けて入る際は、「ただいま」と大きな声で言うように指導しているそうですよ。1人で留守番と思わせない為なんだとか。他にも、マンション住まいの子は、階段を使って帰らせるなど日頃から防犯の意識を持たせるように気をつけていました。

②帰宅後は必ずママへ連絡するようにルールを決める

帰宅後は、必ず自宅の電話からママの携帯電話へ連絡させるというルールを決めておくのがおすすめです。実際、私の周りのママたちもそうしているようで、仕事中でも夕方になると子供から連絡が来ています。

「ただいま」「おかえり」と顔を合わせて言ってあげることは出来ませんが、お互いの声を聞くことで安心しますよね。特に女の子は、不審者につけまわされるなど、嫌な事件が頻発していますので、ママの声が安心材料の1つにもなるでしょう。電話の際は「鍵はかけた?」などしっかり確認しておくとより安心です。

③留守中の訪問者の対応

最近は、モニター付きのインターホンも増えていますので、もし1人で留守番の際に訪問者が現れた場合は、「絶対にドアは開けない」ことを基本とし、インターホン越しに対応するよう教えておきましょう。
また、訪問者に子供だけの留守番だと悟られないように「お母さんが今、手が離せないというので」と対応させると良いですよ。
万が一空き巣狙いの訪問者だった場合も、こういった対応ならば安心です。

特に戸建住宅の場合は注意し、玄関のドアをダブルロックにするなど工夫すると良いでしょう。

まとめ

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いかがでしたか?働く女性を応援します…なんて言う割には、保育園も学童保育も待機児童が増加する一方なので、働きたくても働けないという人が多いような気がします。

私のパート先のママたちも、学童に入れなかった子供を持つ人は、長期休み前に必ずパパママ双方の実家に連絡をし、子供を見てもらえるかスケジュールを調整していました。今後、このような状況がどうなるか分かりませんが、現在保育園に預けている子供の多くは、学童保育を利用することになるでしょうから、早めに地域の情報を収集し、対処法を検討しておく必要があるかもしれません。

働くママも子供のことを心配せずに思い切り働けて、子供たちも安心・安全に放課後の時間を過ごせるような環境が1日も早く整ってくれることを願っています。
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