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【赤ちゃんの寄り目】原因は?いつまで続く?偽斜視と斜視の違いは?心配なアレコレ調べてみた

【赤ちゃんの寄り目】原因は?いつまで続く?偽斜視と斜視の違いは?心配なアレコレ調べてみた

2018年3月12日 公開

ふと赤ちゃんを見ると黒目が中央に寄っていて『あれ?寄り目?』と気がつくことがあるかもしれません。気がついてみるとやはり心配なものですよね。そんな寄り目の原因や斜視などについて調べてみました。わが家の次男についての体験とあわせてご紹介します。

赤ちゃんの寄り目が気になる

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ふと、わが子を見ると『ん?黒目が真ん中に寄ってる?』と思ってみたことはないですか?
実は、わたしの次男が生後間もなくから気になっていたいんです。

自治体で行われる3・4ヶ月健診の際に『おかあさん、気にしてるかな?お目目のこと』と担当された先生に言われたのがきっかけでした。
『お目目寄り気味だねぇ。見た感じ、問題ないと思うから心配しなくていいよ』といわれたんですが、やっぱり気になります。
過去の写真を見てみると『あぁ、ちょっと寄ってる・・』と気がつきました。

それから色々なことを調べたり、信頼する先生に相談したり、わたしなりに情報収集をしました。
この経験が、少しでもお役に立てたらと思い、この記事を書くこととしました。

もし、赤ちゃんの寄り目のことで悩んでいるママがいたら参考になればと思います。

赤ちゃんの寄り目の原因①視力

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赤ちゃんの視力は生後まもなくで【0.01~0.02くらい】で【明るい・暗い】【まぶしい】などの明暗がわかる程度の視力といわれています。色もモノクロの世界で、物の輪郭もあまりわからない状態といわれています。
成長していくにつれて(5歳くらいになるまで)大人の健康視力1.0に近づいていきます。

未発達の状態にある視力で、がんばってまわりを見ようとピントを合わせ用とします。ピントを合わせようとがんばっているうちに寄り目になってしまうようですね。
ママやパパの顔、まわりの世界を見たいとピント合わせをがんばっていると思うと愛らしく感じますね。

赤ちゃんの寄り目の原因②顔つき

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赤ちゃんのお顔はむっちりしていたりぽちゃっとしていたり、赤ちゃん独特の顔つきがとてもかわいらしいですよね。その顔つきが寄り目の原因となっていることもあるようです。

赤ちゃんの顔のムチムチはほっぺだけとは限りません。目の周りもむっちりしていることもあります。そして、赤ちゃんの鼻の根っこ(目と目の間)は比較的低いことが多いですよね。
目のムチムチ感と鼻の根っこ(目と目の間)の張り具合によって、内側の白目が隠れていて黒目が寄って見えるということがあるようです。

赤ちゃんの寄り目の原因③乳児内斜視

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内斜視(黒目が中央に寄っている状態)が原因である場合もあります。乳児内斜視には先天性と後天性とあり、先天性内斜視は生後6ヶ月までに発症しそのほとんどが生後1ヶ月で発症するのだそうです。そして後天性内斜視は生後6ヶ月以降に発症した内斜視を発症したものをいいます。

後天性内斜視は1歳半から3歳ごろに発症し、原因の多くが遠視であるとされています。先天性内斜視の原因については、詳しくわかっていないのだそうです。遺伝的なものや神経系の異常、筋肉の異常、妊娠中のなんらかの影響が考えられているようですが、はっきりとわかっていないようですね。

赤ちゃんの寄り目はいつまで?

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寄り目の状態がいつまで続くのか気になるところですが、個人差もありますしどれくらいで治るというものではないようです。
例えば、先ほどご紹介した原因①②のような場合、赤ちゃんの視力の発達や成長とともに改善されていくものと考えられます。
視力の発達のスピードや顔つきの変化は、個人差が大きいものです。いつまでとはっきり言えるものではないことがわかります。
原因①②の場合であれば、成長とともに寄り目が改善されていくことがほとんどなので、あまり心配することはないようですね。

原因③のような乳児内斜視であった場合でも、治療をすることが可能なので適切な診断と治療をすることができます。個人差はあれど、改善していくことでしょう。

いつ!と目安にするとしたら1歳ごろでしょうか。少しずつ顔つきも変わってきますし、だんだん治ってくるといわれる時期です。

赤ちゃんの寄り目◇偽斜視と斜視の違い

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『赤ちゃんの寄り目が気になる、寄り目って内斜視?、偽斜視?』気になるワードがどんどん出てきます。わたし自身がそうでした。この記事で初めてのワード『偽斜視』。斜視とどう違うのか気になるところですよね。
まずは『偽斜視』とはというところから書いてみます。

偽斜視ってなんだろう

赤ちゃんの寄り目の状態は【仮性内斜視】の場合が多くあって、見せかけの偽物のの斜視という意味の【偽斜視】とも呼ばれます。これは、寄り目の原因でご紹介した①視力の問題と②顔つきの問題で寄り目の状態にあることをいいます。
特に原因②でご紹介した顔つきが原因である場合、目頭付近の厚い皮膚が白目を隠してしまっているので本来の斜視ではないといえます。
成長とともに、鼻が高くなって鼻筋に目頭付近の皮膚が引き上げられたら、隠れていた白目の部分が見えて、自然に寄り目が治っていきます。

斜視との違い

斜視とは、両目の視線がまっすぐ見たいものの方向を向かない状態で、それぞれの目が違った方向に向いてしまっていいる状態をいいます。
見た目の問題に加えて、両目の機能(視力・遠近感などものを見る力)に影響してくるので、早めに見つけて治療をする必要があります。

