母乳育児にはメリットが沢山ある!?ミルクでは母乳には敵わないの?

出産したらわが子を母乳で育てたいと思っているママも多いはず。でも本当に母乳が出るのか…ミルクはよくないのかな…など不安を感じることもありますよね。そんなママに、母乳育児のメリットから、赤ちゃんが上手に飲むためのコツ、母乳とミルクの違いなどをご紹介します。

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2017/02/06 公開 | 696 view

母乳育児にはメリットが沢山ある!?ミルクでは母乳には敵わないの?

母乳育児は世界が認めている

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ユニセフ、世界母乳育児行動連盟(WABA)、世界保健機構(WHO)などは、世界母乳育児週間などのキャンペーンを世界120カ国以上で取り組み、母乳育児の重要さを伝えています。これは生後6カ月の間は、乳児に必要な栄養を与えたり病気を予防する効果がある母乳だけで子どもを育てようというものです。ユニセフではさらに、母乳のみで6カ月育てたあとに離乳食をはじめ、同時に母乳も2年以上続けることを推進しています。

ユニセフとWHOでは、母乳育児を推進するために、「母乳育児成功のための10カ条」というものも定めており、認定審査に通過した施設を「赤ちゃんにやさしい病院」に指定しているんです。日本では73施設が指定されています。(2016年7月時点)

このように母乳育児は世界が認めているんですよね!そんな世界が認める母乳育児の効果って、どんなものがあるのでしょうか?

母乳育児の効果

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母乳育児にはこんな効果があるんですよ♪

①栄養がすごい!!
母乳は赤ちゃんに必要な栄養素をすべて備えた「完全食品」なんです。さらに母乳は消化吸収しやすく、その成分は赤ちゃんの成長に伴って変化するスゴイものなんです。

②赤ちゃんに免疫がつく
生後1週間くらいまでに出る「初乳」には、たんぱく質、ビタミンA、D、Eなどの栄養が豊富に含まれているのに加え、分泌型免疫グロブリンAという赤ちゃんを守るための免疫物質が含まれているんです。

③乳児突然死症候群(SIDS)による死亡リスクを減らす
母乳に含まれる栄養がSIDSを予防するほか、母乳育児によって常にママと赤ちゃんが密着することがSIDSを起こしにくくなるようです。

④脳や顎の発達に効果的
母乳を吸うときはミルクを飲むのに比べ、16~20倍の力を使います。そのため脳に刺激がいくので脳の成長に働きかけることができますし、顎も強くなります。

母乳育児のメリットは他にもある!

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母乳は赤ちゃんだけでなく、ママにもこんなメリットがあるんです♪

①母体の回復が早い
赤ちゃんが乳首を吸うと、オキシトンというホルモンが分泌され子宮収縮が促進されます。そのため、産後の回復が早くなるんです。

②経済的
赤ちゃんをミルクのみで育てた場合の1カ月のミルク代は4,000~7,000円程のようです。年間にすると5~7万かかります。それに比べて母乳はタダ☆経済的に助かりますよね。

③手間がかからない
ミルクは調乳したり消毒したりと何かと手間がかかります。しかし母乳なら赤ちゃんが欲しがるときにいつでも新鮮なものを飲ませることができます。

④スキンシップに最適
母乳をあげるときに、赤ちゃんとママの素肌が触れ合うことで赤ちゃんは安心するようです。乳幼期のスキンシップはその後のコミュニケーション能力に影響を与えるようなので、できるだけ母乳を通してスキンシップができたらいいですよね。

母乳は必ず出るわけではない

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こんなに良い事だらけなら私も母乳育児したい!と思う人も多いはず。しかし、実際に出産してみると母乳がでない…ということも十分ありえるんです。特に初乳が出ない人はとても多いようです。

でもそんな状況でも決して焦らないで下さいね。産後の入院中には助産師さんが授乳の仕方を細かく指導してくれる病院が多いので、入院中にしっかりと授乳方法を教わってください。そして、とにかく赤ちゃんに乳首を吸ってもらうようにすると徐々に母乳が出るようになりますよ♪

他にもおっぱいマッサージが効果的の場合もあります。私は臨月に入ってからおっぱいマッサージをしたのがよかったのか、産後すぐに母乳が出てスムーズに母乳育児をはじめることができました。ただ、おっぱいマッサージは切迫早産の人などはしない方がいいので、必ず助産師さんの指示にしたがってするようにしてくださいね。

母乳は出る!でも赤ちゃんが飲まない…そんなことも

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ママの母乳が出たとしても、赤ちゃんが飲まない場合もあると思います。でもこれも心配しなくて大丈夫ですよ。まず、生まれたての赤ちゃんはおっぱいを飲むのがへたくそなんです。赤ちゃんがおっぱいを飲みやすいように赤ちゃんの口の中に乳輪がしっかり入るように、赤ちゃんの口をアヒル口にしてしっかり加えさせると飲みやすくなりますよ。飲ませる前に、おっぱいマッサージをして乳首を柔らかくしておくのも効果的です。

さらに生まれたての赤ちゃんはおっぱいを飲むだけでも疲れてしまって、飲みながら寝てしまうなんてこともしょっちゅう。そんな場合は足の裏や脇をコチョコチョして起こしてあげると、また飲んでくれるようになりますよ。

はじめのうちはママも赤ちゃんも試行錯誤の授乳になると思います。でも授乳を続ければ赤ちゃんも上手に飲めるようになるので、飲み方や抱き方などを工夫しながら母乳育児をがんばりたいものですね。
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この記事を書いたライター