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5歳児なのに夜のオムツがとれない!もしかして夜尿症?治療の目安と改善方法6つ

5歳児なのに夜のオムツがとれない!もしかして夜尿症?治療の目安と改善方法6つ

2019年1月18日 公開

「5歳児なのに夜のオムツがとれない」と悩むママ必見!今回は「夜尿症」について詳しくご紹介します。今や5歳児の約15%が夜尿症に悩まされていると言われていますが、そもそも夜尿症とはどんな症状を指すのでしょうか? おねしょとの違いや夜尿症の原因、治療の目安など詳しくまとめました。 自然治癒するケースも多い夜尿症ですが、出来ることなら早く治したいですよね。自宅で出来る改善方法を参考に、今すぐ出来ることから始めましょう! 「5歳児なのにオムツなんて」と焦ることなく、温かい目で見守ってあげることも大切ですよ♡

5歳児の夜間オムツ問題に悩むママは多い!

Woman Portrait Girl · Free photo on Pixabay (138248)

昼間のオムツはとれたのに、夜のオムツがなかなかとれないと嘆くママは意外と多いもの。昼間のトイレトレーニングと違い、夜のオムツは練習したからと言っても、なかなか思うように卒業できないのが難しいところです。

幼稚園や保育園の年長さんになるとお泊り保育を実施する園も多いと聞きますので、子供のプライドの為にも、なんとかそれまでには夜のオムツをとりたいものですよね。

「そのうちはずれるはず!」「一生オムツの人なんていないもん!」と思っていても大丈夫なものなのでしょうか?
5歳年中児ですが、就寝時におむつをして寝ています
朝は、ビッグサイズのおむつがパンパンになるほどオシッコをしています

昼間はトイレで出来ています
個人差がある事だとは思いますが、気になってしまいました
こんなモノでしょうか

5歳になっても夜間のオムツがとれない!その原因は?

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そもそも、昼間のオムツはとれたのに、何故夜のオムツがなかなか外れないのでしょうか?まずはその原因について考えていきたいと思います。

①膀胱の大きさが未発達

昼間のトイレトレーニングも同じですが、どんなに親が注意を払っていても、膀胱の大きさが発達していないと、尿をたくさん溜めておくことが出来ません。夜間寝ている間の尿を溜めておくことが出来なければ、当然おねしょをしてしまうので、オムツを外すことが難しくなります。

一般的には、5歳児くらいになると昼間の1回分の尿量の1.5~2倍くらいを溜めて置けるようになりますが、夜におしっこが出てしまうという子供の中には、膀胱の大きさが小さいままの子もいるそうです。

②抗利尿ホルモンの分泌不足

脳の中には下垂体という場所があり、そこから様々なホルモンを分泌しているのですが、そのなかの1つに「抗利尿ホルモン」という、おしっこを作るのを抑える働きをするホルモンがあります。

成長と共に、この抗利尿ホルモンが夜間に分泌されるようになっていくと、夜のおしっこの量が減り、おねしょをすることがなくなります。しかし、このホルモンの分泌が不足していると、おしっこの量をコントロールできないため、夜におねしょをしてしまうというわけなのです。

5歳児くらいでは、抗利尿ホルモンの分泌が未発達という子供も多いそうです。

③心理的ストレス

夜のオムツがとれたかな?と思っていたのに、急にまたおねしょの回数が増えた…などという場合は、心理的ストレスが原因の場合もあります。極度にストレスを感じると、自律神経の働きが悪くなり、夜間におしっこをしてしまうことがあります。

もしこれが原因の場合は、おねしょをしたことで「ママに叱られちゃうかも」と、また不安な気持ちになってしまう恐れがあるので、「大丈夫よ」と安心させてあげることが何より大切ですね。

④腎臓や膀胱に異常がある

ごくまれではありますが、腎臓や膀胱に異常がある場合があります。何をやっても改善されないという場合は、1度疑ってみるのも必要かもしれませんね。

「夜尿症」の心配はある?「おねしょ」との違いは?

