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子どもの力を伸ばす!絵本は「対話式読み聞かせ」がおすすめ♡6つのメリットとやり方のコツは?

子どもの力を伸ばす!絵本は「対話式読み聞かせ」がおすすめ♡6つのメリットとやり方のコツは?

2019年3月1日 公開

子どもの様々な力を引き出してくれる「対話式読み聞かせ」。単に絵本を読み聞かせるのではなく、子どもと対話しながら読み進めていくやり方で、アメリカなどでは多くの家庭で取り入れられています。普通に絵本を読むより子どもの想像力や語彙力が育ち、大きくなってからも学力向上に大きな影響を与えると言われているんですよ♪ 今回はそんな「対話式読み聞かせ」のやり方と6つの嬉しいメリットについてご紹介。子どもの力がグングン上がる読み聞かせ方法を是非試してみて下さい。

子どもの力を伸ばす?「対話式」絵本の読み聞かせとは?

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アメリカの多くの家庭で取り入れられている絵本の「対話式読み聞かせ」をご存知ですか?
「対話式読み聞かせ」=「ダイアロジック・リーディング」と言い、単に絵本を読み聞かせるだけでなく、子どもに問いかけ、答えを促しながら読む手法のことです。

絵本を通じて、子どもに考えさせたり、次の展開を想像させたりしながら読むのです。
アメリカでは、絵本の読み聞かせは、リーディングの基礎を作るうえで重要であるという意識が強いため、このような対話をしながら読み聞かせることを自然に行っているのだそうです。

小さなころから当たり前のように対話式読み聞かせをすることで、子どもの想像力はもちろん、語彙力やコミュニケーション力、読解力なども身に付くと言われおり、日本でも今、注目されつつある学習法なんですよ!

「対話式読み聞かせ」は子どもにとってどんなメリットがあるの?

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (142291)

まずは「対話式読み聞かせ」は、子どもにとってどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
子どもが大きく成長するにあたって、とても重要な力が身に付くようですよ♪

①考える力が育つ

対話式読み聞かせは、子どもに次のお話の展開を考えさせたり、主人公がどんな気持ちになったかを考えさせたりします。そのため、自然と「自分で考える力」が育つのです。

子どものころは、大人がすぐに質問の正解を伝えてしまいがちですが、これでは常に「受け身」の状態になってしまいますよね。
「どうして〇〇だと思う?」
「〇〇ちゃんはこれからどうしたらいいのかな?」など、常に子ども本人に考えさせる癖をつけておくと、大きくなってから壁にぶち当たったときも、自分の力で考え、自分なりの正解を導きだそうとするでしょう。

周りの意見に左右されず、自分自身の考えを述べることのできる大人に育ってくれそうですよね。

②読解力が育つ

小学校で本格的な「国語」の授業が入って来ると、読解力というのは非常に重要となります。
お話を読み解くうえでとても大切な力です。

これも対話式読み聞かせをすることで、その力をどんどん伸ばしていけます。
単に親がスラスラと絵本を読んで聞かせるよりも、1つ1つのお話をしっかりと子どもと意見を交わしながら読み進めていくことで読解力も高くなるのです。

読解力は、国語だけでなく、算数などの文章問題を解くうえでも必要な力ですので、早いうちから身につけておくと何かと便利ですね!

③想像力や創造力が育つ

ママがお話を読むだけの「読み聞かせ」よりも、対話式のほうが物語の世界に子どもを引き込みやすく、絵を見ながらその世界を創造したり、登場人物の気持ちを想像したりすることが簡単に出来ます。

このように想像力や創造力を育むことで、粘土遊びやお絵かき、ごっこ遊びなど、子どもにとっての身近な遊びをより楽しいものに出来るでしょう。
また、想像力が育つということは、お友達と喧嘩したときに相手の立場にたって考えたり、相手の気持ちを考えさせることが容易になります。

