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子供にお金のことどう教える?お金の教育の必要性と教え方のコツ

子供にお金のことどう教える?お金の教育の必要性と教え方のコツ

2017年1月5日 公開

金銭感覚はどうやったら身につくのでしょう。放っておいても身につくものではないものですよね。小さいうちからのお金のことを教えようと思っても、なにから始めたらいいのか何歳から始めるのがいいのか悩みどころですよね。お金のことを子供に伝える必要性やコツをご紹介します。

子供へのお金の教育

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お金を扱うこと、お金を管理すること、金銭感覚はどうやって身に着けていくのでしょう。放っておいて身についていくものなら、お金で失敗することはないでしょうね。
でも、実際は違います。金銭感覚は、残念ながら自然に身についていくものではないものです。
お金は生きていくうえで、切っても切り離せない大切なことです。幼いうちから親が教えていくことで自立した大人に近づいて行って欲しいものですね。

では、子供にお金の教育をするワケからみていきましょう。

子供にお金の教育が必要なワケ

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日本人はお金に関する教育水準が低いと言われています。これまでは、幼いころからお金に関する教育を受ける機会が少なかったことが要因と考えられます。
お金のことを考えるのは卑しいことと言われる環境も多くあり、お金について学ぶ機会が少なかったということもあるかもしれません。

時代も変化し、自己責任が叫ばれる時代です。生き方も多様化するなかで、お金の使い方などのお金に関する知識を身につけることはとても重要なようなことになっています。
大切なわが子が、ローン地獄、自己破産などお金のトラブルに巻き込まれてしまわないように、幼いうちから少しずつお金に関することを学び、身につけておくことはとても大切なことと考える必要があるでしょう。

子供へのお金の教育はいつから?

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幼いころからお金の教育を始めるといっても、実際は何歳からはじめるのがいいのか悩むところです。はじめるに当たって大切なのは、お金を認識できているかどうかというところですよね。
親が買い物などでお金を支払いをしていることを認識できるようになるころがベストなタイミングです。ちょうど、4歳ごろでしょうか。
4歳ごろは、保育園や幼稚園の遊びの中でお店屋さんなど、普段目にしていることをごっこ遊びにできるようになるころですよね。
お買い物の際に、物に値段があることやレジで支払いをしていることもしっかり理解できるようになってくるので、興味を持ちはじめるでしょうし、お金の教育をはじめる時期と考えていいと思います。

子供へのお金の教育を始める前に抑えておきたいこと

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お金のことを教えるに当たって、親の側もお金についての認識をしておかなくてはなりません。
パパとママで同じことが教えられるように、しっかりと話し合い考えを同じにして、ブレないようにしておく必要があります。パパとママで考えが違う、教え方が違うとなれば、子供は戸惑ってしまいます。
おこづかいやお年玉をくれることの多い、祖父母にも伝えておくと万全かもしれませんね。

おこづかいやお年玉など、目の前のお金を使い切ってしまうような失敗をしてしまうかもしれませんが、失敗を未然に止めてしまうのではなく、子供への意思確認をしっかりして見守る覚悟をしましょう。
お金は使ってしまったらなくなってしまうということを教えるチャンスになりますから、失敗は見守ることが大切です。

【年代別お金の教育】教え方のコツ

勉強する女の子|フリー写真素材・無料ダウンロード-ぱくたそ (16878)

4歳~6歳(未就学児)へのお金の教育

*お金の役割を認識しよう*

まずは、ごっこ遊びなど、遊びを通してお金にはどういう役割があるのかを伝えましょう。

・お金を使って物を買うことができること
・お金は貯めておくことができること
・お金は使ったらなくなってしまうこと
・お金を溜めておけば、ほしいものが買えるかもしれない

このようなことを伝え、理解してもらえるように教えていきましょう。


買い物に行ったときなど、物の値段を口に出して言ってみましょう。子供の好きな食べ物など興味を引くかもしれません。
『お豆腐は178円。あ、こっちは98円!こっちにしよっか』と口に出してみることで子供にも値段があることが伝わりますね。
子供にお財布を持たせて、少額のお金を入れてあげてお買い物ごっこをして、持っているお金でどれが買えて、どれが買えないのかも教えられるといいですよね。
パパやママとのコミニュケーションの中で、お金のことをしっかり認識できるようにできるといいですね。

