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【子どもの発達相談】すぐに頼れる窓口は?子育ての不安や悩みにアドバイスをもらおう

【子どもの発達相談】すぐに頼れる窓口は?子育ての不安や悩みにアドバイスをもらおう

2017年3月8日 公開

言葉や運動面などの発達が遅い、育てにくい…など、子どもの発達に不安を抱いている方はいませんか?近年、「発達障がい」という言葉もよく聞くようになり、「まさか我が子も?!」と気になる…私もそんな不安を抱き、相談へいった経験があります。その経験から、まずはどこに相談すればよいのか、また相談の流れ、事前の準備ポイントをまとめました。

子どもの発達を相談したい・・・

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「うちの子全然ハイハイしない・・・」
「他の子と比べて言葉が遅い・・・」
「かんしゃくをおこしてばかりで、子どもとどう接すればいいか分からない、育てにくい」

など、子どもの発達に関して不安を抱いている方いませんか?
親であれば、子どもの健やかな成長を願うもの。その成長に遅れがある、他の子より幼い、障がいがあるのでは?!など不安を一度感じれば、心配でたまりません。

しかしそのことを相談したい!と思っても、誰に?どこに?なんのタイミングで?と、悩むことばかり。

相談するきっかけがつかめない

子どもの発達が気になるきっかけは、その親それぞれ。

・自分で子どもの違和感に気付いて
・夫や家族に言われて
・幼稚園や保育園の先生から言われて
・健診で指摘されて

など。
まだ、園や健診で言われてからですと、相談先を紹介してくれることも多いため、相談に行きやすいのですが…。自分で気付いたり、家族に言われたりなどした場合は、自分で相談先を探すところから始めなければいけません。

私も自分で子育てに違和感を覚え、子どもの発達が気になるようになりました。どうしたらいいのか分からない不安を抱えながらも、どこに相談に行けばいいのか分からず、モヤモヤしていたことを覚えています。

相談は高いハードル?!

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相談しても大したことなかったら?私の育て方のせいだと言われたら?そんな考えが頭の中をぐるぐる。育児書やネットで情報を調べては、不安に駆られたり、「誰でも小さいころはそんなもの!」という言葉に安心したり。

相談したいけれど、相談が高い高いハードルになっているという方も少なくありません。
まずは電話をかけて相談の予約をすること。その時点ですでにハードルが高いと感じる方も。
なんとなく気になる、育てにくい、それは何が原因なのか、はっきりとは分からない方も少なくありません。特に初めての育児ですと、これが普通なのかと思い込み、ママ1人で頑張りすぎてしまう方も。

相談に行くと「障がい児」になる?!そんなことはありません!

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ハードルが高くなってしまう理由の一つに、よく発達相談に行くと、「障がい児だと認定されてしまうのではないか。」と心配する声が聞かれます。その他、「相談先から目を付けられてしまうのではないか。」「相談したことが、子どもの就学などに影響があるのではないか。」と心配するパパやママ、家族の方がいますが、それは違います。

相談はあくまで相談。相談は「受診」とは違うので、何か障がい名の診断が下りるわけではありません。どんな相談機関でも、相談先から就学先や他の施設に、相談者の許可なく相談内容が勝手に外に漏れることはありません。

私自身も、最初は相談に行くのが怖いと感じていました。しかし本当に相談するだけで、病院での受診を無理矢理薦められることはありませんでしたし、子どものことを「障がいがありそうですね」などと言われることもありませんでした。

「こんなことなら、もっと気軽に、早く相談に行けばよかった!」

今考えれば、これが私の正直な感想です。もっと気楽に、他の子育ての悩みと同じように相談に行くと考えてみませんか。

まずはどこに相談すればいい?

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では、子どもの発達が気になったら、まずは誰に、どこに相談すればいいのでしょう。かかりつけの小児科?専門機関?どんな窓口があるのでしょうか。

◆市町村の保健センター

市町村の保健センターは、1ヵ月半健診や3歳児健診を行う場所。保健師さんが健診の機会だけではなく、子育てママの悩みや困りごとの相談に乗ってくれます。近々健診の予定はないけれど、発達が少し気になる、子育ての仕方に悩んでいる方の相談ももちろんOK。

電話で相談日の予約をしたり、地域によっては定期的に相談日が設けられている場合があるので、気軽に問い合わせてみましょう。

また、相談に行くのはまだハードルが高い…という方には、匿名で電話相談やメール相談ができるところもあります。地域のサイトをチェックしてみてくださいね。

◆子育て支援センター

子育て支援センターは、子育て中の家庭の遊び場を提供したり、気軽に相談に乗ってくれる窓口です。保健師さん、保育士さんなどの方が相談に応じてくれます。

地域の子どもの遊び場となっている子育て支援センターもありますよ。子どもと遊びに行くついでに相談する形であれば、緊張もせずリラックスしながら相談できるのではないでしょうか。一度お住まいの地域の市町村のサイトなどで、調べてみることをおすすめします。

◆児童相談所

児童相談所と聞くと、近年では子どもの非行、虐待関連のイメージが強くなってきていますが、発達障害などの心身障害に関連する相談も行われています。必要に応じて、発達検査を受けることもでき、児童相談所を通じて言語聴覚士、児童心理士、専門医などを紹介してもらえるでしょう。

子どもの発達の悩みを抱える方と、専門機関を繋げる窓口となってくれますよ。

かかりつけの小児科や専門医のいる病院

役所を通さず、医師に直接相談することも可能です。かかりつけの小児科の先生に、診察のついでに「言葉の発達が気になる」「集団生活に馴染めていない様子」と伝えると、相談に乗ってもらえますし、そこから専門の先生に紹介状などを書いていただけることもあります。

私も最初は小児科の先生に「言葉の発達が遅く、気になっている」と相談をしました。するとそこから様々な専門機関を紹介してもらい、詳しく相談に乗ってもらえるところに出会いました。

他にも最初から「小児神経科」「児童精神科」のある病院を探し、そこへ相談するのもいいですね。全国の小児神経専門医の一覧から、お近くの病院を探してみてください。

相談の前の準備は?