「僕がこんなことを言ったら、〇〇ちゃんは悲しい気持ちになるかな」
「私がこんなことをしたら、〇〇君はケガしちゃうよね」

など、集団生活を送るうえでも大切なことですね。

④コミュニケーション力が身に付く

毎日の対話式読み聞かせをしていると、自然とコミュニケーション力も身に付きます!
特にまだ言葉がスムーズに出ない2~3歳児におすすめ♡
ママが大好きな絵本を通して語りかけることで、自然とコミュニケーション力も高まります。

ママとの絆も深まりそうで、嬉しいことがいっぱいですね。

⑤語彙力が増える

先ほどの「コミュニケーション力の向上」と同様に、語彙力も増えます。
対話式読み聞かせは、ママと会話しながら読み進めますので、自然と子どものおしゃべりの機会も増え、ゆっくりと自分の言葉でママに伝えようとしてくれます。

読み聞かせることで言葉のシャワーもたくさん浴びていますので、言葉の引き出しも作られますね。
年齢が小さいうちは、絵本に出てくる動物や果物を指さしながら「これな~んだ?」と問いかけながら読み進めていけば、野菜や果物、動物の名前も自然と覚えてくれます。

⑥集中力が身に付く

対話式読み聞かせは、物語の世界観にたっぷり浸ることができますので、子どもの集中力が高まると言われています。淡々と読み進めるよりも次の展開を考えたり、想像したりしながら聞いているのが良いのかもしれませんね。

集中力のある子とない子では、小学校へ上がってからの学力に違いが出ると言われていますので、是非絵本の読み聞かせを通して、集中力のある子に育てたいものですね!

「対話式読み聞かせ」のやり方は?

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では早速「対話式読み聞かせ」をやってみましょう!

やり方は至って簡単♪絵本を読みながら、子どもと会話するだけです。
たとえば…
「ウサギさんは何で急いでいるのかな?」
「お腹がいっぱいになったあおむしは、次はどうなるんだろう?」
「ぐりとぐらは道の真ん中で何を見つけたのかな~?」


…など、物語に沿って「次はどうなると思う?」「主人公はどうするのかな?」など、子どもに考えさせながら読み進めていけばいいだけです。

「これは何かな?」「主人公の〇〇ちゃんは、このときどんな風に思ったんだろうね?」など、どんなことでもOK!
単に聞いているだけの時に比べ、格段に集中力もUPします!
また、子ども自身の考えを引き出すことが出来るので、ママやパパも聞いていてとても楽しいですよ♡
思わず笑ってしまいそうな、子どもならではの自由な発想に驚かされることもあるでしょう。

「対話式読み聞かせ」を上手にするコツとは?

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普段から絵本の読み聞かせが苦手…
対話式読み聞かせってハードルが高そう…
本当に子どもが集中して聞いてくれるかな?

と思ってしまうママさん。
以下に、対話式読み聞かせを上手に行うコツについてご紹介しますので参考にしてみてください。

◆質問を多くしながら読み進める

対話式読み聞かせのコツは、なるべく質問を多くしながら読み進めることが大切なのだそうです。
質問をされると、子どもはどんどん絵本の世界にのめりこんでいきます!
これまでペラペラ次のページをめくりたがっていた子どもも、飽きずに聞いてくれるようになるかもしれませんよね。

ただし、あまり質問を多くし過ぎてしまうと、今度はなかなか絵本は進まなくて子どもが飽きてしまうことも考えられますので、そこは適度にタイミングを見て行うようにしましょう!

