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幼児の「おこづかい」は必要?金銭感覚が育つ「渡し方&使い方」のアイディア集

幼児の「おこづかい」は必要?金銭感覚が育つ「渡し方&使い方」のアイディア集

2019年5月1日 公開

子どもが大きくなるにつれ、気になるのが「おこづかい」。おこづかいは、子どもにとって金銭感覚やお金の使い方を学ばせるのに非常に良い教材です。しかし、ただ子どもにおこづかいをあげるのでは、意味がありません。幼いころから、おこづかいの渡し方・使わせ方をきちんと教えることが大切なんです! そこで今回は、幼児におこづかいを渡した場合のメリットや金銭感覚を育むための様々なアイディアをご紹介します。是非この機会に各家庭で工夫しながら実践してみてくださいね。

子どもの「おこづかい」は何歳から?

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (147303)

子どもの成長とともに考え始めるのが、おこづかい問題。子どもにお金の使い方やお金の大切さを学ばせる良い機会となる一方で、「何歳から」「いくら」渡せば良いのか悩むママも多いでしょう。

一般的に子どものおこづかいは、小学校入学を機に渡す家庭が多いようです。
しかし、最近では、小学校入学前の5~6歳からおこづかいを渡す家庭も増えており、早くからお金の使い方や大切さを学ばせるママが多くなっています。

お金を数えられる年齢になったら、お金の価値や大切さを伝えていくと良いでしょう。

幼児のおこづかいは必要?不要?

Yes No Opportunity - Free image on Pixabay (147304)

前述したとおり、実際におこづかいを渡すようになるのは、小学校に入ってからという家庭が多いのですが、子どもの金銭感覚やお金の大切さを学ばせるという意味では、幼児期からスタートしても良いでしょう。

「おこづかい」として渡すのが早いと感じられる場合は、おままごとやお買い物ごっこなどの「遊び」をとおし、何か欲しいものを買うときはそれに見合ったお金が必要となることを教えていきます。

ほかにも、「人生ゲーム」のような、ボードゲームをとおし、お金の価値などを楽しみながら学ばせるのもおすすめです。
ゲームのルールが理解できるようになったら、始めてみると良いでしょう。

子どものおこづかいはいくらが相場?

Money Coin Investment - Free photo on Pixabay (147305)

おこづかいを渡すタイミングは各家庭によって様々です。毎月定期的に渡す家庭もあれば、お手伝いをした報酬として渡す家庭もありますね。

以下は、毎月定期的に渡すおこづかい額の相場です。
あまり早くからたくさんあげ過ぎてしまうと、子どもの金銭感覚が崩れてしまいますので注意しましょう。

【定額制のおこづかい額 相場】
年中~年長児…100~200円
小学校低学年…200〜400円
小学校中学年…400〜600円
小学校高学年…700〜1000円

子どもにおこづかいをあげるメリット

Money Wallet Finance - Free photo on Pixabay (147306)

子どもにおこづかいをあげるメリットは様々です。幼いうちから、お金の価値やモノの大切さを学ぶには非常に良い教材となるでしょう。

◆お金の使い方を学べる

おこづかいを手にすれば、当然、それを使ってみたくなるものです。

いつもママがお買い物をしている様子を見てはいますが、いざ自分のお財布からお金を出して「支払う」というのは全くの別もの。本物のお金を使うという実体験をとおして様々なことを学ぶことができるでしょう。

例えば、「150円」のお菓子を買うのに、どのお金を出せば良いか、何枚出せば良いか学ぶことができます。また、お金は使ってしまうと自分のお金が「減る」ということも知ることができるでしょう。

このような体験は、言葉でママが教えるよりも、子どもの心に深く響くものです。貯めたおこづかいが減れば、今度はどのようにして増やせば良いか考えるきっかけにもなります。

◆お金の大切さを学べる

少子化が進んだことで、最近は子ども1人にかけるお金の額が大きくなっているという話はよく耳にすると思います。実際に、子どもが手にするお金の源泉は、両親と両方の祖父母の6人の財布から出るということで、俗に「6ポケット」と言われています。

最近ではそれにプラスして、晩婚化・晩産化の影響からお金に余裕のある叔父や叔母が加わることで「8ポケット」になっている家庭もあるようです。

このように、最近の子どもは、望めば欲しいものが手に入りやすい時代になりました。1人っ子家庭であれば尚更、可愛さ故に甘やかしてしまうこともあるかもしれません。

欲しいものが簡単に手に入るということは、その価値を感じにくいとも言えるでしょう。
一生懸命パパやママたちが働いて手に入れたお金というのは伝わりにくいと思います。

おこづかいをあげることで、子どもが自由に使えるお金を「どう増やすか」「増やすためにどれだけお手伝いをすれば良いのか」など考え、お金の大切さ、モノの大切さを感じることができるでしょう。

◆金銭感覚を養える

金銭感覚を養うことは非常に重要なことです。大人になってからも大きく役立つでしょう。
例えば、同じお菓子を買うのに、コンビニでは150円だったけど、スーパーでは100円だったなど、お店によって違いがあることを知ることができます。
また、モノの価値も知ることができます。100円玉1枚で、何が買えるのかなど、お店に一緒に行くときにクイズにしながら子どもに問いかけてみるのも良いですね。

◆計画性を学べる

おこづかいに限らず、お年玉をもらったときも同じで、「手にした金額を何のために使うか?」について子どもと話し合ってみると良いでしょう。

今あるお金を全て使って、今欲しいものを手にするのか?それともお金を貯めて、もっと欲しいと思えるものが出てきた時に使うのかなど、お金の使い道・計画性を学ぶ良いきっかけとなります。子どもの個性も表れる部分でもあるので、聞いているママは興味深いと思いますよ。

子どものおこづかいのベストな渡し方は?

