ikumama

Top
【2020法改正対応版】扶養内で働ける年収はいくら?扶養に関する意外な落とし穴もご紹介

【2020法改正対応版】扶養内で働ける年収はいくら?扶養に関する意外な落とし穴もご紹介

2020年6月9日 公開

専業主婦をしているけど少し働きたいと思っているママはいませんか?そんなときは扶養内で働くのがおすすめですよ。扶養内で働けば収入の制限はあるものの拘束時間が短く、社会保険料などの負担もありません。フルタイムの仕事より時間にゆとりができるので、久々に働くママにとってチャレンジしやすく、育児や家事の時間をとりやすいです。働くことを考えているなら、まずは扶養とは何か、どんな働き方なら扶養内に収まるのかなど知っておきましょう。

扶養内で働くってどういうこと?

 (177478)

ママの働き方を考えるときにひとつの目安となる「扶養」。扶養内で働くと何となく損がなさそうとは思っていても、具体的にどんなメリットがあるのか、どのぐらい働けばいいのか判断するのは難しいですよね。
扶養内と扶養外では「税金」や「社会保険」の支払いの有無が変わってきます。ママがパパの扶養内で働く場合、

◆所得税
◆住民税
◆健康保険料
◆年金保険料

ママのお給料からこれらを支払うことはありません。扶養家族になるには条件があり、そのひとつが扶養家族の収入です。

扶養内で働ける年収の壁~働き損にならないために~

 (177476)

扶養の基準となる「年収」って総支給額のこと?

「年収」と一言でいっても、手取りや額面などありますよね。扶養について考えるときの基準となる収入は、税金面での扶養と社会保険の扶養で異なります。それぞれの基準となる収入は、

◆税金
給与の総支給額
◆社会保険
給与の総支給額+交通費

となります。扶養内にあてはまるかどうかを計算するときは注意してくださいね。ちなみに、2020年に税改正がありましたが、扶養内で働く分には影響はなく、従来通りの考え方でOKです。

扶養に関する「年収の壁」

 (177480)

扶養内で働くには収入に上限があります。上限を越えてしまったらどのようになるのか確認してみましょう。

▼年収103万円以上
ママ自身が所得税を支払うことになる
▼年収106万円以上
大手チェーン勤務など一部のママにおいて社会保険料の支払いが必要になる
▼年収130万円以上
社会保険料の支払いが必要になる
▼年収150万円以上
パパの所得税の計算するときにお得になる配偶者特別控除の枠が徐々に減り始める
▼年収201万円以上
配偶者特別控除が使えなくなる

ちゃんと考えていたはずが…扶養から外れてしまう落とし穴

 (177482)

①パパの勤務先のルールを知らなかった!

扶養の条件は年収の壁以外にも、会社独自でルールをもうけている場合があります。会社によっては、1年あたりのママの収入ではなく、数ヵ月単位の収入で扶養にするかを決めるケースもあります。このため「年度の途中で勤務を始めたから今年は扶養内に収まるはず!」と思っていても、会社ルールによって扶養から外されてしまう場合があります。

ママの収入見込み額を計算して扶養内に収まるか検討するときはと、パパの勤務先の決まりを確認し忘れないようにしましょうね。

②在宅ワークでお小遣い稼ぎのはずが扶養外に!?

 (177474)

保育園や学童に預けられず、外で働けないママもいますよね。この場合、在宅ワークをしているママも多いでしょうが、扶養を考える上では要注意です。ライターや文字入力などの在宅ワークで業務委託契約を結んでいるときは、雇用契約のように給与控除枠が使えません。

2020年の税改正により、業務委託契約の場合の上限は48万円となりました。つまり、業務委託契約で働く場合は48万円を越えると扶養から外れますパートなどで働くときとは年収の壁が異なりますので、きちんと計算しておきましょう。

扶養を外れる場合のQ&A

 (177495)

Q1.子供はパパとママどっちの扶養にいれる?

ママがパパの扶養を外れて働く場合、子供をどちらの扶養に入れるかについては、

・それぞれの収入の差
・扶養家族に対する福利厚生

を確認してみましょう。収入が多い親の扶養にいれる方が税金面などでのメリットがありますが、その金額によっては、福利厚生が充実している親の扶養にいれる方がメリットがあると考えるパパやママもいます。扶養に入れることで社会保険料の額が増えるわけではありませんし、ご家庭に合う方を選んでくださいね。
 (178892)

Q2.親を扶養に入れられる?親と別居している場合は?

パパやママのご両親を扶養に入れることを考えるときは、まずは年金収入の有無やその額、お勤めされているならその収入額を確認してみましょう。税金面での扶養と社会保険面での扶養、年金受給の有無や仕事をしているかなどで扶養に入れる条件は異なってきます。
ちなみに社会保険面で扶養できるのは75歳未満の方となり、扶養できる期間が限られています。また、別居をしていても、定期的に生活費を送っているなど条件を満たせば親を扶養に入れることができますよ。
 (177477)

Q3.扶養を外れたらパパのお手当は変わるの?

ママがパパの扶養を外れて働くとき、パパの収入面でどういった変化があるのかは気になるところですよね。ママが扶養から外れるとパパのお手当の中から、

・扶養手当
・家族手当
・単身赴任手当

これらがなくなる可能性があります。たとえば扶養手当が月額1万円なら年間で12万円ほどパパの収入がさがることになります。ですが、これらは会社独自のルールで決められていますので、ママが扶養から抜けても子供がパパの扶養に入ったままなら支給される場合もあります。パパに就業規則などを確認してもらいましょう。

無理なく扶養内で働くために

 (178893)

いざ働こう!と思っても、出産前のようにはいかないママの就労スタイル。そのため仕方なく扶養内パートを選ぶママも多いでしょう。でも、扶養内パートだからってママが働く前と同じように家事や育児をしていたらママがパンクしてしまいます。

ママが無理なく働くために肝心なのは家族にもお手伝いをしてもらうこと。それから、働く前と同じように家事育児をしようと思わないこと。家族の手を借りながら、それでも回らない部分は多少目をつむっても大丈夫!無理なく働ける環境を作っていきましょう。