◆自由な発想に付き合って会話を広げる

子どもはとても想像力や発想力が豊か!
大人のように型にはまった考え方ではないので、時には「え!?」と驚かされることもあるでしょう。

また、1つの質問からどんどん子どもの世界観を広げていくので、時にはママとの会話の方が長くなってしまうこともあるかもしれませんね。
そんな時も、子どもの自由な発想を止めることなく、しばらくお話に付き合ってあげるようにしましょう。

子どもはきっと楽しくなって、絵本が好きになると思います♡

◆親がとにかく楽しそうにする

なんだかんだ言っても、子どもはママやパパが大好き♡
楽しそうに絵本を読みながら子どもとの時間をゆっくり過ごしてくれることは、子どもにとってとても嬉しいものです。

絵本が苦手な子も、ママやパパが楽しそうに読んでくれると、「絵本って楽しいかも!」と思えるはず♡
「聞くだけ」の絵本ではなく、参加しながら絵本を楽しむことが出来るのが魅力ですね。

◆毎日の習慣づけが大切

忙しいママやパパにとって、毎日ゆっくり対話式で絵本を読み聞かせることは難しいかもしれませんが、出来るだけ毎日「絵本タイム」を作り、それを長く続けることが大切です。

1日30分の時間をとり、小学生になってからも続けると子どもの学力に良い効果が得られるそうですよ♡
本が、親子にとっての良いコミュニケーションツールとなれば最高ですよね。
何事も、継続することに意味があるということですね。

言葉の分からない0歳児からでも出来るの?

Babe Smile Newborn Small - Free photo on Pixabay (142297)

対話式読み聞かせは、0歳児からでももちろん可能です。
言葉は理解できませんし、赤ちゃんも言葉を発しないのですが、言葉を使わなくてもママと赤ちゃんのコミュニケーションは十分図れますよね。

たとえば、「いないいないばあっ!」としたときに赤ちゃんが「キャッキャッ!」と喜んでくれると思いますが、これも1つの対話です。
言葉を介さなくても、対話を通して、ママとコミュニケーションを深めていくことで、ママとの信頼関係も深まります。また、たくさんの言葉を投げかけることで、赤ちゃんの言葉の発達の基礎作りをすることにもなるのです。

情緒の発達も促されますので、まだ言葉の分からない0~1歳児でも対話式読み聞かせの効果を期待できると思いますよ。

絵本は子どもの学力の「原点」

Read Child Picture Book - Free photo on Pixabay (142298)

私の両親は、本が大好きだったので、我が家には本当にたくさんの本がありました。そんな中で育ったせいか、子どものころから絵本が大好きで、幼稚園の年長さんには、小学3.4年生が読むような本を読んでいたそうです。
そのおかげなのか、小学生から国語は得意科目で、大きくなってからも論文やレポートを書くことが得意でした。

今考えてみると、本を読むということは、単に童話の世界に浸ったり、歴史上の人物について学ぶだけでなく、語彙力や文章能力を高めるための基礎になっていたのかなと思います。

語彙力が増えると、自然と言葉の表現力も豊かになりますよね。すると必然的に他者とのコミュニケーション力も高まるのです。それは大人になっても非常に強い武器となります。

また、先に述べたように学力にも大きな影響を与えてくれます。
国語に限らず、算数などは「読解力」が大きな力となるからです。算数だけではありません。どんな教科も文章を読むことから始まりますので、文章を読み解く力は身につけておいて損はありません。

絵本がすべての学力の「原点」であると捉え、小さいうちから慣れ親しんでおくと良いかもしれませんね!

まとめ

Literature Book Bindings Page - Free photo on Pixabay (142300)

いかがでしたか?
絵本がもたらす効果というのは、本当に様々で、子どもの成長に大きなメリットがあることが分かりましたよね。

対話式読み聞かせは、やってみると結構面白いです!
「へぇ~うちの子ってこんな風に考えているんだ」などと、子どもの理解を深める良いきっかけにもなります。
子どもの成長を垣間見れる瞬間でもありますよね。

小さいうちは、子どもの世界は「パパやママと自分」でしかありませんが、幼稚園や保育園という外の世界に入ると、また違った考えや発想を持つことになります。
普段なかなか自分のことをしゃべってくれない子でも、絵本を通してなら、色々な考えを伝えてくれるかもしれません。

上手く子どもの考えや、今の心理状態を引き出すためにも、対話式読み聞かせは活用できそうですね!
皆さんも是非、普段の絵本の読み聞かせを「対話式」に変えてみてください。