偽斜視(仮性内斜視)との大きな違いは【自然に治っていくものではない】ということです。

赤ちゃんの寄り目◇チェック法(偽斜視か内斜視か見極める方法)

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赤ちゃんの目について『あれ?』と思ったらやっぱり気になってしまうし、心配になります。治療が必要なら早いうちにと思うのが親心というものです。
とりあえず自分でチェックできる方法があるとしたらやってみようと思いますよね。
寄り目の状態が偽斜視なのか内斜視なのかチェックしてみる方法をご紹介します。

チェックをしてみた結果、大丈夫!と思う場合もあるかもしれませんが、心配になる部分も出てくるかもしれません。しかし、心配なことがみつかったらそれはチャンスです!
早めにみつけたら早めに専門医に相談できます。早めにみつけて早めに治療を開始するということが大切になってきます。

赤ちゃんの寄り目で気になっている場合はよく観察してチェックをしてみてあげましょう。

鼻の根っこの部分を引っ張ってみる

顔つきが原因で内側の白目の部分が隠れているとしたら、鼻の根っこの部分を引き上げて『大きくなって鼻が高くなったらこんな顔になるかな?』と見てみます。
その状態で、内側の白目の部分がちゃんと見えるようなら、顔つきの問題で偽斜視である場合が多いようです。
成長とともに鼻が高くなって、内側の白目が見えてくるでしょう。

それでも心配なときや内側の白目が見えなかったという場合は、専門医に相談してみるといいでしょう。

生後3ヶ月からフラッシュでチェック

赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎたら、お顔の写真を撮るときにフラッシュを使ってみましょう。フラッシュを使って写真を撮ると、黒目のところに白い点が写り込みます。その白い点の位置を確認しましょう。
白い点が黒目の真ん中に写っている場合は、問題ない可能性が高く、真ん中よりもズレている場合は斜視の可能性が出てきます。
フラッシュを使って撮影した写真は、専門医での診断にも役に立ちますので、受診する際は持参するといいでしょう。

赤ちゃんの寄り目◇片目だけの場合斜視の可能性が大きい?

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赤ちゃんの目が寄り目で、しかも片方の目だけの場合は【斜視の可能性が高い】といわざるを得ません。斜視は両目それぞれの目がが違う方向に向いているものをいうというのは、偽斜視との違いでご紹介した通りです。

違う方向を向いてしまっている方の視力に影響がでることも考えられるため、早めに専門医(眼科や小児眼科)に相談しましょう。

生後6ヶ月以降1歳ごろまでに発症するとされる【調整性内斜視】ということも考えられます。原因の多くは遠視です。近くにあるものにピントを合わせようとしたときに内側を向きやすいのだそうです。
この場合メガネでの治療、矯正を行うこととなります。

メガネでの治療については以前に書かせていただいたことがあるので、参考にしみてください。

赤ちゃんの寄り目◇注意したい心配なもの

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赤ちゃんが寄り目で心配なものは斜視以外にもあります。それは【けいれんや高熱による寄り目】です。
熱が出たことによって神経が興奮状態となって起こる熱性けいれんは、カラダが硬直したり筋肉に震えが起きます。このとき、目の筋肉にも影響がでるので寄り目になるということがあります。
熱性けいれんのときの寄り目は、一過性のもので熱性けいれんが治まればもとに戻るようです。

熱が出ていないときにけいれんが起きたり寄り目になっているときは【てんかん】や【脳の病気】の可能性があります。
そのようなことがあったときには、病院を受診しましょう。

赤ちゃんの寄り目◇わが家の次男の場合

いちか (112027)

via いちか
はじめに触れたように、わが家の次男は現在1歳と11ヶ月です。寄り目について指摘されたのは、自治体で行われる3-4ヶ月健診でした。
それまで、わたしとしては気がつかないふりをしていた感じです。というか2人育児となったことで余裕がなかったのかもしれません。
健診の際に担当してくれた内科の医師に『おかあさん気にしているかな?お目目寄り気味だね』といわれました。その際に、鼻の根っこを引き上げてみるチェックをしてくださり『気にしないでね?ここの皮膚が張ってるから内側の白いとこ隠れてるだけやね、大きくなってきたら治るから気にしないのよ!』といってくださいました。

でも、指摘されたら気になりますよね。それからお目目のことを気にかけるようになり、観察もするようになりました。
さまざまな場面で、次男の目について相談しました。小児科の信頼している先生、わたしのかかりつけ眼科、信頼している自治体の保健師さんなどです。どの方からも『様子見で大丈夫』とのことでした。

1歳6ヶ月の健診の際も、目のことをたずねましたが『心配ないと思いますよ。3歳のときの健診でも気になるようなら専門家にというかもしれませんがお子さんの場合、成長が解決してくれるタイプだと思います』とのことでした。

現在の状態としては偽斜視という状態であろうということのようです。画像はわたしの次男ですが、ご覧の通り鼻の根っこの皮膚は張っています。そして内側の白目はまだまだ隠れ気味です。ちょっと見えてきたかな?という感じる程度な具合です。
心配は尽きませんが、成長を見守るしかないようです。3歳の健診のときにしっかりみていただこうと考えています。

まとめ

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赤ちゃんの寄り目についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

ほとんどの場合は心配のない寄り目であることが多いようですが、斜視などの病気が隠れている場合もあります。

わたしが信頼している自治体の保健師さんに『おかあさんがお目目が寄ってるかもって気にかけているということは、赤ちゃんとしっかり向き合って観察している証拠!気がついて気にかけていれば、相談することも対処することもできるのだから自信を持ってね!』といっていただいたことがありました。

早いうちに気がついて、相談なり受診なり対処してあげることが大切なことだと思います。

赤ちゃんのお目目もしっかり観察してみて、早めにみつけてあげられるといいですね。