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ドイツ発!ヨーロッパのカーニバルは大人も子供も仮装してお祝い♡

ドイツ発!ヨーロッパのカーニバルは大人も子供も仮装してお祝い♡

2017年1月27日 公開

私の住んでいるドイツの街はカーニバルの準備が進んでいます。仮装して羽目を外してパレードを楽しむカーニバル。子供達も仮装を楽しんで、幼稚園や保育園でもカーニバルのお祝いをします。そんなドイツの冬の行事についてご紹介します。

カーニバルと聞くと、なにを想像しますか?

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「カーニバル」と聞くと、想像するのはきっとこういう感じではないでしょうか?私もそうでした。ブラジルのリオのカーニバルが有名ですね。派手で色鮮やかな衣装に身を包んだ美しい女性がサンバを踊りながら街を練り歩くカーニバル。
以前住んでいたイギリスではノッティングヒルというロンドンの街でカーニバルが行われていました。
ドイツに引っ越してきて6年目になりますが、ドイツにもカーニバルがあると知ったとき、お堅いイメージのドイツ人がサンバを踊る姿がなかなか浮かばず、どういうことなんだろう?!って思ってしまいました 笑。
ドイツのカーニバルは、一般的なイメージのカーニバルとはだいぶ違います。日本のお祭りパレードを想像させるような、子供も大人も楽しめる、パレードをする人も見る人もお祭り騒ぎの気分が味わえる行事なのです。
幼稚園でも小学校でも、カーニバルの行事が組み込まれています。
今回は、ドイツのカーニバル事情についてご紹介します。
日本の行事と比べてみて、子供とお祭りとの関係についても触れてみたいと思います。

カーニバルはイースターと関係する行事

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カーニバルはキリスト教の行事と関連しています。
クリスマスと並ぶ、大きなキリスト教の行事が「イースター(復活祭)」です。
イースターは、十字架の上で死んでしまったイエスキリストが3日後に生き返ったことをお祝いする行事ですが、クリスマスと違って、毎年日にちが異なります。

イースターの日は毎年変わる→カーニバルの日にちも毎年変わる

イースターの日にちは、「春分の日の後の最初の満月の後、初めにやってくる日曜日」です。春分の日も月の満ち欠けも毎年変わるので、イースターの日にちも変わります。
そして、カーニバルはイースターの前の日曜を除く4週間の「四旬節」と呼ばれる時期の直前に行われるので、カーニバルの日程も毎年変わるのです。

ちなみに今年のイースターは4月16日。
今年のカーニバルの山場は2月25日の土曜日から2月27日の月曜日までです。

イースターの前にはプチ断食?!

イースターは大体3月か4月の日曜日になるのですが、イースターの前の日曜日を除く40日間は、イエスキリストが十字架にかかったことを偲ぶ意味で、断食をしたり、好きなものを断ったり、贅沢や快楽的なことを節制する習慣があるそうです。その期間が来る前の最後のお祝い、最後のばか騒ぎ、の行事が「カーニバル」なんですって。

木曜日には男の人は注意して!ネクタイが切られちゃいますよ!

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女性が弾けまくる木曜日 Fat Thursday?

カーニバルの週末の直前の木曜日は、女性が弾ける日として、ドイツの風習では、女性が男性のネクタイをハサミで切ってしまう、というものがあります。男性は、この日はネクタイなしで過ごしたり、切られてもいい覚悟で、おもちゃのようなネクタイをしたりします。
子供の通う中学校では、この日は女子生徒がリップスティックを持って行って、男子生徒の顔に塗りたくって、ふざけます。その代わりに、翌日の金曜日は男子生徒がヘアムースやジェルを女子にかける、ということが行われています。最初聞いたときはびっくりしましたが、嫌がる子にはもちろんしないことになっているし、イベントとして楽しもう!という態度が根本にあるので、その日は汚れてもいい洋服やバッグで出掛けて、思い切りたのしんでやられてこよう!という感じのようです。
イベントとして男性も楽しんでる様子が伝わってきますね。

「カーニバル」といえば仮装!