Question Mark Why Problem · Free photo on Pixabay (138250)

夜尿症(やにょうしょう)とは、5~6歳過ぎても継続的におねしょをしてしまうことを言います。もちろん、前述のとおり、ホルモン分泌や膀胱の大きさなど体の発達による原因も多いため、成長と共に自然に治るケースもあります。

「おねしょ」と「夜尿症」の違いは主に年齢です。夜寝ている間に無意識におしっこをしてしまうという意味では、「おねしょ」も「夜尿症」も同じなのですが、乳幼児期の夜尿を「おねしょ」と呼び、5歳児以降の夜尿を「夜尿症」と呼んでいます。

「〇〇症」と言われると、重い病気のような気がしますよね。体の発達による原因だけであれば、加齢と共に改善されるのですが、やはり年齢が高くなるにつれ、おねしょをする=恥ずかしいことという認識も高くなっていきますので、なるべくであれば早期治療を開始した方がよいという意味で「〇〇症」と呼んでいるそうです。

◆夜尿症で悩む子供はどれくらい?

体の発達と共に夜尿症は減っていくものですが、我が子のこととなると、いつまで続くのか心配になりますよね。
以下の年齢別で見る夜尿症患者の目安をご覧ください。

・5~6歳児…約15%
・小学校低学年…約8%
・小学校高学年…約5%


また、非常にまれなケースではありますが、成人になっても夜尿症が見られる場合があるそうです。

夜尿症の改善策6つ

Cap Boy Smile · Free photo on Pixabay (138251)

夜尿症なのかも…と心配になったママさん。こればかりは個人差があるので、昼のオムツはずしが成功したからと言って、夜も同じタイミングで…とは行かないものだと考えましょう。

まずは、以下のような点に気を付けて焦らず温かい目で見守ってあげてください。

①寝る前にトイレに行く習慣をつける

夜におしっこをしてしまうという場合は、膀胱の大きさに対し、尿量が多過ぎるということも考えられます。まずは寝る前にトイレに行く習慣をつけるようにしましょう。
おしっこが出なくても、寝る前にはトイレに行き、座らせるという習慣をつけられると良いですね。

②規則正しい生活習慣を身につける

夜更かしなどの不規則な生活習慣は、夜尿症を悪化させると言われています。夕食をとってから2~3時間後にはお布団に入る習慣をつけ、早寝早起きをするようにしましょう。
生活リズムが整うことで、夜尿症の約2~3割は症状が改善されると言われています。

③体を冷やさないよう気をつける

大人も同じですが、冷えるとトイレが近くなりますよね。体が冷えると尿量が増え、膀胱が収縮する原因にもなるそうです。特にお腹周りはしっかりと温めるよう、服装や寝具、お部屋の温度にも気を配ってあげましょう。

④夕食後の水分の摂り過ぎに気をつける

寝る前に水分を摂りすぎていると、夜尿の原因になります。夕食を食べ終わった後は、コップ1杯程度の水分量に留めておくよう注意しましょう。

⑤夜中に無理やり起こさない

ママたちが子供のころは、おねしょをしないよう、夜中に1度無理やり起こされてトイレに連れて行かされましたよね。実はこれは夜尿症においてやってはいけない行為なのだそうです!

せっかく寝ているのに無理やり起こしてトイレに連れて行っても、夜尿症の治療にはなにも効果がないどころか、睡眠障害を引き起こす恐れがあるともいわれています。
子供にとって睡眠は、心と体の成長において非常に重要なものですから、夜中に無理やり起こすようなことはしないようにしましょう。

⑥たとえ失敗しても怒らない

おねしょをしてしまうと「ママに怒られる」という心理的ストレスが原因で、またおねしょを繰り返してしまうこともあります。おねしょをされるとついイライラしてしまいますが、決して子供を責めることのないよう気を付けてくださいね。

また、他の子供と比べて我が子を叱ることのないよう気を付けましょう。

夜尿症の受診の目安とは?

