ikumama

Top
インフルエンザの予防接種は受けるべき?効果期間や副作用は?受ける前に知っておきたいこと

インフルエンザの予防接種は受けるべき?効果期間や副作用は?受ける前に知っておきたいこと

2017年7月30日 公開

毎年冬の時期になると必ず流行するインフルエンザ。40度近い高熱に悩まされたり、仕事や学校を休まなくてはならなかったりとかかると厄介ですよね。インフルエンザを予防する策として多くの方が受けられているのが、インフルエンザワクチンの予防接種です。しかし、この予防接種、実際に受けたとしてもインフルエンザにかかってしまうケースもあり、受けるべきか受けないべきか悩む方もいるのではないでしょうか?子供の場合は2回予防接種をしなければならないので尚更ですよね。今回は、インフルエンザの予防接種の効果や価格、赤ちゃんの場合の受け方など迷った時に知っておきたい事をまとめました。

毎年インフルエンザの予防接種は受けるべき?

 (81850)

毎年必ずと言って良いほど流行するインフルエンザ。
しかし、子供も大人も予防接種は任意摂取となっています。

インフルエンザの予防接種を受けたからといって、必ず予防出来るというものではないので毎年受けるべきなのかと疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

厚生労働省のホームページによると以下のような記載があります。
インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。
 ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています。
 発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方や御高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。
つまり、予防接種を受けたからといってインフルエンザの感染は阻止出来ませんが、万が一インフルエンザにかかった時の症状の軽減には、かなりの効果を発揮してくれるということです。

インフルエンザが重症化せずに治る、そのようなワクチンなのです。

また、インフルエンザワクチンは効果期間に限りがあるため、毎年予防接種を受けることを推奨しています。
そのシーズン毎に流行するウィルスを予測したワクチンが毎年作られているため、インフルエンザに負けない身体を作るためにも予防接種は毎年受けるべきだと言えます。

インフルエンザワクチンの効果は?

 (81852)

インフルエンザの予防接種でワクチンを打つことで、インフルエンザへの抗体が出来、インフルエンザの症状を約50%~60%も減少させてくれるという報告もあるそうです。

これが成人の場合では、肺炎などの合併症での入院を伴う重症化した症状を約70%も減少させることが分かっています。

インフルエンザのワクチンは、予防接種をしてからすぐに効果を発揮してくれるものではありません。
通常インフルエンザへの抗体ができるまで1週間~3週間程度の時間がかかると言われています。

そのため、流行する前に免疫を作りたいならば10月中旬~下旬にかけての予防接種がおすすめです。
病院でもインフルエンザワクチンの接種の適正期間を11月頃としていますので、遅くても流行の1~2ヶ月前には打つようにしましょう。

子供インフルエンザの予防接種の回数は2回!

 (81853)

生後6ヶ月~12歳までの子供は、インフルエンザワクチンの予防接種が2回必要になります。
そのため2回受けることを考慮して、予防接種の時期を決める必要があります。

インフルエンザのピーク時にきちんと抗体が出来ているように、10月に入ってから遅くても11月の頭までには1回目の接種を済ませておく必要があります。

何故子供は2回接種なのか

 (81855)

インフルエンザのワクチンの摂取量は以下の通りになっています。

・生後6ヶ月~3歳…0.25mlを2回
・3歳~13歳…0.5mlを2回
・13歳~成人…0.5mlを1回

3歳までの子供は、まだ身体が小さいため一度に大量のワクチンを接種できないために2回に分けられています。
しかし、3歳~13歳の子供は大人と同じ量のワクチンを2回接種します。

何故かというと、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンと呼ばれており、1回の接種では1ヶ月程しか効果が続かないそうです。
しかし、以前から1ヶ月後に2回目を接種することによって、1回目よりも高い免疫力が期待出来、数ヶ月持続すると言われています。

13歳から成人までが1回の接種でいい理由は、過去に似たようなインフルエンザにかかっているケースが高いためにかなりの確率で免疫力が付いているからだそうです。

赤ちゃんのいる家庭は家族がしっかり予防接種を!

 (81857)

インフルエンザの予防接種は、生後6ヶ月からと言われています。
これより前の赤ちゃんは、実際に予防接種を受けていなくてもインフルエンザにかかる例はとても少ないのです。

その理由は、ママから母乳を通してたくさんの免疫や抗体を栄養と一緒に、赤ちゃんに与えているからです。
しかし、離乳食が始まる6ヶ月頃からは、母乳を飲む機会も少なくなっていき、ミルク育児の赤ちゃんは免疫が少ないため、インフルエンザの感染が心配になります。
そのため生後6ヶ月からの接種が勧められています。

赤ちゃんがまだ生後6ヶ月になっていない場合は、赤ちゃんと一緒に暮らしている家族できちんとインフルエンザの予防接種を受けておきましょう。
家族がきちんと予防することで、赤ちゃんへの感染の確率がグンと下がりますよ。

インフルエンザの予防接種の効果期間はどのくらい?