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子どものおこづかいは、様々な渡し方があります。タイプ別にそれぞれの特徴をご紹介しますので、各ご家庭でおこづかいを導入する際に、参考にしてみてください。

①定額制

定額制は、毎月決まったお金をあげるやり方です。定額制も、月単位なのか週単位なのかタイプも色々あります。
最初のうちは、計画性がないため、あるだけ全部使ってしまう子もいるでしょう。
慣れないうちは週単位で渡すなどして、徐々にお金の使い道や計画性について学ばせていけると良いですね。

ただし、定額制は子どもが何もしないでも待っていればお金を手にできるという感覚が身に付いてしまう恐れもあるので、注意が必要です。

②お手伝いの報酬制

報酬制は、お手伝いをやってくれたら「10円」といったように、お手伝いの対価としておこづかいを渡すというやり方です。この場合、「働く=お金がもらえる=簡単にお金をもらうことはできない」という感覚が身に付きますので、これまで以上に進んでお手伝いをしてくれるようになるでしょう。

しかしその一方で、おこづかい目当てにお手伝いをするという考えも出てくるでしょう。一概に報酬制が良いとは言い切れない難しい部分かもしれません。子どもの性格や状態を見ながら、ルールを設けるなど工夫が必要です。

③定額制+報酬制

定額制、報酬制のそれぞれのメリットを組み合わせたやり方です。定額制のおこづかい額を低めに設定し、何かお手伝いをしてくれたら報酬としてプラスのおこづかいを少し渡します。

お手伝いをしたことで、ママに感謝されれば、子どもはとても喜びます。
報酬を渡すということだけでなく、「有難う」の感謝の気持ちを伝えることで、心の満足感も得られることでしょう。

④ポイント制

ポイント制とは、ポイントカードを作り、お手伝いをしたら1枚シールを貼っていくというやり方です。
5枚溜まったら10円、10枚溜まったら100円がもらえるというように、オリジナルのルールを設けましょう。ゲーム感覚でできるので、子どももお手伝いをを進んでやってくれるでしょう。

特に幼児期の子どもであれば、シールを貼るのが楽しかったり、お手伝いをしてママに褒めてもらうことが嬉しかったりするので、ポイントカード作戦は有効と言えるでしょう。

「使い方」を学ばせるための5つのアイディア

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子どもが小さなうちは、お金の使い方も教えていく必要があります。私の身の回りの幼稚園ママたちが実際に行っているおこづかいの使い道についていくつかアイディアをご紹介しましょう。

①110円貯まったら「100円ショップ」へ

小さな子どもでも分かりやすいのが100円ショップ。値段が一律の設定なので、どれを買っても基本的には100円プラス消費税です。
お手伝いの報酬で10円玉が溜まってきたら、110円を持ってお店へ連れていきましょう。
お菓子やシールなど、子どもが欲しいものを1つだけ選んでもらい、お買い物の楽しさを実感してもらいます。

これに慣れたら、次は、逆に欲しいものをイメージし、お金を貯めることを覚えていくと良いでしょう。

②夏祭りやバザーを利用する

幼稚園や近所で行われるバザーや夏祭りの行事のために使わせるのもおすすめです。実際にお財布に入れて貯めたおこづかいを持っていき、持っているお金で何が買えるのかを子どもと一緒に考えると良いでしょう。

お金が足りなくならないように「これを買っちゃうと欲しがっていたお菓子が買えないよ」とアドバイスし、計画的にお金を使うことを学ばせると良いですね。

③3つの「使い道」を仕分けさせる

まず、貯金箱を3つ作ります。1つは「将来のための貯金」1つは「自分のために使うお金」1つは「誰かのために使うお金」と使い道を仕分けさせるのです。

これにより、子どもは毎回、手にしたおこづかいの使い道を考えるくせがつき、計画的にお金を使う力が身に付くでしょう。

④子ども版「家計簿」をつける

家計簿と言うと、少し難しく感じてしまいますが、子ども版の家計簿は、単にノートにおこづかいを使用した時のレシートを貼り付けていくだけなので簡単です。

これにより、実際に使った内容を後から振り返ることができます。無駄遣いをしていないかなど、後々チェックできるので、より計画性が身に付くでしょう。
レシートを子ども自身が読めるように、未就学児の場合はママがひらがなで大きく「けしごむ」「おかし」などメモしてあげると分かりやすいと思います。

まとめ

Piggy Bank Saving Money Young - Free photo on Pixabay (147309)

いかがでしたか?
おこづかいは、子どもにとって、自己管理能力や計画性を学ばせるために非常に良い教材となります。
最初のうちは、無駄遣いが多く、失敗も多いでしょうが、小さな失敗であれば今のうちにどんどんしてもらいましょう。大人になったときにお金を上手に使う・上手に貯められる人になってもらえると良いですね。