小学校1年生~2年生へのお金の教育

*お金の価値を感じよう*

書き出すことでお金の価値を感じ、買える買えないなど物を選ぶことを学びましょう。

・少額でも実際におこづかいをわたしてみる
・おこづかい帳をつけて、入出金を把握してみる
・働くことでお金を得ることを体験させる
・パパやママも働くことでお金を得て生活していることを教える

計算することになれてきたら、このようなことをしてみましょう。

小学校1年生のおこづかいとして、1日10円と考えて1ヶ月300円をわたしてみるとします。このとき、100円を3枚わたすのではなく、なるべく細かくしてわたします。
100円1枚、50円1枚、10円3枚、5円3枚、1円5枚など、細かくすれば量がでるのでたくさん持ってるという満足感も得られますし、計算することもできますよね。

おこづかいをもらったら、おこづかい帳をつけて、何に使ったかしっかり書くようにしましょう。いつ何に使ったか把握できるのもありますが、月のはじめに使い切ったらその後はおこづかいがないことになり、何も買えなくなることを感じてもらえます。計画を立てて使うことを練習する機会にもなりますよね。

お手伝いをして、その対価をわたすことで、働くことでお金を得ることを学んでもらいましょう。お金は勝手にわいてくるものではなく、労働の対価なのだと感じてもらいましょう。

小学校3年生~4年生へのお金の教育

*お金の仕組みを学ぼう*

小学校中学年になったら、次のステップへ進んでみましょう。

・貯金すること、貯金の仕組みを教える
・計画的にお金を使う
・自分用の口座を作って貯金してみる(親が作ったものとは別につくること)

次のステップは貯金ですね。お金を全部使ってしまうのではなく、ほしいものを買うための計画を立てることもできるようになりたいですね。

子供が生まれたとき、お祝いやお年玉などためておいてあげたいものを子供の名義の口座を作って預金しているというパパやママも多いと思います。
このときに使う口座は、本人がおこづかいを貯めるための専用口座にしてあげましょう。いっしょに銀行に行って口座を作ることで貯めるんだという意識もできるかもしれません。

子供と話し合い、おこずかいの一部を貯める、毎月残ったお金を貯めるなど決めて少しずつ貯めていき、ほしいものの値段まであといくらとがんばってみると、お金が貯まる喜びと、ほしいものが買えた達成感も味わうことができるでしょう。

お金は使えばなくなるけど、貯めればほしいものが買えると、計画的にお金と向き合うことを感じてもらえるのではないでしょうか。

小学校5年生~6年生へのお金の教育

*労働以外でお金を得る方法を考えてみる*

お金を使う、貯める両方を学んでできるようになってきている小学校高学校になってきたころ。労働以外でお金を得る方法も考えてみましょう。

・ほしいものをリスト化して、優先順位を考え計画を立てる
・リサイクルショップで自分の持ち物を売ってみる

小学校高学年ともなれば、ほしいものも高額になってきますよね。ほしいものはリスト化して、ほしいものの優先順位を考えてもらいましょう。
ほしいものを手に入れるためにはどうするのがいいのか計画的にお金をやりくりすることを伝えましょう。

リサイクルショップを利用して、いらなくなったおもちゃを売ってお金を得ることをやってみるのもいいです。おもちゃを大切に使っていれば高く売れるかもしれないことがわかれば、おもちゃを乱暴に扱ったり粗末にすることをやめ、大切にすることを身につけてくれるかもしれません。

子供へのお金の教育はルールも必要

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おこづかいをわたすようになると、しっかりとルールを作っておく必要があるでしょう。パパやママが勝手に決めてしまうのではなく、子供を含めて話し合い決めるのがベストでしょう。
基本的な提案や提示はパパやママがするのがいいかもしれませんが、具体的な使い道など子供の考えも聞きながら決めていけば、子供もより計画的にできるようになるのではないでしょうか。お金を得るための交渉も大切な学びの場になることでしょう。

自立した大人になるために

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お金のことを伝えるのは難しいなと考えるパパやママも多いかもしれません。これを書いているわたしも、これは課題です。自立した大人になるためには、お金のことを学び、身につけておくことは重要になってきます。
その重要なお金のことを教えてあげるのは親の義務なのかもしれません。パパやママのお金の使い方、やりくりなどを見直すチャンスかもしれませんし、臆することなく子供にお金のことを教えていけたらいいですね。