Free photo: Time, Calendar, Saturday, Weekend - Free Image on Pixabay - 273857 (81858)

インフルエンザの予防接種を10月に早々に受けた場合、すぐに効果がなくなってしまうと考えている方もいるかもしれません。
インフルエンザの予防接種をすると、その効果は半年間持続すると言われているので、10月に受けても問題はありません。

しかし、効果期間は半年続くのですが、抗体は徐々に減少していきます。
そのため、受験生などんお大事な試験を控えている方は、一度医師に相談してみてくださいね。
逆算してスケジュールを立ててくれますよ。

インフルエンザ予防接種の相場はいくら?

Free photo: Euro, Seem, Money, Finance - Free Image on Pixabay - 870757 (81859)

インフルエンザの予防接種は自由診療となり、料金は医療機関が独自に設定するものとなっております。
そのため具体的な料金は病院毎に異なるため、近くでお安く接種出来る病院を探しましょう。

予防接種の一般的な相場は
生後6~13才未満は6,000~8,000円×2回
成人は3,000~5,000円程度

高齢者の場合は、各自治体から助成などがあるため、無料の場合もあります。

インフルエンザの予防接種はほとんどの病院が予約制で行っています。
行く前に必ず病院に確認し、事前に予約を取るようにしましょう。

予防接種費用が安くても効果は同じです

 (81860)

病院によってワクチンの料金は様々です。
安いと効果や期間に違いがあるのかと不安に思う方もいるかと思います。

この料金の違いは、病院でワクチンを仕入れているメーカーの違いや、人件費などを考慮して設定されたものなので、どの病院で予防接種を受けても効果に変わりはありません。

インフルエンザ予防接種気になる副作用

 (81861)

予防接種を受けることは大切ですが、副作用の存在も忘れてはいけません。
予防接種を受けたことによる副作用で、逆に体調を悪くさせてしまうこともありますので注意しましょう。

接種を受けた人の10~20%程度の人は、注射をした箇所が赤くなり腫れたり、熱を持つ、痛くなるなどの副作用が見られる場合があります。
しかし、これらの症状は通常2~3日で良くなりますので心配はいりません。

更に接種を受けた人の5~10%程度の人には発熱や悪寒、頭痛、嘔吐、倦怠感、リンパ節の腫れなどの症状が起こることもありますが、こちらも2~3日で改善される症状です。

また、非常に稀なケースとして、アナフィラキシーショックの副作用が出る場合もあります。
インフルエンザのワクチンには鶏卵が含まれており、卵アレルギーがある方は、副作用が出る可能性があるので注意が必要です。
医師と指示に従って予防接種を受けるようにしましょう。

こんな人は予防接種を受けることが出来ません

 (81862)

次のような人は、インフルエンザの予防接種を受けることが出来ないので、予防接種を受ける前に該当箇所がしないかチェックするようにしましょう。
(1)  明らかに発熱のある人
 一般的に、体温が37.5℃以上の場合を指します。
(2)  重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
 急性の病気で薬を飲む必要のあるような人は、その後の病気の変化が分からなくなる可能性もあるので、その日は見合わせるのが原則です。
(3)  インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな人
 「アナフィラキシー」というのは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気、嘔吐(おうと)、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身反応です。
(4)  その他、医師が不適当な状態と判断した場合
また、血液や肝臓の病気があったり、過去に予防接種を受けて強い副作用が出た方や妊娠している方などは、予防接種を受ける前に医師に相談するようにしましょう。

予防接種を受けて30分程度は急な副作用が起こる危険性があるため、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
この副作用の多くは接種後24時間以内に現れます。
万が一高熱や痙攣などの異常な症状が現れた場合は、早急に医師の診断を受けてくださいね。

正しい知識を身に付けて予防接種を受けましょう

 (81863)

インフルエンザの予防接種に不安があるという方も、副作用などの気になることはこの記事や、医師にしっかり確認してから受けるようしてくださいね。

インフルエンザワクチンの効果は、インフルエンザの重症化を防ぐものです。
いざと言う時のためにも毎年、家族で受ける習慣を付けておくのもおすすめです。

家族みんなが健康で、元気に冬を乗り越えられると良いですね。