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デパートのショーウィンドウにも仮装の服が並びます。
何かと仮装の機会が多いヨーロッパ。
大人でもお誕生パーティーを開く人が多い中で、テーマを決めたパーティーも多く存在します。
子供、大人ともに、「80年代」「ヒッピー」「民族衣装」「童話」などテーマが提示してある誕生会も多いんです。テーマにあった仮装は大歓迎されます。

そして、カーニバルのときも、もちろん仮装!いつもは真面目だと思われがちなドイツ人ですが、思い切り楽しみます。

大人の仮装

カーニバルの仮装に特にルールはないようです。面白いと思うもの、可愛いと思うもの、歴史的な有名人物、歌手や俳優などのモノマネ、なんでもアリです。
アフロや派手な色のカツラや、思い切り弾けたサングラスをかけたり、面白い帽子をかぶるだけでも、気分がもりあがります。
どうせ、カーニバルのパレードの日に町に出るなら、思い切り仮装して楽しみたいですね。
こんな風に完璧に仮装をしてカーニバルをとことん楽しみます。

子供の仮装

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プリンセスや騎士、映画のキャラクターや、動物などなど。子供の仮装も種類がたくさん。
インディアンや消防士さんも人気です。
親子で仮装を合わせても楽しいかもしれませんね。

カーニバルパレード

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こんなに派手に装飾された車やトラックが町を練り歩くパレード。この日にカーニバルは最大の盛り上がりを見せます。車は人が歩くスピードでゆっくり動きます。周りには行進する人や、鼓笛隊やブラスバンドもいます。
観衆の多くも仮装して、毎年変わる装飾の面白さを楽しみながら、パレードを見るのです。2月の寒い冬空のもと、長時間立って見るのは、なかなか大変なのですが、みんな真剣。その理由の一つは、車の上から観衆に配られるものがあるから、と言ってもいいでしょう。それは、、、、、、?
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まるで餅まき?大量のお菓子が降ってくる?!

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パレードを見に行くときに持っていくべきものがあります。
ショッピングバッグやビニール袋、帽子です。
それは、パレードのときに大量のお菓子やグッズが降ってくるから!です。
パレードに参加している車に乗った人が、車上からいろんなお菓子を投げてくれるのです。
道に落ちたお菓子を拾ったり、帽子やバッグを広げて、直接投げ込んでもらったり。
このときに、面白い仮装をしていたり、小さな子供がいたら、ちょっと珍しいグッズを投げてくれたり、手渡しでもらえたりするんです。
下の写真はわたしが去年小さな町のパレードでもらったお菓子です。平均みんなこの位集まるようです。子供は特に喜びますよね。
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掛け声は地域ごとに違います

カーニバルはカトリック色の強い都市で、特に盛大に祝われているようですが、日本のお祭りのように、地域性が出るのも特徴です。
カーニバルのパレードのときに使う掛け声があります。パレードの車の上に乗っている人も、パレードを見に来たお客さんも使う言葉です。
これが、地域によって違うから注意が必要!間違った言葉を使うと白い目で見られるとか?!
わたしの住む町では「ヘラウ」と掛け合いますが、「アホイ」や「アラーフ」という声をかける地域もあるそうです。
日本のお祭りの、「わっしょいわっしょい」のような掛け声にも地域性があるのでしょうか?

幼稚園でのカーニバルイベント

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幼稚園や保育園でもカーニバルのパーティーが行われます。先生も子供たちもその日はみんな仮装して、お菓子を一緒に食べたり、ゲームをしたりして楽しむのです。
3歳になったばかりだった娘は、初めての幼稚園のカーニバルパーティーでは、先生の仮装にびっくりして、怖気付いてしまっていましたが、今では数週間前から、コスチューム選びに真剣です。冬の寒い日々の中、楽しめるイベントになっているようです。

日本の幼稚園での仮装の機会

仮装グッズにはお金をかけずに。100円均一でも揃えることができる!

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上の写真は、わたしが100円均一のお店で買ったグッズです。年に数回しか使うことがない仮装グッズにお金をかける必要はありません。安いものを利用して、あとは手作りしたり、いろいろな工夫で十分楽しめるものができると思います。

小正月

小正月は1月15日。この日に神社で「どんど焼き」といって、古いお札や正月の飾りを燃やします。
この小正月の日を幼稚園でお祝いしよう、その日は仮装で登園しよう、というところもあるようです。わたしの友達のお子さんは、スパイダーマンの仮装で幼稚園に行ったそうです。今年の小正月は「りゅうちぇる&ぺこちゃん」の仮装もとても多かったと聞きました。
想像しただけで可愛いですね。

ハロウィン

仮装、聞いて、一番最初に思い浮かべるイベントは、もちろん「ハロウィン」でしょう。今回は詳しく述べませんが、ハロウィンの仮装も、100円均一のグッズや手作りで色々できそうですね。

まとめ

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リオのカーニバルだけじゃない、サンバだけじゃない、ドイツのカーニバル。子供も大人も仮装して満喫する大きな行事です。
来月に迫ってきたので、我が家も準備が始まりました。末っ子は幼稚園最後のカーニバルパーティーです。楽しい時間になって欲しいので、わたしも仮装グッズ作りを頑張ろうと思います。