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相談に行くことが決まったら、まずは相談日までに準備をしましょう。相談時間には限りがあるので、事前の準備はとても大切です。相談に持って行くとよいものを予め準備し、相談したいことをうまく伝えられるようにしておきましょう。

母子健康手帳

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母子健康手帳は、妊娠中からその時までの子どもの成長がよく分かるもの。家族環境や出産時の様子などを把握してもらいやすいので、ぜひ持って行きましょう。月齢ごとのチェックをしていない方は、事前にチェックし、必要であれば悩みや困っていることなどを書き込んでおくといいですよ。

育児日記や動画

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日々の生活をつづった育児日記や写真、動画なども相談の際に伝えると便利です。子どもの気になる行動、困った行動をスマホなどで写真や動画に撮っておけば、具体的にどのような悩みであるか、伝わりやすくなります。

園の連絡帳

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保育園や幼稚園の連絡帳も準備しておくといいでしょう。日中過ごしている園での子どもの様子は、家での様子と異なる子も。集団生活の中ではどうか、困っていることはないか、先生とのやりとりなども伝えておくと、より具体的なアドバイスがもらえるでしょう。

事前に渡された問診票やメモ

相談先によっては、事前に問診票を渡されることがありますね。母子手帳や育児日記を確認しながら、しっかり問診票に答え、子どもの普段の様子について書きましょう。

また、相談時、次のようなことを向こうから質問されることもあります。

・出産時に異常はなかったか
・どんな遊びが好きか
・食べ物の好き嫌いはないか
・着替え、食事、トイレなどの身辺自立の程度
・運動能力(歩く、走る、ジャンプ、階段を上るなどの動作が可能か)
・強いこだわりはないか
・かんしゃくを起こしたときの様子

などの質問に、普段から子どもの様子をしっかり観察し、答えられるようにしておくことも大切です。これらのこともメモにして持って行くといいでしょう。

相談の流れを把握しておこう

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事前に相談の流れが分かっていれば、少し安心はできますよね。 相談機関によって内容や流れは少しずつ異なりはしますが、大体の流れは次のようなものです。

1.挨拶、自己紹介
2.子どもと遊びながら観察
3.親への問診、相談
4.相談内容へのアドバイス

最初は親も子どもも初めての場所で緊張しがちですよね。そのため、まずは挨拶や自己紹介をしながら、リラックスさせてくれる方もいますよ。

次に簡単に子どもと遊びながら、様子を観察してくれます。その様子で診断が下りる、検査をしているというわけではなく、子どもの様子を見ながら相談内容を確認しているようです。

そしていよいよ相談。相談したいことがある人はどんどんお話すればいいですし、何から切り出していいか分からない場合は、質問をしてもらい、それにひとつひとつ答えるといいですよ。

最後には相談した内容に対してアドバイスをもらえるでしょう。子育てのヒントを教えてもらえたり、もし診断が欲しい場合、療育などを受けたい場合はどうすればいいか教えてもらえますよ。

相談の際に伝えるべきポイント

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相談の際は、「自分が困っていること、問題点」をしっかり伝えましょう。

・問題点に対しての、具体的な子どものエピソード
・いつから困っているのか
・なぜ困っているのか
・それに対して他の家族はどう思っているか
・これからどうしていきたいか(検査や療育を受けたい、接し方を知りたいなど)

これらのポイントを具体的に話せるように、メモして持って行くといいでしょう。詳しく話せば話せるほど、より具体的なアドバイスをもらいやすくなりますよ。

もし不安が解消されなかったら

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もし相談しても、心のモヤモヤが晴れない、これからどうしたらいいのか分からない・・・という場合は、セカンドオピニオンという選択も。人間同士ですから、相談先との相性もあります。セカンドオピニオン、サードオピニオンを求め、違う窓口に相談しながら、信頼できる相談先を探しましょう。

大切な子どもの発達についての相談ですから、信頼できる人にアドバイスをもらえることが一番です。

子どもの発達相談を子育てのターニングポイントに

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子どもの発達相談は、どこに行けばいいのか、どういうきっかけで行けばいいのか、どう切り出せばいいのか、悩む人が多いもの。しかし一度相談し、信頼できる相談相手が見つかれば、これからどうすればいいのか道筋が少しずつ見えてきます。

発達が気がかりな子の子育ては、心配ですし、不安ですし、自分の育て方にどんどん自信が持てなくなりがち。専門的な知識を持った方に相談し、まずは不安をクリアにしましょう。そうすれば徐々に我が子とのうまい接し方、成長の促し方をつかむことができます。

発達相談をターニングポイントに、子どもの特徴や個性を考えながら、前向きに楽しい子育てをしましょう。
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