Checklist Clinic Daily Report · Free photo on Pixabay (138252)

5歳児以上で、ご紹介した生活習慣の改善をしてみてもなかなか夜尿症が治らないという場合は、かかりつけの小児科を受診してみると良いでしょう。

膀胱やホルモン分泌の発達により、自然治癒することもありますが、医療機関で治療した方が早く治すことが出来ます。病院によっては、夜尿症の治療を行っていないこともあるので、受診する場合は、事前に電話などで問い合わせをしてみると安心ですね。

お近くの小児科または泌尿器科などが良いと思います。
また、夜間だけでなく昼間のお漏らしも回数が多いという場合は、腎臓や膀胱などの病気が隠れている可能性もありますので、年齢に関係なく専門医に相談すると良いでしょう。

医療機関での夜尿症の治療内容とは?

Pill Capsule Medicine · Free image on Pixabay (138253)

医療機関で夜尿症を治療する際は、以下のような内容が行われます。医療機関によっても様々ですので、あくまで目安として参考にしてください。

【投薬治療】
抗利尿ホルモン薬などの薬を服用することで、尿量を少なくしたり膀胱機能の安定を図る治療を行います。また、抗利尿ホルモンの分泌を促す薬を服用することもあります。

【アラーム治療】
パンツに水分を感知するセンサーを取り付け、夜尿を感知したらアラーム音が鳴り、その音で子供が排尿を抑制するトレーニングをする治療のこと。

【心理カウンセリング】
ストレス性の夜尿症が疑われる場合に行われる治療法です。

夜尿症の子供との付き合い方

Adult Mothe Daughter · Free photo on Pixabay (138254)

夜尿症のお子さんに対して、「もう5歳なんだから!」「オムツをするなんて赤ちゃんみたい」などプレッシャーを与え、自尊心を傷つけるような発言は控えるようにしましょう。

他の子供と比べて発達が遅れていると思うと、焦ってしまう気持ちもありますが、心理的ストレスも夜尿症の治療を長引かせる原因となります。

もし、おねしょをしてしまうことで、ママも子供もストレスを感じてしまうようであれば、無理にパンツで寝かせる必要はありません。
夜用のオムツを履かせるなどして、安心して眠りにつけるようにするのも1つだと思います。

子供にオムツを履かせて寝かせ、朝起きた時にオムツが濡れていないことを「ラッキーオムツ」と呼んでいるママがいました。
これはまさに、「膀胱の大きさが発達し、夜間の尿を溜めておけるようになった」「抗利尿ホルモンの分泌が整った」という証です!

ラッキーオムツが続けば、夜尿症卒業の日も間近!

逆に言えば、オムツを履かせて寝かせても、オムツがパンパンだったり、オムツから漏れているような状態であれば、どんなに子供に言って聞かせても生理的に難しいということになります。

焦らず、ゆっくりと子供の成長を見守っていくことが大切です。

まとめ

Mattress Bed Pillow · Free photo on Pixabay (138255)

いかがでしたか?
5歳でもオムツをして寝るなんて恥ずかしい…と悩むママは意外と多いもの。まずは、生活習慣の改善を行い、それでもなかなか治らないようであれば迷わず専門医で診てもらうようにしましょう。

決して恥ずかしいことではありません!
逆に、なかなか治らないうちに、6歳、7歳と子供が大きくなっていくと、子供が自信をなくしてしまい、心に深い傷を負ってしまうことになりますので、小学校入学前に治療を開始しておいた方が良いかもしれませんね。

夜尿症は、治療を開始したからと言って、すぐに改善されるものではありません。治るまでに半年から数年かかるケースもあるそうですので、根気よく治療するようにしましょう。
ラッキーオムツの日が多くなったら、いっぱい褒めてあげ、自信をつけてあげてくださいね!