つるし雛でひな祭りに彩りを♪お子さんの成長を願って飾りましょう

ひな祭りといえばお雛様。そのお雛様と一緒に『つるし雛』が飾られているのを見たことはありませんか?かわいらしい飾りがいくつもつるされており、華やかでかわいらしい飾りです。ひな祭りに飾るこの『つるし雛』、ただのかわいい飾りではなく、子どもの健やかな成長を願って1つ1つに意味が込められた、とても素敵な飾りなのです。今年のひな祭りは、お雛様と一緒につるし雛も飾ってみませんか?

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2017/01/29 公開 | 528 view

つるし雛でひな祭りに彩りを♪お子さんの成長を願って飾りましょう

ひな祭りに飾る『つるし雛』って?

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ひな祭りの時期になると、可愛らしい人形や飾りがつるして飾ってあるのをみたことがあるかと思います。これは『つるし雛』と呼ばれており、女の子のお祝いの日にお雛様と一緒に飾られているものです。

人形や飾りはとても可愛らしく愛嬌があり、よく見るととても手の込んだ作りとなっているのが分かります。この飾りの1つ1つには、『意味』が込められており、子どもの健やかな成長を願って飾られているのです。

つるし雛の由来は?

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つるし雛の始まりは江戸時代、一部の地域で広まった風習だと言われています。

当時はすでに、ひな祭りという行事が庶民の間でも浸透し、ひな人形を飾って女の子のお祝いをするという風習が出来上がっていたそうです。それに伴い、人形作りもとても盛んになっていったため、人形がどんどん豪華になってしまい、価格も高いものだったそうです。

そこで人形が買えなかった一般庶民が、小さな人形を作って持ち寄り、つるして飾ったのがつるし雛の始まりと言われています。

つるし雛に込められた意味

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様々な飾りがあるつるし雛ですが、『子どもが健やかに成長するように』とか、『衣食住に困らないように』など、1つ1つの飾りに意味が込められています。

今回はその1部だけですが、ご紹介いたします。
猿(さる)
さる(去る)にかけて、「病が去る」・「災いが去る」という意味がこめられています
桃(もも)
花、葉、種すべてに薬効がある桃。「邪気・悪霊を払い、延命長寿を授けてくれるように」との願いが込められています。また、みずみずしい果実と早春の花のあでやかさは、女の子の象徴です
おかたごろ
「おかた」は高貴な人のこと。つるし雛で有名な「静岡県稲取地区」では、花嫁姿や晴れ着の装いの人を「おかた」と呼びます。将来、良い家柄のところへ嫁いでほしい、という娘の幸せを願って飾られます。
三角、三角火打
(さんかくひうち)
昔、「薬袋」はすべて三角の形をしていました。この「三角」の形に、“病気に無縁でありますように”との願いが込められています。不運が起こらないように祈るお祓いとしての意味もあります。
七宝鞠(ひちほうまり)
七宝の形を表す縁起物。無限に連鎖する円満や財産の意味があり、「人と人との輪がうまくいきます様に」、「いつまでもお金に困ることのないように」との願いを込めて飾られます。
つるし雛の飾りは全部で110種類もあると言われています。そのすべてに意味が込められているのですから、作り手の子どもを思う気持ちはとても深いものだったのでしょうね。
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